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マーダー補正 - (2008/08/29 (金) 21:01:30) の編集履歴(バックアップ)


マーダー補正


マーダーであるキャラクターに対する、一種の優遇補正のことを指す。
具体的にはマーダーキャラの多くが初期支給品で銃火器等の当たりを引いたり、戦力的には同等である対主催のスタンスを取るキャラクターによく勝利することがあげられる。

このような補正がある理由としては、バトルロワイヤルにおいて一般的にマーダーの数が対主催と比べて少ないこと、及びマーダーの数が減ることはロワの進行を停滞、悪ければストップさせる原因になるからである。
そのため、マーダー補正は必要悪として書き手からは認知される。マーダー補正は読み手を中心に評判が悪い。
このマーダー補正は残り人数に対するマーダーの割合、マーダーの人数が低下した場合に更に顕著に現れるようになる。
こうなると書き手読み手を問わず、行き過ぎた補正に批判がいくことも多い。
しかしロワの進行上、マーダー補正を受けたマーダーがいないと話が進まないということもあり、一概にマーダー補正の行き過ぎを批判することは出来ない。
このマーダー補正が最も顕著に現れた例が、以下に示すセイバー現象である。

セイバー現象


アニロワ1stに登場する『Fate/stay night』出展のセイバーという参加者はマーダーであった。
しかし序盤はマーダーが豊富だったせいか、殆どスコアを上げることのできず、ギャグキャラにも近いサラマンダー状態だった。
中盤以降少しずつスコアを上げ始め、マーダーとして台頭し始める。この時点では不満など無く、むしろ名バトルを量産していたために比較的人気が高い方であった。

しかし、終盤に入って状況は一変する。
  • 強力優良ステルスマーダーで、ほぼ無傷だった水銀燈が死にかけの対主催に討ち取られる。
  • 同じくステルスマーダー路線を取り、対主催集団に紛れ込んでいた北条沙都子が改心して対主催に転向。
  • ジョーカーとなった強力マーダーのグリフィスが脱出。
といったことがほぼ同時期に発生し、動けるのは手負いのセイバーのみになってしまった。
この段階で対主催はほぼ団結しつつあったが、生存者は二桁もあり、セイバーによる対主催減らしが望まれていた。
そこでマーダー補正とともにセイバーが対主催の戦闘に挑む羽目に陥ってしまった。
セイバーはその後手負いにも関わらず対主催三人を討ち取り、最後の一人と相打ちになる。

と、ここまでは余り批判も無かったのだが、最後の相打ちの場面でセイバーは死なず、出展作品である『Fate/stay night』の原作設定に"忠実"(アニメでは明確に描写されていない)にその後を処理したため、復活をしてしまう。
復活したセイバーはバトロワのセイバーとは正確には別人ではあるが、この復活に対してついに不満が爆発した。
行き過ぎたマーダー補正、そしてセイバーのみが復活を果たしたというその事実だけを取り、セイバーはアニロワの失敗マーダーとして批判の対象になった。
もちろんそれだけではなく、前述のマーダー退場(特に水銀燈死亡と沙都子改心)にも責任はあるとし、こちらも今でさえ批判されている。
とはいえセイバーの行き過ぎたマーダー補正は、露骨過ぎる補正が失敗になってしまうという前例になってしまった。

ちなみにセイバー復活に対しては、『Fate/stay night』のファン、信者の軽称である月厨批判の一例としてよく槍玉に挙げられてしまうことになった。