■水冷(・∀・)イイ
- ラジエターをファン冷却すれば空冷よりもよく冷えてくれる。
- 同じ発熱源を同程度に冷却する場合、空冷より静音傾向にあり。
- ファンレスキットもいろいろ選べるようになった。
- いろいろイジって工夫する楽しみいっぱい。
■水冷(´・ω・`)ショボーン
- まだまだ高価。
- 一体ユニットタイプ以外は導入・メンテナンスに手間が掛かる
…素人さんにはお勧めできない。
- 完全内蔵を考えると冷却システムが大型化するのでPCケースを選ぶ。
- 水漏れの不安が付き纏う。
- 冷却効率上は、ラジエーターの設置はPC外部に設置するのが好ましい。
前スレ
(前スレアドレス)
テンプレは>>2-25あたり。
※注 ガス冷only・ペルチェonlyはスレ違いです。
液体との混合話題なら一応OK!!
ヒートパイプ好きはここではなく、ZALMANやkanamケースへどうぞ。
水冷Q&A
(;´Д`)<水冷って冷えるんですか?
(・∀・)<CPUは水温+数℃~10℃程度まで冷えますが、熱をもらった水を空気で冷却する
必要があります。ラジエターを室内設置すると、水温も室温よりは下がりません。
(;´Д`)<水冷ってオーバークロックのイメージがあるのですが・・・
(・∀・)<そうとは限りません、静音マシンを作りたい人も導入しているようです。
(;´Д`)<ファンレスじゃないの?
(・∀・)<以前はファン必須ラジエターばかりでしたが、ZALMANやXiceからファンレス
キットが出て選べるようになりましたヨ。innovatekやaqua computerからもファンレス
可能な巨大ラジエターが単品販売されています。小型ラジエターでコンパクトにまとめ
ようとすると、やはりファンが必要ですが……工夫次第でほぼ無音化出来ます。
ファンの回転数はラジエータの性能と水温に相談しましょう。
電源やM/B上の部品・メモリといった水冷不能なパーツからも結構発熱するので、電源
ファンやケースファンで一定のエアフローは確保しないとまずいです。
(;´Д`)<いくら位掛かりますか?
(・∀・)<入門に適したPoseidonが9,000円台で買えたのですが、今ではWC-201や
WCL-03が13,000円といったところ。
高いものだと3万円~なので空冷ほどお手ごろ価格ではないです。
(;´Д`)<冷やすのは水ですか?
(・∀・)<水ですが、電触や藻の繁殖があるので水道水を使うのは良くありません。
蒸留水を作るか精製水を買ってくると良いですが、冷却冷媒は基本的に説明書に
従ってください。純正クーラントには、エチレングリコール等の電触・腐敗防止成分
が含まれていることが多いようです。
水冷Q&A Part2
(;´Д`)<車やバイクのラジエターを使ったら安くてもっと冷えるものができるのでは?
(・∀・)<できますよ。水冷黎明期は車やバイクのパーツを流用するほうが多かったですか。
おおがかりになるのは難点。フィッティングが異なる場合は、自分で工夫が必要です。
(;´Д`)<ついでにラジエターをベランダに置いたら、よく冷えますよね。
(・∀・)<よーく冷えますよ。冷えすぎて水温が室温より低くなっていないかは要注意。室温
より低くなってしまうと、結露しかねません。結露でできた水滴が、M/Bなどに垂れたら……
(;´Д`)<冷媒の添加剤は水冷パーツメーカー純正のものしか使えませんか?
(・∀・)<純正添加剤は安心ですし、色の薄いものは紫外線Modding用の染色剤を混ぜるのにも
いいですね。そういう理由がなければ、自己責任で車用ノンアミン系LLC流用も安くていいですよ。
(;´Д`)<車用のLLCを入れたら、全然冷えないんですけど。
(・∀・)<100%LLCを薄めずに入れてませんか? LLCは薄すぎると防蝕・防腐の効果が
薄れてしまいますが、濃すぎると冷えません。精製水で30%にするのがオススメです。
(;´Д`)<ポンプはPC水冷専用のものでないとダメですか?
(・∀・)<熱帯魚飼育用のポンプでも、また車の冷却水循環用ポンプでも、使えますよ。
定番のEHEIM1046,1048ももとは熱帯魚用です。ただ、騒音や振動があるとせっかくの
水冷が台無しですよね。定番ものは、性能だけでなく、静音・防振面とのバランスが
優れてますから。専用化されたものなら、電源連動が簡単なのもメリットでしょう。
(;´Д`)<追加したいヘッドがあるのですが、使用中のキットとはメーカーが違ってて。
(・∀・)<チューブの外径と内径が一致していれば、違うメーカーのヘッドでも問題なく
混在できますよ。もし外径が違っていても、バーブ+ホースバンドであれば内径だけ
あってるので大丈夫。両方違っても、口径変換継ぎ手でチューブの口径変換をしてもいい
ですし、ヘッドのフィッティングを交換して、口径を統一してしまう手もあります。
■人気のあるキット
- Reserator-1 [外付型ファンレス] (韓国 ZALMAN社製)
2.5リットルの容量を誇る巨大なラジエター兼リザーブタンクが強烈な
新登場キット。笊塔の愛称で呼ばれる。ファンレスなので静音。
ファンレスだけに冷却能力は控えめで水温も他社より高めになるが、
CPU+GPUぐらいなら大丈夫。内蔵ポンプはEHEIM1000で少し非力。
ヘッドは以前から単体販売されていた定評のあったりなかったりなものの
金メッキ版。
SocketAのM/Bへの取り付けにはいわゆるPAL穴が必要。PAL穴の無いM/Bには
S-PAL用の金具の流用で対応できるが、コンデンサーなどの干渉で工作を要
することも。ヘッドは2ピース構造で、ゆるむと漏れるので注意。
付属のフローインジケーターが鬼門で水漏れ報告多数アリ。使うなら要注意!!
純正GPUヘッドも発売されたが、水路がストレートで冷却能力はそこそこか。
大小2コ入りなので、チップセットなどへ流用するとオトク。
- WC-201 [内蔵型] (台湾 EVERCOOL社製)
前型は評判が良くなかったが、今回はケース背面設置のセカンドラジエター
が付属して冷却能力がアップ(ケース内への熱こもりも一定解消)。
安価なのに、CPUヘッドに加えGPUヘッドまで付いてくるお買い得さ。
5インチベイ一段+セカンドラジエターの構成で組み込みも簡単で大人気。
少しでも性能を上げるなら、セカンドラジエターは外部置きがオススメ。
高発熱CPUで使うには能力不足だったり、ポンプの初期不良報告があったり
なのは、コンパクトさと価格を考えると仕方がないと言えるか。
注水口を締めすぎるとタンクを割ってしまうこともあるのに注意。
- EXOS [外付型] (米国 Koolance社製)
ポンプ・リザーバー・ラジエターを外部ケースに出して、水温による
ラジエターのFan制御機構もセットにした外付けユニット。
外付型の為、内蔵型に比べて冷却効率が遥かに良い。
吸出しになってる冷却ファンを吹き付けに改造すれば、さらに能力アップ。
ファンの騒音が気になる場合は、低速ファンへの交換もアリ。
外見の格好良さもありハイエンド志向な人に人気あるが、本体だけで
3万以上+冷却ヘッド別売りの高コストは難点。
- Hydrocool 200 [外付型] (米国 CorsairMicro製)
「EXOS」と同じタイプの外付け型ユニット。水流確認機構がある。
冷却能力は十分あるが、初期型はファンとポンプの騒音がうるさい。
現在販売されているex版では静音化されたとのこと。
デフォルトでCPUヘッドが付属し、こっちの性能は評判が高い。
CPUヘッドが付く分ちょっとお得感があるが、やっぱり3万以上はするので
高コストなのは否めない。
- CoolerMaster Aquagate ALC-U01 (台湾 CoolerMaster社製)
外置き・5インチベイ2段内蔵・電源ベイ内蔵と3通りの設置が可能。
同社のアルミケースとマッチするスタイリッシュな外観が一番のウリ。
しかし、ラジエターの能力がイマイチで、冷却ファンもうるさめ(換装可能)。
静音や冷却性能を重視する場合にはオススメしづらい。
電源部の配線作業が英語ページにだけ書いてあって少し分かりづらい。
ユニット内部の水漏れ報告も数例あるので、設置前に1日程度試運転推奨。
後ろに6cmファン搭載可能(20mm-25mm用のファン用ミリネジが必要)。
■過去の人気キット
- POSEIDON WCL-02 [内蔵型] (韓国 3R System社製)
他の水冷キットに比べ価格が安いことから人気だったキット。
水冷を試したいけど3・4万は出せないという人を中心に普及したモデル。
海外レビューでも静かさには定評があるがラジエターは能力不足で、
ヘッドの性能も購入そのままではあまり良くない。
(ヘッドはCPU設置面を磨いたり工夫すればそこそこ冷えるという話もアリ)
まともに使うにはラジエターを中心に増強が必要だが、その辺を考慮しても
コストパフォーマンスはかなり高かった。いじる楽しみがあったのも人気に
貢献か。しかし、製造が終了してしまったので在庫限り。
■マイナーなキット
- AnyCool II [内蔵型] (GLOBAL CHANCE製 DOS/Vパラダイス専売)
水系クーラントではなくオイルが封入されており、とにかく冷えない。
水と入れ替えればいくらか冷えるようになるが、今度はポンプが強力すぎて騒音を
発するので、ファンコンで絞るなどの工夫が必要。
安さにつられて買ってしまうと、おそろしく手間がかかって苦労する。
いろいろいじって工夫するのを楽しみたいならいいのだけれど……
いくら安いからって、なぜこれが雑誌でオススメされているのか理解不能。
- H20-8500・H20-22500シリーズ [内蔵型] (米国 Swiftech社製)
海外では評判のある内蔵型キット。リザーブタンクは付属しない。
ヘッドのホースアタッチメントが独自の機構ももっているのが特徴。
ポンプは強力で、内径の太いホースとあいまって流量も多い。
8500シリーズは8cmFan*1サイズラジエター、22500シリーズは12cmFan*2
サイズラジエターがセットになっている。
ヘッドの性能も良いようだがキットに付属するのは従来のMCW-5000で、新型の
MCW-6000発売が発表されており、キットもこれと組み合わせたものに替わりそう。
GPUやチップセット用などのオプションヘッドもある。特筆すべきはペル
チェ付きヘッドやペルチェ利用の熱交換器が純正で販売されているところ。
ペルチェを利用したいヘビーユーザーにはお薦め。
- Xice EC-900 [外付型ファンレス](独国 Xice社製)
完全ファンレスで静音狙い向け。
冷却能力が限られているので水温も高くなりがち、デュアルCPUや高発熱VGAとの
組み合わせ、HDDもあわせて冷却するといったことは難しい。10mのポリウレタン
チューブをラジエターにしているので、チューブからの自然蒸発による液損も多い。
ヘッドの性能は十分、Reserator-1よりコンパクトにファンレス実現、とはいっても
国内販売価格はかなりお高い印象がぬぐえない。
メーカー直販だともう少し安くオプションパーツも豊富にあるが、郵送なのでトラ
ブルになることも。
- aqua computer Basis Set II [内蔵型] (独国 aqua computer社製)
実績のあるドイツメーカーの基本セット。
モノ自体はたしかだが、基本セットとしてみると国内価格はあまりに割高か。
オプションヘッドやアクセサリー類をaquaで統一するその第一歩ぐらいに鷹揚に考え
ないと、ちょっとねぇ…… あるいは最初から単品で選ぶのもいいかも。
- innovaSET XxS [内蔵型] (独国 innovatek社製)
実績のあるドイツメーカーの基本セット。
これまた、モノ自体はたしかとはいえ、国内価格は高いと言わざるをえないセット。
オプションヘッドやアクセサリー類が豊富で純正ファンコン・水流系・水温計なども
揃うのはうれしいけど。セットではなく単品でファンレス狙いも面白いか。
オプションのHTCSラジエターは猪塔とも呼ばれていたり。
- Aquarius II [内蔵型] (台湾 Thermaltake社製)
以前からあったキットの一つだが、デフォルトでの静音性・冷却能力は「POSEIDON」
(WCL-02)と同等(ほんの少しだけPOSEIDONより静かで冷えない)。やはりまともに使う
にはラジエターを中心に増強が必要で、「POSEIDON」に比べると買う価値を見出すのは
難しかった。まして強みのある他社製品も入手しやすくなった今では……
いまだに在庫を抱えているところがあるようで、雑誌で必死のプッシュが見ていて
痛々しい。Golden Coolの名称でパーツの単品売りもアリ。ただしポンプは高い上に
貧弱(割れる、漏れる、力がない等)だったりする。
- AquariusIII [外付型](台湾 Thermaltake社製)
期待が大きかったのだが。うるさい・冷えない・そのくせ高い、らしい。
雑誌には結構記事が掲載されているのだが、実機はほとんど入荷されてないみたいで
購入・使用してのレポは過去スレにまだない。
- AquaGizmo [内蔵型] (日本 ソルダム社製)
ボッタクリ価格だ、ファンを絞れば冷えず、冷やそうと思えばファンがうるさいだ、
このスレでは散々叩かれまくってるが、設置すれば終わり=いじる楽しみがまったく
無いのもここで叩かれる理由の一つではないだろうか。
リテンションが弱いのが冷えない理由の一つで、厚紙を挟むなど対策するとCPU温度
が10℃下がったという報告もある。
- POSEIDON・WCL-03 [内蔵型] (韓国 3R System社製)
発売されたばかりの新キット。CPUだけの冷却で組み立て済といじる楽しみや拡張性
はないが、廉価だし、そこそこには冷えるという報告が。
■その他の単品パーツなど
- RBX CPUヘッド・TDX CPUヘッド・ほか (米国 Danger Den社製)
米国でも老舗のCPUヘッドメーカー。RBXシリーズに加え、最新TDXシリーズも発売される。
GPU用・チップセット用のMAZE4なども造っている。
- BLACK ICE ラジエター (米国 HARDWARE LABS.社製)
8cm角、8cmx16cm、12cm角、12cmx24cmと各種サイズの銅コアラジエター専門メーカー。
日本で購入可能な価格としては、コストパフォーマンスがなかなか良い。
厚みのあるXtreme/Xtreme2は強力ファン冷を前提にした構造で風の抜けが悪く、静音
ファンでは本来の性能が出ないので要注意。
- MITRON製品 (台湾 MITRON Interlink社製)
CPUヘッド、HDDヘッド、ラジエターなど、日本の店頭でも比較的安く入手できるメーカー。
性能的には値段なりか。BASICセットもある。フィッティングは外せばG 1/8"になるので、
トイツ系キットとの組み合わせも可能。
オリジナルのCPUヘッド、GPUヘッドの製作集団。いち早く、最新の高発熱VGAに対応した
VRAM冷却考慮の両面挟み込みGPUヘッドを開発するので、3Dゲーマーは要チェック。
HDDクーラーのまとめ
HDD Watercool Silentstar HD-Dual (メーカー不明?)
HDD Watercool Silentstar HD-Single (メーカー不明?)
ステンレスの箱+吸音材で静音性はかなり期待できそう。
内部はサイドから銅の水枕で挟み込むタイプ。
G1/4"に任意のフィッティングを選択。
日本での取扱いはCoolingLab。
aquadrive titan/blue (aqua computer)
アルミの箱なので、静音性は大して期待できないか。
内部はサイドからアルミ水枕で挟み込むタイプ。
口径は8mm/6mmプッシュインだが、外してG1/8"付け替えは可。
日本での取扱いはユーザーズサイド。
Cool Cases HDD-Kuhler Evo 1, beleuchtet (メーカー不明?)
HDDをアルミの箱に入れ、その上面に水を流すタイプ?
modding向けか…… 詳細よくわかんない。
日本国内販売はないので、個人輸入。
Hard Drive Liquid Cooler HD-WBK-01S-B (MITRON Interlink)
アルミニウム水枕。口径3/8"バーブ。外せばG1/8"。
PCカスタム・高速電脳・オリオスペックほかで取り扱い。
aquadrive LT (aqua computer)
aquadriveの水枕部単品。
ユーザーズサイド取扱い。
HD-O-Matic (innovatek)
黒のほか色違いで計4色。口径10mm/8mmフェルールレス、外せばG1/4"。
日本国内販売はないが、将来innovatek取扱店に入るかも。
HDD-Kupferkuhler Sugle/Dual HT (メーカー不明?)
Silentstarの水枕部単品。銅製。
Hard Drive Cooler HDC1-A-01 (koolance)
1/4"バーブ。ユーザーズサイド取扱い。
Alphacool HDD ALU Kuhler 3,5" (Alphacool)
G1/4"に任意のフィッティング。CoolingLab取扱い。
Alphacool HDD CU Kuhler 3,5" (Alphacool)
ALUとほぼ同じ構造だが銅製で2,000グラムある。
G1/8"に任意のフィッティング。CoolingLab取扱い。
aquadrive micro blau (aqua computer)
口径8mm/6mmプッシュイン(外すとG1/8")。aqua computerらしいプレートがワンポイント。
ユーザーズサイド取扱い。
HD-O-Matic Micro (innovatek)
口径10mm/8mmフェルールレス、外せばG1/4"。
ユーザーズサイド取扱い。他のinnovatek取扱店でも可能性はある?
HD-O-Matic Micro II (innovatek)
口径10mm/8mmフェルールレス、外せばG1/4"。
Microとの違いは温度センサー内蔵可能な点らしい。
aquadrive microとミョーに似てる感じがする。
ユーザーズサイドと高速電脳で取扱い。温度センサーは別売。
Harddisk Cooler (NOISEBLOCKER)
銅ベース+アクリルカバー。
冷却よりはmodding重視の製品かと。
ユーザーズサイド取扱い。
水冷パーツ取扱店リンク(既知のみ)
キット中心の取扱店リンク(既知のみ)
1inch(") = 25.4mm
2/3inch = 16.93mm
1/2inch = 12.7mm
3/8inch = 9.525mm
1/4inch = 6.35mm
aqua computer
Xice EC-900
3R System POSEIDON
(AlphaCool option)
6mm 内部直径
8mm 外部直径
Koolance EXOS
Corsair Hydrocool 200
1/4"内部直径
3/8"外部直径
innovatek
(Xice option)
(AlphaCool option)
8mm 内部直径
10mm 外部直径
ZALMAN Reserator-1
8mm 内部直径
12mm 外部直径
Water Cooling
Swiftech
3/8"内部直径
1/2"外部直径
参考
Be Cooling Slit Edge
1/2"内部直径
★ クーラントの基礎知識 ★
■クーラントの役割
水は凍結すると約9%体積が膨張します。
冬季、冷却水が凍結をすると、その膨張力により使用機器を破壊してしまうことがあります。
そこで、冷却水にはみずよりも凝固点の低い原料が使用されています。
現在は主にエチレングリコールが使用されています。
冷却装置には各種の金属非金属の材料が使用されています。金属材料から錆が発生すると、
ラジエターや冷却水の回路内に目詰まりを起こし、オーバーヒートの原因となります。
そこで、クーラントには防錆効果のある添加剤が含まれています。
先にも書いたように、冷却水の温度は長時間のドライブで上昇してきます。
そこで沸点の高い原料が求められることになってきます。
エチレングリコールは沸点が190℃以上もあります。
■クーラント交換の必要性
最近のラジエターは放熱効果を高め、軽量化をはかるために非常に薄いアルミ合金でできています。
クーラントの主成分、エチレングリコールにも欠点があります。
本来の性質が水に混入すると不凍効果が高まる反面、酸化促進の面も持っています。
そこでクーラントには金属腐食を防止するための酸化防止剤も大量に添加されています。
エチレングリコールは熱を加えても蒸発しませんが、添加剤分は蒸発してしまいます。
時間の経過とともにクーラントは、熱と酸化で劣化してしまいます。
長期間(3年以上無交換)でクーラントを使用すると、アルミが酸で犯され解け出してしまいます。
最悪の場合、ラジエターに穴が開き、ウォーターポンプを破損しシールから水漏れを起こす場合があります。
チップセット(ノースブリッジ)冷却のアレコレ
チップセット(ノースブリッジ)から騒音源や故障トラブルになるファンを廃止し、
ファンレスのヒートシンクのみにするM/Bメーカーが増えてきました。
こういったM/BでCPU水冷をやるときは、ノースブリッジもまとめて水冷にする
ことをおすすめします。というのも、ノースのヒートシンクはCPUファンが起こす風の
おこぼれで冷却する前提なことが非常に多いからです。
CPUを水冷にしてファンレス静か~と喜んでると、ノース焼損、M/B焼死も。
また、ファンつきノースの場合はそもそもうるさいですから。当然水冷化で静音
を狙うことになりますよね。
さて、主にGIGABYTEのように樹脂ピン留でM/Bに固定穴が有るM/Bだと、
チップセット水枕の選択肢は非常に多く、困ることはないでしょう。
ただこのタイプ、最近は少なくなってきました。
AOpen、ASUS、MSIほか各社で最近多いのは、M/Bから∩上の留め具が
2本または4本立ってて、針金バネのフックを引っ掛けてヒートシンクやファンを
固定しているタイプです。最近はこのタイプの増加にあわせて対応水枕も
増えてきましたので、口径が合わない可能性はありますがなんとかなるかと。
Alphacool、aqua computer、Danger Den、Koolance、Xiceが既知です。
innovatekもオプションパーツ使用で対応可能。
ただし、どのメーカーのものでもコンデンサなどM/B側に邪魔な部品があってリテンション
周りを削ったりといった加工が必要になることもありえます。
なお、∩留め具の強度が余りない事例が結構あるらしく、空冷ヒートシンクと比べると
格段に重い水枕+チューブのテンションに引っ張られて留め具ごと水枕がM/Bから脱落
してM/Bを壊してしまったという報告も数例あります。
留め具強化を考えるか、取り外しを諦めてサーマル接着剤でチップに水枕を固定して
しまったほうが安全かもしれません。
また、Intel純正M/Bでヒートシンクが直接M/Bに固定されているもの。これだけ
は水枕の固定手段がないもので。どうにもならないようです。
最終更新:2007年12月23日 19:23