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Web Magazine Caballo verde
Vol.0(2006.5.6)
- Contents
- Hola!
- 南へ向かうバスにのって~ウメハラコージの本棚
…中上健次『十九歳のジェイコブ』
- Hola!
こんにちは。または、はじめまして。
文学・ラテンアメリカ・その他いろいろについて発信する「ウェブマガジンLista de Espera」をスタートしました。
文学・ラテンアメリカ・その他いろいろについて発信する「ウェブマガジンLista de Espera」をスタートしました。
では、現在のところ唯一のコーナーを担当してくれる執筆者をご紹介しましょう。
- 「南へ向かうバスにのって」
執筆担当:ウメハラコージ
演劇についてマジメに研究している、ギター青年。今後、野谷文昭氏の著作から世界隅々までの文学について、いろいろ紹介してもらう予定です。
いつかラテンアメリカギター談義も企画しようと思います。
演劇についてマジメに研究している、ギター青年。今後、野谷文昭氏の著作から世界隅々までの文学について、いろいろ紹介してもらう予定です。
いつかラテンアメリカギター談義も企画しようと思います。
現在のところ、まずは本コーナーがスタート。
のちのち、メキシコ日記やインタビューを企画していますのでご期待ください。
のちのち、メキシコ日記やインタビューを企画していますのでご期待ください。
- 南へ向かうバスにのって
- 「青春」と「童話」…『十九歳のジェイコブ』を読む (文: ウメハラコージ)
文庫本の帯には「胎内的な童話として再読されるべき中上最後の『19歳小説』は、永遠の乾き。」という菊池成孔の文章がある。そしてその右横には「すべての偉大なる作品は、青春文学なのだ。」という角川書店の宣伝文句がある。この一見何気ない配列で並んでいる二つの文章は、実に興味をそそるものである。
『十九歳のジェイコブ』は、1978年から79年に『焼けた眼、熱い喉』という表題で、角川書店の『野性時代』に連載された小説である。この雑誌の性格から言って、この小説は当初から「青春文学」というカテゴリーによって括られ、売られていたことがわかる。しかし、この作品から例えば村上龍の『69』のような爽快な「青春文学」を連想する者は、読んでみて愕然とし、熱さに耐えかねて本を放り出すに違いない。実際この作品は焼け焦げと暑さに満ちていて、異常に暑苦しいのだ。文庫版の解説を書いた斎藤環は、この作品の文章を「スピード感」と「濃密さ」というキーワードで片づけ、これを中上の作品全体に一般化しているが、少しそれは安易すぎるように思われる。他の中上作品と比べ、この作品の「スピード感」はほとんどないに等しく、また「濃密さ」はほとんど過剰なまでである。
『十九歳のジェイコブ』は、1978年から79年に『焼けた眼、熱い喉』という表題で、角川書店の『野性時代』に連載された小説である。この雑誌の性格から言って、この小説は当初から「青春文学」というカテゴリーによって括られ、売られていたことがわかる。しかし、この作品から例えば村上龍の『69』のような爽快な「青春文学」を連想する者は、読んでみて愕然とし、熱さに耐えかねて本を放り出すに違いない。実際この作品は焼け焦げと暑さに満ちていて、異常に暑苦しいのだ。文庫版の解説を書いた斎藤環は、この作品の文章を「スピード感」と「濃密さ」というキーワードで片づけ、これを中上の作品全体に一般化しているが、少しそれは安易すぎるように思われる。他の中上作品と比べ、この作品の「スピード感」はほとんどないに等しく、また「濃密さ」はほとんど過剰なまでである。
『十九歳のジェイコブ』中上健次作
『中上健次全集』9(1996年)に収録(解説:野谷文昭)
2006年2月、角川文庫で復刊(解説:斎藤環)
『中上健次全集』9(1996年)に収録(解説:野谷文昭)
2006年2月、角川文庫で復刊(解説:斎藤環)
「バスを待ちながら」@wikiでは、ウェブマガジンをスタートすることにしました。
制作にかかわるメンバーにとっては初の試みで、スタート!とはいってもわからないことだらけです。読んでいる方々のほうが、ウェブ読者としては先輩といっても言いすぎではありません。
ご意見、ご感想等募集しています。
制作にかかわるメンバーにとっては初の試みで、スタート!とはいってもわからないことだらけです。読んでいる方々のほうが、ウェブ読者としては先輩といっても言いすぎではありません。
ご意見、ご感想等募集しています。
のんびり、気長につづけていこうと思いますので、どうぞ、よろしく。
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