私の名前は…、
ゆぅぅぅぅき、かえーん!!!!
時は未来、
所は中野区生まれのスーパァァァ!
ガール美少女!美少女!!!
(もうどこに突っ込んでいいか)(バカだ……)
「…ぜぇぜぇ。
え、なに?もう一回?
しょうがないなぁ。
じゃあ、フルバージョンで。
天が呼ぶ!地が呼ぶ!嵐が呼ぶ!
私の名前は、美の探求者にして三千世界の
スーパァァァァ!ガール美少女!美少女!
時は現代、所は中野区生まれ!
相棒の名前はコガ、頭が良くてクールだぜ。
ヒロインの名前は君だ。
そして!
そしてぇ、そして、そしてぇぇ・・・・・・・・・!
私の名前は、ゆぅぅぅぅき・・・・・・・・・、」
結城火焔は、回転しながら笑顔になったり、
決めポーズをとったりしている。
「かえーん!!!!ぇぇんぇぇんぇぇん…。
さあ、良い子のみんなは覚えてくれたかな!?
実は私、にゃんにゃん共和国から来た援軍なんだ。
じゃ、そういう事で。
まったねー!」
結城火焔は、走っていった。
「にゃははは。
やっぱり、女は体力よねえ。
そう思わない?」
(思わない)(思わねえ)
「そう?
何するにしても、体力あった方が
絶対いいと思うんだけどなあ」
「わっはっはっはっはっは!
わーっはっはっはっはっは!
そこまでよ、悪党ども。
私の名前はゆぅぅぅぅき、かえーん!!!!
時は未来、
所は中野区生まれのスーパァァァ!
ガール美少女!美少女!!!
私が来たからには、心・配・ご・無・用!
とくとぉ!良く見ておきなさい!」
結城「あいた!」
PC「大丈夫か?」
結城「う、うん。
一発もらったけど、大丈夫…。
どこから撃たれたんだろ…?」
それはそうとて、退屈な日常である。
我らのキャプテン、結城火焔は
あくびまじりに事件の発生を待っていた・・・。
「…ってモノローグ考えたんだけど、
どうかな。
結構、私にあうような気がしない?」
(お前バカだろ)
結城火焔は、にっこり笑った。
美少女のように。
「その理論だと、夢みたいな事を言ったら
みんなバカだね。
あなたは、本物のヒーローにも
そう言うの?
………。
はい、今日の説教終わり。
じゃ、私は疲れたから今日はもう寝るね。
じゃ!」
結城火焔は、走っていった。
(頭をかかえる)
結城火焔は、にっこり笑った。
美少女のように。
「何を心配しているの?
世界は、無口だけど、そんなに悪い奴じゃないよ。
少なくとも誰かを排除したりなんかしない。
はい、今日の説教終わり。
じゃ、私は疲れたから今日はもう寝るね。
じゃ!」
結城火焔は、走っていった。
結城火焔は、にっこり笑った。
美少女のように。
「あら、私だって大人しくしている時はあるわよ?
それとも、元気のいい方が好み?」
(いつものほうが)
「あなた、バカ属性なのね・・・よよよ。
おねえさん、ちょっとショック・・・。
じゃ、私は疲れたから今日はもう寝るね。
じゃ!」
(そんなことはない)
「そ、良かった。
私…本当は、騒ぐのが好きじゃないの。
でも、暗いのはもっと嫌いだから、騒ぐだけ。
じゃ、私は疲れたから今日はもう寝るね。
さいなら!」
結城 火焔は、足元を確かめるように
ゆっくり歩いていった。
「ねえ!私の相棒を紹介するから、
ちょっとついてきてよ」
結城 火焔はあなたの手を引き厩舎に
連れて行きました。
結城「鵺って、かわいいよね。
私、コガ大好き」
コガ「バウ!」
結城「あなたみたいで頭悪いし!」
コガ「バウバウ!」
結城「ねー!」
コガ「バウぅぅぅ!」
「私には最近、夢があって。
聞いてみたいよね?
実は、美少女を集めて自分の王国を作るの。
いいアイデアでしょ。
そのためには、まず美少女を集めないとねー。
そうなるとやっぱ、名前は美少女ハンターかな」
(あつめてどうするの?)(顔を赤くする)
「そして、かわいい服を着せたり
髪編んだりするの」
(こいつがバカで心の底からよかったと思う)
結城火焔はにっこり笑った。
美少女のように。
「イヤらしい事ばかり考えているのが
バカでないなら、
そっちの方がいいよね」
結城火焔は、あなたの真価を
量っているように見ている。
笑った。
「はい、今日の説教終わり。
じゃ、私は疲れたから今日はもう寝るね。
じゃ!」
結城火焔は、走っていった。
(頭をかかえる)
結城火焔はにっこり笑った。
美少女のように。
「何もしないうちから思考停止は
やめといたほうがいいよ。
悩んだふりと悩むのは違う。
何をしようかと悩むんじゃなくて、
どうやってやろうか考えた方がいいよ」
結城火焔は、あなたの真価を
量っているように見ている。
笑った。
「はい、今日の説教終わり。
じゃ、私は疲れたから今日はもう寝るね。
じゃ!」
結城 火焔は、走っていった。
「むふぅ、なんか世界の果てが見たいのう。
財布の中には150円しか入ってないけど、
行ってみようかな」
(お前バカだろ)(頭をかかえる)
「世界の果ては、大金持ちじゃないと見れない?
本当に見れない?」
結城火焔はにっこり笑った。
美少女のように。
「違うんだな、これが。
答えは、大金持ちはスポンサー。
世界の果ては、冒険家が見るの。
じゃ、私は疲れたから今日はもう寝るね。
じゃ!」
結城 火焔は、走っていった。
帰り道
「・・・・・・助けて・・・・・・」
普段、絶対に聞けない、か細い火焔の声に、
あなたはあわてて走った。
「み、見ないで」
(分かった!ワナだな!)(ど、どうしたんだ)
結城「あーん、もー。
じゃれついたコガに、制服食べられたの!」
コガ「バウ!」
結城「この駄犬!」
コガ「バウ!」
結城「あの・・・。
だから、体操着を取ってきて・・・」
(どーしよーかなー)
「いぢわる!!」
(分かった)
「ありがと・・・。
それと、急いで・・・」
10分後・・・
「・・・はぁ、大変だった。
何か、前からすぐイタズラする子
だったんだけど。
最近、動きが速くて・・・。
・・・ありがと。
一緒に帰ろ」
結城「ということで今日は調子がいいのでかねてからの
計画、美少女強奪作戦を行う!
準備はいいかっ、隊員1!」
コガ「バウ!」
結城「隊員2!はやく返事!」
(自分を指差す)(イエッサー!)
結城「よし!
では突撃だぁ!」
荒木「隊長までなにやってるんですか」
結城「ふははは。すでに隊長は私のものなのだよ。
雪子くん。」
柱「あの、どうしてもついていかないと駄目ですか」
結城「駄目なんだなこれが」
コガ「バウ!」
結城「捕まえたっ!」
金城「うわー!バカ離しなさい!」
結城「わっはっはっは。離したら逃げるでしょ。
貴方、バカね」
金城「うわーバカにバカって言われたっ!
もうお嫁にいけない!」
結城「コガやーっておしまい」
コガ「バウ!」
斉藤「ひ、人の道から外れています!」
結城「わっはっはっはっは。かえんちゃんは!
引かぬ、媚びぬ、省みぬのだ!」
エステル「・・・・・・・・・」
結城「強奪成功!」
伯爵「ちょっと待て、なぜ私を捕まえない」
結城「うわー!追いかけてきたっ!
逃げろー!」
伯爵「こ、殺す!」
輝春「・・・・・・バカ騒ぎもいい加減にしてよね」
結城「・・・・・・ふぅん。そんなこと言っていいんだ。
そんなこと言うと貴方の寝言を兄貴に聞かせちゃうわよ」
輝春「・・・・・・。
今日は捕まっといてあげるわ」
結城「わっはっはっは」
神海「・・・・・・結城さん・・・・・・」
結城「言うなぁ!これは浪漫なのだぁ!」
そして・・・・・・
結城「ぜぇぜぇ、よし。集まった。隊員2、記念写真!
はい!オモチ!」
全員「バカー!」
カシャッ
結城「じゃ、私疲れたから今日はもう寝るね。
じゃ!」
結城火焔は走っていった。
とりのこされる一同。
貴方とコガは残る面子からボコボコにされた。
結城「・・・色々考えたけど、
なければ作ればいいのよね。
やっぱ、私って頭いい。
さすが、スーパーガールだぜ。
よし」
結城火焔は、小さく拳を握った。
結城「ガンバロー」
コガ「バウ!」
「ヒーロー最高の武器って、何か知ってる?
最高の武器は、このハートよ。
硬化テクタイト装甲よりも堅固で、
単分子ワイヤーよりも丈夫な、
自分のハートよ。
こいつだけは、
絶対に折れる事も膝をつく事もない。
どんな暗闇でも、黄金に輝くわ。
だって、ヒーローは知っている。
地球を一周すれば、また朝が来る。
待てばいいのを知っている」
結城火焔は、にっこり笑った。
美少女のように。
「だから、安心しなさいってば。
心が折れなきゃ、後は努力の量だけよ」
「何か悩み?」
(バカにはわからないよ)(いや・・・・・・)
「そういう時は、走ればいいのよ。
そうすれば、どこかには早く着く。
そこが気に食わなかったら、また走る。
・・・こんな風に」
結城火焔が走り出した。
その背中には黄金の翼が生えていて、
地面を蹴ればどんどん世界が
輝いていくように、あなたには見えた。
「急ぐだけなら、誰でも出来るよ!
ほら、空を見て。
世界はこんなにもキレイ!」
結城火焔は、輝くように笑った。
美少女だ。
「じゃ、私は疲れたから今日はもう寝るね。
じゃ!」
結城火焔は、無理して走っていった。
伯爵「おはよう。
ホームルームを始める前に、残念な話がある。
結城 火焔は、休みだ。
理由は戦傷の悪化。
昨日から調子が急変して、
しばらくは出てこれそうもない。
以上。
気を取り直してホームルームを始めよう」
一方その頃 結城宅
結城「・・・それで?
私は、あとどれくらい持つの?」
英吏「医者に聞け」
結城「それじゃあ、駄目かなー。
あの人達、嘘つくから。
でも、芝村は嘘つかないわ。
私、知ってるわよ。
私の事、黙っててねと言ったら、
ほんとに黙ったでしょ」
英吏「事実の前借はする」
結城「でも、私の方は未来でも変えられない。
・・・だから、・・・嘘もつかない」
英吏「・・・立っているのも辛いんだろう。
休め」
結城「休んでもいい。
あと、どれくらいか教えてくれるなら」
英吏「自分の命を取引材料にするか・・・。
お前が健康だったら、妻に迎えるところだ。
・・・後、2週間だ。
静かに休んでさえいれば」
結城「・・・そっか。
結構、余裕あるね。
ここ最近、死ぬほど痛かったから。
まだ短いって思ってた。
うん、十分。
それだけあれば、十分!」
英吏「・・・何をする」
結城「希望を残すの。
そうしたら・・・、そうしたらきっと、
明日、私が死んでも大丈夫だって思うから」
英吏「俺は、お前の望むものを用意する。
戦友の頼みだ。
何でも聞こう」
結城「あんたの戦友って、
ゲンとクイーンだけでしょ。
・・・ゴホッゴホッ・・・…光栄なのかなぁ。
じゃあ・・・。
じゃあ、痛み、止めてくれる?
あと何日か。
何もかもわからなくなる薬とかじゃなくて」
英吏「あんまり効かん痛み止めだな。
わかった。
すぐにでも」
結城「サンキュ。
じゃ、私・・・寝るね。
じゃ・・・」
(見舞いに行く)
結城火焔は、パジャマにカーディガン姿だ。
「あちゃー、来たんだ。
この姿、見られたくなかったんだけどなぁ・・・。
まあ、いいか。
ありがと。
でも私、夜には顔出すよ?
・・・ごめん、今は帰って。
・・・まだ、シナリオというか、
台詞、考えてないから。
・・・今、このままだと私、
きっとぐちゃぐちゃで格好悪いから・・・。
・・・・・・お願い・・・・・・」
(都合のいいときだけお願いか!)(分かった)
あなたは、泣いている結城火焔に
背を押され、追い出された。
呆然としている間に、
時間だけが過ぎていった・・・。
生存
深夜 校舎屋上
結城「やっぱここに居たんだ。
へへ、最後の無理で来ちゃった。
私ね、あなたはヒーローなんじゃないかって
思うの。
本当のヒーローはきっと、
あなたみたいな存在の事を言うの。
・・・だから、今後は自分の事をヒーローって
言うように。
・・・それから時々は、最初のあなたのファンを、
思い出す事・・・。
じゃ。
それだけ・・・バイバイ」
PC「本物は、そんな事を言わない」
結城「・・・え?」
PC「本物は、こう言う。
それは絶望と悲しみの海から生まれでて、
名を与えられし災厄を食らう災厄。
全ての絶望の天敵。
寝る事もなく、休む事もない。
振り返る事も立ち止まる事もない。
それはずっと待っていて未来永劫戦い続ける。
それはどこにでもある銀の剣。
それは世界の最終防衛機構。
それがある限り、世界はまだ諦めてはいない。
何も諦めてはいないのだ」
あなたの手が、きらめきだした。
星の光を集めたように。
PC「何でも殺す事が出来るのならば、
死を殺す事も出来るはず」
結城「何・・・、何言ってるの?」
あなたは、結城火焔を殴り飛ばした。
そして、死を殺した。
結城「ゴフッ・・・」
PC「・・・あと、本物は自分をヒーローとは言わない。
周りが勝手に言うだけだ」
結城火焔はゆっくり目を閉じた・・・。
そして、一日が終わった。
死亡
深夜 校舎屋上
「やっぱここに居たんだ。
へへ、最後の無理で来ちゃった。
私ね、あなたはヒーローなんじゃないかって
思うの。
本当のヒーローはきっと、
あなたみたいな存在の事を言うの。
・・・だから、今後は自分の事をヒーローって
言うように。
・・・それから時々は、最初のあなたのファンを、
思い出す事・・・。
じゃ。
それだけ・・・バイバイ」
去っていこうとする火焔の手を
あなたが引っ張ると、
火焔は簡単に倒れこんできた。
「…私、もっと国語勉強しとけば
よかったね…。
ごめん…、ごめんなさい…」
泣き声が止むまで、あなたは動けなかった。
そして一日が終わった。
翌日ホームルーム
伯爵「おはよう
ホームルームを始める前に、残念な話がある。
結城 火焔は死んだ。
とても苦しんでいたが、
薬の大量投入で最後は静かだった。
冥福を祈ろう。
気を取り直してホームルームを始めよう」
(見舞いに行かない)
見舞いには、行きませんでした。
「私の名前は、ゆぅぅぅぅき、かえーん!!!!
時は現代、所は呉生まれのスーパァァァ!
ガール美少女!美少女!
死の淵から復活、復活!」
(もうどこに突っ込んでいいか)/(バカだ)
結城火焔は、
あなたに向かってにっこり笑った。
「大丈夫。
私、絶対にあなたの秘密を守るわ。
でも、まさか本当にヒーローがいるなんて。
もー、感動ぅぅぅ!
あれ、どうしたの・・・ねえ!」
・・・だから、大丈夫!!
「私、秘密は本当に絶対に守るから!」
そう言いながら、
結城火焔は何か言って欲しそうだ。
(・・・・・・頼む?)/(偉いぞ)
結城火焔は、こくこくうなずいている。
貴方が笑うと、嬉しそうに笑った。
最近、機嫌がいいはずだったのに、
今日の結城火焔は落ち込んでいる。
「・・・・・・やっぱりこの戦いが終わったら・・・・・・。
いや、何でもない。
そうだよね。
お約束だもんね」
サブイベント
結城「いくぞ!コガぁ!」
コガ「バウ!」
結城「突撃だぁ!」
コガ「バウバウ!」
誰かが、火焔を呼んでいる。
結城「やばい!かえんちゃん大ピンチ。
隠して、隠して!お願いっ!」
(隠す)
神海「……結城さん探してるんです」
那美は貴方の後ろに隠れている火焔と、貴方を
見比べてため息をついた。
神海「なるべく早く戻ってきてくださいね」
火焔は小さく震えている。
結城「……ふう。うまく隠れられた。
ありがと。……あー。いや、てへへ。
実はぁ、ちょっとしたいたずらしちゃって。
いやもー、これで今度捕まったらもう二度と
シャバには戻ってこれなさそうな予感だったの。
……。
ありがと。守ってくれて。嬉しかった。
じゃ、私疲れたから今日はもう寝るね。
じゃ!」
結城火焔は歩いていった。
(そんなに一生懸命…仕方ないな)
エンディング
あの日ですか?
チョー必死でした!
-山岳騎兵の述懐
その日、撤退を支援するヘリの群れが来た日、
貴方はヘリの中で結城火焔に抱きつかれたまま
動物兵器に頭をかまれていた。
(なに。この罰ゲーム展開は?)(どうしたの?)
「・・・・・・何でもない」
(いやいやいや)(頭をかまれてるんだけど)
「・・・・・・だって。
・・・・・・だって。
・・・・・・やっぱり戦い終わったから、ヒーローは
人知れず次の戦いに行くんでしょ?
だから・・・・・・それ、いやだから」
(大丈夫だって)
「・・・・・・本当?」
貴方がうなずくと、結城火焔は激しく
抱きついてきた。
動物兵器も興奮して頭をかんできます。
結局、罰ゲームでした。
(頭をなでてから姿を消す)
「・・・・・・え?」
結城火焔は、手の中を見た後、
貴方がいたあたりを手で探った。
探り続けた。
最終更新:2007年05月05日 03:53