「あー。
あにゃにゃにゃ。
困っちゃいマスねー。
こんな、こんな綺麗な海を見れるなんて。
斉藤 奈津子、すごい感動しています!
連れてきてもらって、嬉しいでありマス!」


斉藤 奈津子は幸せそうだ。
(なんで?)
「もーっ。
嬉しいからに決まっているじゃ
ないですかぁ。
ヘンな人ですねえ。
えー、何が嬉しいか?
えー、えーと。
難しいデスね。
あー、あ!
わかりました。
きっとあなたと一緒にいるからです。
……。
ごめんなさい、ごめんなさい!
つい本音が! つい本音が!」
(そのままの君でいて)
「???
もーっ。
私はいつも私ですよぉ。
はい……。
物覚え悪くていつも怒られています。
すみません」


「はぁ。
何で私、いつも失敗ばっかり
するんだろう。
(どんな失敗?)
「ミサイル庫で花火してたんです」
選択肢が出る前に激しく突っ込みました。
「ごめんなさい、ごめんなさい!」
(がんばれ)
斉藤は感動している。
「……。
そ、そうですよね、うん。
斉藤 奈津子、がんばります!
涙出るほど、嬉しいです!」
斉藤は涙を拭いて、笑おうとした。


「私、重要な事に気付きましタ!
あなたは木漏れ日にチョー似ています!
(なんで?/……また微妙な)
「私、木漏れ日を見て気付いたんです。
綺麗だって。
それでもっとがんばって生きたいと
思いました。
どんなにバカとかスカとか言われても、
でもでも思ったんデスぅ。
世界は綺麗で、私はやっぱり好きで、
だからがんばろうと。
どうにもー、ならないかも、
知れませんけど」
斉藤 奈津子は笑いかけようとして、
失敗した。


「私、どうも自分の気持ちを伝えるのが
苦手でしてぇ……」
(手伝おう/はっきり言ったら)
「だ、駄目ですよ。
私じゃあ……とてもとてもぉ…。
あー。
でもデスネ!
この斉藤 奈津子、
結構幸せなんですよ。
ただ傍にいるだけで、すごく幸せなんです。
本当に……」


「私、考えた結果、すんばらスィィ
アイデアを思いつきました!
歌です。
歌で自分の気持ちを、伝えます!
ジャ! そういう事で!」
斉藤は完璧な敬礼をすると
走っていった。


(一日終了時・PCの自宅)
ピンポーン。
「こんばんはー。
あれ、ドアの鍵あいてる」

「もー、無用心ですねえ。
やっと歌が出来たって言うのに…。
寝てるしぃ。
…………」
何かの音。
「好きです……大好きです」
斉藤 奈津子は耳元でささやくと、
走って家に帰っていきました。


「え。
あ、いえ…何でもないんです。
何か、勝手に照れる回路が私に出来た
みたいで……あ、あの……、
すみません、すみません。
あの、あのあの。
……だから」
斉藤の心は、
さほど強くありませんでした。
「何でもナイデス!
では!」


(戦闘開始時)
斉藤 奈津子の優しい歌声が
聞こえた気がしました。



(斉藤奈津子ED)
う、歌を歌ってみました。

      父島守備隊、生き残りの証言


その日、あなたは奈津子と二人で戸締りをして、
島を離れる事にしました。
長い坂道を降りています。
「あー、その。
あははは。
えっと、歌を、聴いてくれますか。」
(随分待たされた気がするよ/喜んで)
奈津子がつっかかったり小声になったりしながら
歌う愛の歌に耳を傾けて、あなたは優しく
笑いながら歩いていきました。
二人で手を繋いで船までの500mを歩いて
いきます。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2007年10月04日 22:55