石津 萌は
あなたを見てにっこり笑った。
「……こんにち……は」



「……」
萌は、小さくうなずいて笑って見せた。



「……話すの……苦手だけど……練習……
してるから……。
ごめん……ね」



萌は、自分の食事を少し分けて、
鳥達に餌をやっている。
なかなか上手くいってないようだ。



萌は、本質的には明るい子のようだ。
誰も見ていないところでは
嬉しそうにいつも笑っている。
萌は、あなたを見てはにかんで笑った。



「……無理して……話すこと……ないよ。
黙って……いても……わかる……から」
萌は、あなたを見て恥ずかしそうに笑った。



萌は、自分の食事を少し分けて、
鳥達に餌をやっている。
あなたが近づくと、鳥達は行ってしまった。
「……あ……」



「治療……してるとね。
生き残る人と、そうでない人は……
わかる……んだ。
生きようとしてる人は……生きる。
だから……、
クリスマスとか、誕生日の後が、危ないの…。
それを目標に生きてる人……多いから…」



「挨拶はね、偉大な魔法達と同じ…。
物事を、いい方に進める…
だから……生きていて欲しい人に…
…皆に…挨拶するの」



萌は、何かやりたそうだ。
(なに?)(どうぞ)
萌は、顔を真っ赤にしながら
あなたの背を叩く真似をした。
「……トォ……」
(笑ってみせる)(偉い偉い)
萌は、嬉しそうだ。



萌は、自分の食事を少し分けて、
鳥達に餌をやっている。
横顔を見ると、
息をとめてやっているようだ。
(しばらく見る)
「……。
…………」
顔が真っ赤だ。
我慢出来なくて息を吐いたら、
鳥達は飛んでいってしまった。
「……。
……頑張ろう……」
(そっと離れる)
あなたは微笑んで、そっと離れました。


「……頑張って…と…言うと…、
…苦しい人がいるから、
人を見て言うんだ……。
私も昔は……辛かったから。
もう大丈夫な人には…使ってもいいよ…」



萌は、歌を歌っている。
奇麗な、声だ。
まるで、そのために生まれてきたように。
「目が覚めるのは吐息がかかるせい
貴方のかいなの枕で目が覚める
この朝が好きだと思った
この温もりのなかでずっと
まどろんでいたい
愛することをおしえた貴方
朝が明るいことをおしえた貴方
貴方が目を覚ますまでこのままで
ずっと……
そっと……」



「人はね…変わるの……。
どんどん変わって…留まるところがないの」
萌は、顔をあげてあなたを見た後、
笑おうとして顔を真っ赤にした。
「まだ、…これくらいだけど……私も…
私も、もっと変わる。
きっと、いい方に…。
…だって大事な人達が…教えてくれたから」



「誰のために……戦ってる?」
(分からない)(自分のために)
「…人間は、嘘をつけるよね……。
好きなのに……好きじゃないとか……。
痛いのに……痛くないとか……
きっと素直に言ったら…
…嬉しい人も、いる……よ。
あなたのために戦っているって…
そう言われたい人は……一杯……」



萌は、その手に鳥達をとめている。
あなたを見て、にっこり笑った。
「頑張れば……出来るから……。
小さいけれど……、
ちょっとづつだけど……」
萌は、照れた。




「女の子……好き?」
(はい!)(えー?)
萌は、下を向いている。
「……頑張ろう……」



あなたの意識が薄れた瞬間、
萌はきりりと顔をあげると
マイクを手に取った。
「顔をあげなさい。
あなたはそんな“物”じゃないはずよ。
そうでしょう、死神よ。
あらゆるものを殺す物よ。
その身体の本来の持ち主に返すまで、
あなたは死ねないはず。
そうでしょう?
あなたは災厄を狩るために、
人の心の上に現れる正真正銘の人外の化け物。
希望と言う名前の地獄の死神。
あなたは全ての災厄と、
自分の存在意義を消すために現れる、
自己否定のための存在。
なぜならあなたもまた、
パンドラの箱に封じられる災厄だから。
あなたが現れるという事は、
人に災厄が降りかかるという事だから。
だから…まだよ。
あなたはまだ、役目が終わってない。
あなたが喰い殺す災厄はまだある。
立ちなさい。  ……立て!
私に残っている、あなた達の
“欠片”を渡すわ。
それで、システムを再生しなさい。
仲間である闇すらも払う地獄の死神よ」

現在<DOLL PLAYER>
システムを修復中です。
しばらくお待ちください。

……
…………
……………
………………
…………………

修復終了。
全パラメータ復旧しました。

「いけぇ!!」





萌は、あなたを見て
いたずらっぽく笑った。




「終わりのない夜はないわ。
この戦いにも、いつか終わりが来る。
その時まで、頑張ってね。
もう、私には同じような事、出来ないから」
(※キャライベントクリア:一枚絵)




(エンディング)

…あの時の事は、
私の…私だけの秘密です。

一山岳騎兵の述懐




その日、撤退を支援するヘリの群れが来た日、
疲れてうたたねしている石津 萌の横で、
貴方はヘリから下の風景を見ていた。
萌が、薄目をあけた。
貴方は笑って見せた。

「ちょっと、素敵な夢をみたの。
私達が、貴方の世界に、迎えにいく、夢。
そして……ずっといっしょにいるの」

(いい夢だね)
「……そうね。
ずっと見ていたいような。
そんな夢だったわ。」
萌は微笑むと、目をやさしく閉じて
また眠り始めた。
そんな風に、見えた。
彼女が目をつぶったので、貴方は笑って
姿を消した。
彼女は薄目でその様を見た後、
目をきつくつぶって、そして本格的に、
眠ることにした。
(もう少しだけ、ここにいるよ)
「……少しじゃ、嫌なの」
萌は、あなたに寄り添うと、目をやさしく閉じて
また眠り始めた。
そんな風に、見えた。
彼女が目をつぶったので、貴方は笑って
姿を消した。
彼女は薄目でその様を見た後、
目をきつくつぶって、そして本格的に
眠ることにした。




石津萌 通常 / 提案 / 派生 / シナリオ

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最終更新:2007年03月22日 02:07