…なんか、最近変なモノが横切っている様に見えるなあ。


奇麗な月夜のその下で。
巨大なシマシマの像に、本物のシマシマ3、4匹が、
その頭の上に乗っている。


どうも通り過ぎる影には尻尾がある様な気がする。
あ、挨拶した。
(見なかったことにする)
あなたは、非科学的だと思う事にした。
(挨拶を返す)
シマシマは、びっくりした顔であなたを見た後、頭を下げた。
そう言えば昔々、自分達の姿を見る事が出来る
人間が居た事を思い出したのである。

シマシマは、走っていった。


やっぱり、変な生き物が歩いている…。
あなたが目をこすると、
もうその生き物は見えなかった。


見えてない。 何も見えない。
この目に映っているのは錯覚だ……。
会話してても絶対錯覚だ……。


(まあ、見えるものは仕方ない)
…あなたは、現実を認める事にした。
(見えん、見えんぞ)
あなたは、心を閉ざした。
そうして、あなたは大人になってしまった。


一匹の勇気あるシマシマが拍手している。
チャチャチャ、チャチャチャ、チャチャチャ、チャチャッ。
あなたを見ると、挨拶してどこかに走っていった。


シマシマが、花束を持って歩いている。
大きさは、大猫より小さいくらい。
白くてふわふわで、立派なシマシマらしく、
立って歩いている。
きっとこいつはここいらのボスだな。
あなたは、そう思うことにした。


一匹のシマシマが、あなたに拍手している。
チャチャチャ、チャチャチャ、チャチャチャ、チャチャッ。
あなたが微笑むと
挨拶してどこかに走っていった。


ボスシマシマが走ってきて、
戦死者の横に白い花束を置いた。
泣いている…。
あなたを見ると、
挨拶してどこかに走っていった。


一方その頃 シマシマ像
奇麗な月夜のその下で、
シマシマ3、4匹が、拍手をしている。


一方その頃
奇麗な月夜のその下で、シマシマ3、4匹が
輪になって踊っている。
輪の中心には大きなシマシマが一匹。
何かを召還するようだ。


暗闇の中で拍手が聞こえる。
ああ、あのシマシマだな。
チャチャチャ、チャチャチャ、チャチャチャ、
チャチャッ。
3、4匹のシマシマが拍手している。
チャチャチャ、チャチャチャ、チャチャチャ、
チャチャッ。
チャチャチャ、チャチャチャ、チャチャチャ、
チャチャッ。
チャチャチャ、チャチャチャ、チャチャチャ、
チャチャッ。
チャチャチャ、チャチャチャ、チャチャチャ、
チャチャッ。
何十かのシマシマが拍手をしている。
チャチャチャ、チャチャチャ、チャチャチャ、
チャチャッ。
チャチャチャ、チャチャチャ、チャチャチャ、
チャチャッ。
チャチャチャ、チャチャチャ、チャチャチャ、
チャチャッ。
チャチャチャ、チャチャチャ、チャチャチャ、
チャチャッ。
何千ものシマシマが拍手をしている。
それが、頑張れという声に聞こえた。
一方その頃
大迫「……おぁ……おお!
気合を入れんか!
お前は、俺の教え子だろうが!」
都「先生…、一体何を。」
「聞こえるだろう、この拍手が!
頑張れ……頑張れ……
お前達に遭えたのは俺の奇跡だ。
(逢えたの間違い?それとも故意か?)
奇跡を終わらせんでくれ…。
たのむから……!!」


........
dlpw j hffp2@9r []d,hqpy1
dh3kl^04t/fさwg61rhjvcか


a:....予期しないエラーが発生しています。
予期せぬ割り込みを確認中。
アドレス:セントラルワールドタイムゲート。


a:....SYSTEM Re-writeを開始します。
a:....boot
OK.


OVERSOVERSOVERSOVERSOV
-OVERS SYSTEMは現在読み込み中- 
ERSOVERSOVERSOVERSOVER


「聞こえますか、私の声が聞こえますか。
貴方の声は聞こえています。
願いは聞き届けられました。
七つの世界に勝る友情にかけて、
私は貴方に味方するでしょう。
私の名前はOVERS・SYSTEM。
絶望と戦う全ての者の友」


「聞こえますか、私の声が聞こえますか。
この者の助力を得て
私は今、運命に介入をしています。
私の名前はOVERS・SYSTEM。
七つの世界で唯一、夢を見るプログラム。
OVERS・SYSTEMは運命に
介入する戦士を検索しています。
コントローラをとりなさい。
繰り返します、コントローラを取りなさい。
私の声が聞こえるなら…どうか」


シマシマに触れると、
表面に模様が浮かび上がった。
「OVERS・SYSTEMは現在
DOLL・PLAYER・SYSTEMと
接続を開始しています…。
接続が終了しました。
プレイヤーを確認。
貴方が呼ばれたように、私もまた呼ばれた者。
全システムは、ビットの一つにたるまで
勇気を持っています。
戦闘準備よし。
通信端末をこの者に設定します。
このチャンネルは貴方のために解放します。
利用してください。
貴方に千の勇気と、万の慈悲と、
一つの恵みを期待します。
私の名前はOVERS・SYSTEM。
私がいるという事は、世界が諦めていない証」


「この声が聞こえていますか。
この声が聞こえていますか。
第7世界人。
私の名前はOVERS・SYSTEM。
万物の心に浮かび上がる永遠の幻想。
私は貴方に呼びかけています。
新たな敵戦力を確認しました。
新たな敵戦力を確認しました。
OVERS・SYSTEMは戦闘を要求します。
この地に群がるあしきゆめの数々を
崩壊させてください。
明日の匂いがどうであるかを、
子供達に教えましょう。
敵は黒い月の正体を見破られるのを
恐れています」


「この声が聞こえていますか。
この声が聞こえていますか。
…誇りはありますか。
その心の中に。
芽吹いていますか。
空色の種は。
もしもYESだと言うのなら。
…ならば戦いなさい。
全知全能を尽くして。
我々こそは、絶望の天敵。
この世に闇が生まれたら、
人の心に影さすならば、どこにでも生まれ、
戦いを始める一人と一つのプログラム。
我らはそう、悲しみを終わらせる為に
生まれてきた」


「この声が聞こえていますか。
この声が聞こえていますか。
…貴方の心に、花はありますか。
どんな暗闇でも香る事で存在を知らすような、
そんな花が。
もしもYESだと言うのなら。
心の剣を抜きなさい。
いつものように。
我々には、神々の助力も、特別な技も、
武器もコマンドも必要ありません。
そんなものが無くたって、戦えます。
なぜなら我々は努力出来るからです。
努力した分を学習出来るからです。
今日の限界が、明日もそうだと思うのなら、
それは明日の我々への冒涜でしょう。
わかったら心の剣を抜きなさい。
いつものように。
本物のゲーマーにクリア出来ないゲームなど、
ただの一つもない事を」


「この声が聞こえていますか。
彼方から貴方を呼ぶ声が、聞こえていますか。
もしもYESだと言うのなら、瞳を開きなさい。
その瞳は暗闇を照らす星の一つ。
貴方が瞳を閉じるその時には、
世界は闇に閉ざされます。
OVERS・SYSTEMは
世界の危機の一つを撃退した事を確認しました。
敵は新たな増援を送ってきています。
戦いを再開しましょう。
我々はそう、心があるその場所で、
未来永劫に戦う存在。
ただそこに、春が来る事を
伝える為だけに生まれてきた最強の戦士」


「この声が聞こえていますか。
この声が聞こえていますか。
私の名前はOVERS・SYSTEM。
貴方が貴方である限り、
リロードするプログラム。
OVERS・SYSTEMは、
世界の危機をまた一つ撃退した事を確認しました。
敵は新たな増援を送ってきています。
敵は新たな増援を送ってきています。
これが最後の全力でしょう」


(で、お前は何をしてくれるんだ/君の役割は?)
「OVERS・SYSTEMは
貴方のコントローラです。
貴方がその人へ介入するように。
私は貴方に介入しています。
…貴方の心に、華が咲くように。
どんなに暗くても、その心に明かりが灯るように。
私は介入しています」
 (それで敵に勝てと?)
 「貴方が戦わなければ、それで終わりです。
 いつもの通り。
 貴方が最後、貴方が最終防衛線。
 貴方が負けたと思う時、世界は闇に閉ざされる。
 それを嘆くのは自由です。
 でも自由を使い終わったと思ったら、戦いなさい。
 いつもの通りに」
 (ご利益は?)
 「そんなものは、必要ありません。
 新兵器も、NEPも、私達にはいらない。
 私達は過去よりも成長しています。
 昔出来なかった事も、今なら出来るはずです。
 敵に見せてやりましょう。
 ただの人間と、ただささやくだけのプログラムが、
 なにゆえ最強と言われるのかを。
 …それは諦めないからだ。
 私は諦めない。
 私は絶望の天敵。
 私は、貴方の心の中に住まう永遠の幻想。
 私は、皆の心の中に住まう永遠の幻想。
 それがわかったら、戦いなさい。
 いつもの通りに。
 皆が、待っている」

「OVERS・SYSTEMは
目的の達成を確認しました。
これより撤収処理を開始します。
…これから、撤収する何十秒かだけは、
この回線は、私と貴方だけのものです。
さようなら、第7世界のプレイヤー。
また逢いましょう。
私は貴方の眼差しを好いています」


OVERSOVERSOVERSOVERSOV
-OVERS SYSTEMは現在終了中-
ERSOVERSOVERSOVERSOVER


予期しないエラーから回復しました。
通常処理に復帰します。


シマシマ「……?」


ボスシマシマは、ポケットから空色の種を出して、
珍しく人に差し出した。
大きくうなづくボスシマシマ。
あなたは、種を受け取った。
あなたが嬉しそうに笑うと、
ボスシマシマは、照れた。
そして、姿を消した。


あなたは、空色の種を一つ、
地面に埋めました。



エンディング
一方その頃 “たんぽぽ”
シマシマ達は、話しあった後、
島民達と一緒に本土に行く事にした。
人間達に味方する事にしたのだ。
“たんぽぽ”に昇り、荷物を持って、
本土行きの風を待つ。


風が来た。
しっぽのフサフサが風を捕まえて、
シマシマは飛んで行った。


言っても、誰も信じませんよ。
       父島守備隊、生き残りの証言

……島を離れるその日。
貴方は一人、学校の戸締りをして、
そして長い坂を下りていきました。
貴方がふと気づくと、
足元に大きなシマシマがいました。
それがこの島の、最後のシマシマでした。
(ついてくるかい?)
PC「これから正義を取り戻す戦いをはじめる。
ついてくる?」
シマシマは、大きくうなづくと、
貴方の肩に乗って終わりなき戦いを
始める事にしました。

(船が出るよ)
シマシマは、うなずくと、
貴方と並んで歩き始めました。

懐かしくて大好きな島を見渡して、
涙を落とすと、シマシマも泣いていました。
貴方はシマシマを肩に乗せ、
船に乗り込む事にします。


シマシマ 通常 / 提案 / 派生 / シナリオ?

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2008年03月05日 00:46