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青水 - (2008/01/30 (水) 20:09:19) の1つ前との変更点

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*青水とは 青水現象とは、何らかの理由により銅イオンが溶け出し、冷却液が青く染まる現象。 溶け出した金属イオンはゲル状の物質となって流路に堆積していくので、 最悪の場合は流路が詰まり、熱暴走を引き起こす。 #contents() ---- **原理 青水現象の原因は、冷却水の腐敗で発生したアンモニアによるものではないかと思われる。 まず、アンモニアとの反応や電蝕等の理由から水冷パーツに使用されている金属類が溶け出す。 溶け出した銅やアルミがアンモニアと結び付いて水酸化アルミニウムや水酸化銅としてゲル化、 同時に水酸化銅によって冷却液が青く染まる。また、冷却液に不純物が混ざる事によって、 環境によっては[[電蝕]]も同時に引き起こし、金属イオンの溶出が更に進行すると考えられる。 ---- **発生要因 上記の原理はあくまでも仮説である。冷却水に不純物を含まない精製水が用いられている場合、 腐敗の原因が不明瞭な為である。しかし、PC水冷では流路を流れる冷却水が30~40℃と 温かく保たれている事に加えて、ポンプによって常に攪拌されているので、 化学反応や腐敗が進みやすい環境となっているのは確かである。 スレッド内の事例では、aqua computer製のACfluidという防蝕用冷却液添加剤の 角型ボトル入りの旧モデルを使用している事例が2例あり、これが原因ではとする見方がある。 しかし、精製水のみの環境下での発生例もある為、一概にこれが原因とも言い切れない。 また、ネチャネチャとした物体が大量に付着していたという報告もあり、 これはバイオフィルム(菌の群体)ではないかとも考えられる。 青水は銅イオンの青色による現象ではあるが、仮にアンモニア説が正しいとすると、 実際にはアルミ等の他の金属でも発生していると考えられ、単に冷却水に色が付かないので 発覚していないだけと思われる。アルミの場合は電蝕の併発や発見の遅れにより 事態が深刻化する危険性が高く、より注意が必要である。 ---- **実例 #image(bw1.jpg,width=400,page=Upload,title=スレッド40 712氏提供 ,http://www13.atwiki.jp/wcpc?cmd=upload&act=open&pageid=29&file=bw1.jpg,blank) #image(bw2.jpg,width=400,page=Upload,title=スレッド40 712氏提供 ,http://www13.atwiki.jp/wcpc?cmd=upload&act=open&pageid=29&file=bw2.jpg,blank) ---- **対策 ---- **コメントフォーム #comment(below)
*青水とは 青水現象とは、何らかの理由により銅イオンが溶け出し、冷却液が青く染まる現象。 溶け出した金属イオンはゲル状の物質となって流路に堆積していくので、 最悪の場合は流路が詰まり、水漏れや熱暴走を引き起こす。 #contents() ---- **原理 青水現象の原因は、冷却液の腐敗で発生したアンモニアによるものではないかと思われる。 まず、アンモニアとの反応や電蝕等の理由から水冷パーツに使用されている金属類が溶け出す。 溶け出した銅やアルミがアンモニアと結び付いて水酸化アルミニウムや水酸化銅としてゲル化、 同時に水酸化銅によって冷却液が青く染まる。また、冷却液に不純物が混ざる事によって、 環境によっては[[電蝕]]も同時に引き起こし、金属イオンの溶出が更に進行すると考えられる。 ---- **発生要因 上記の原理はあくまでも仮説である。冷却液に不純物を含まない精製水が用いられている場合、 腐敗の原因が不明瞭な為である。しかし、PC水冷では流路を流れる冷却液が20~40℃と 温かく保たれている事に加えて、ポンプによって常に攪拌されているので、 化学反応や腐敗が進みやすい環境となっているのは確かである。 スレッド内の事例では、aqua computer製のACfluidという防蝕用冷却液添加剤の 角型ボトル入りの旧モデルを使用している事例が2例あり、これが原因ではとする見方がある。 しかし、精製水のみの環境下での発生例もある為、一概にこれが原因とも言い切れない。 また、ネチャネチャとした物体が大量に付着していたという報告もあり、 これはバイオフィルム(菌の群体)ではないかとも考えられる。 青水は銅イオンの青色による現象ではあるが、仮にアンモニア説が正しいとすると、 実際にはアルミ等の他の金属でも発生していると考えられ、単に冷却液に色が付かないので 発覚していないだけと思われる。アルミの場合は電蝕の併発や発見の遅れにより 事態が深刻化する危険性が高く、より注意が必要である。 ---- **実例 #image(bw1.jpg,width=400,page=Upload,title=スレッド40 712氏提供 ,http://www13.atwiki.jp/wcpc?cmd=upload&act=open&pageid=29&file=bw1.jpg,blank) innovatek製GPUヘッドでの事例。このGPUヘッドは全体に肉厚のアルミを用い、GPUチップと 接する部分に銅製ベースを埋め込んだ構造。フィッティングはニッケルメッキの真鍮製である。 特にフィッティングの接続部周辺が激しく腐食しており、電蝕の併発も疑われる。 フィッティングのネジ部分はメッキが薄くなりやすく、過度に締め付けると剥げてしまい 腐食の一因となる。Oリング付きのGネジフィッティングであればレンチ等の工具は必要なく、 手で強く締めるだけで十分である。 #image(bw2.jpg,width=400,page=Upload,title=スレッド40 712氏提供 ,http://www13.atwiki.jp/wcpc?cmd=upload&act=open&pageid=29&file=bw2.jpg,blank) 拡大画像。青白いゲル状の物体は水酸化アルミニウムと水酸化銅の混合物。 焦げ付きの様に見える赤黒い模様は酸化銅と思われる。 ---- **対策 ---- **コメントフォーム #comment(below)

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