「うわぁー、海だー、って、
 元気になったら、言ってみたかったのよね」
(今は?)
「…ちょっと後悔してる。
 この暑さ、東北生まれにはきっついわよー。
 あー…、もう、ぐにゃり」
(良かったね。海が見れて)
「えへへ、ちょっとそばかすが心配だけどね。
 胸の上とかにできたら、イヤだよねえ」



「ペンギンとシャチって色が似ているよね。
 あれって、なんか海の中にはルールが
 あるのかしら」
(難しい問題だ)
「難しいよねえ。
 大学とか行ったら教えてくれるのかなぁ」
(泳いで確認)
「そうか!
 よーし、頑張って泳ごう。
 おー!
ついでに仕事もがんばろう!
って、もー、なんで肩落とすのよ。
 そんなんやってると牛になるわよ」



「思えば私って、病弱なのが治ったら
 何の芸もない女なのよね…」
菅原はなにか期待してこちらを見ている。
(牛があるでしょう/背中叩く)
「む・・・、何そのハンノー。
 そんな事言っていると牛になるわよ。
 そんでもって背中を叩かれる…、いや、叩く」
  (あとずさる)
  「私の愛が受け止められないのね…、
   ぐすん。」
  あわてて近寄ったら捕獲されました。
  「うん、十回叩くところだったけど
   九回で許してあげる」
   ひどい目に遭いました。
  (もー)
  「あ、それちょっとカワイイ」
  可愛がられました。



「それにしても、なんで私たち、こんな所に
 いるんだろうね…。
任務とか命令とかは無しよ。
 そういうのじゃなくて、
 うーんと、運命とか、出会いとか。
ムッカー! 悪かったわね、似合わなくて。
 こう見ても私だって、まあ星占いくらいは、
 結構信じてるかも…」



「何よ…、相性良かったとか占いでは
 言ってた癖に、占い外すなんてアンタ何様?
 喜んで損した! なによ、プンスカ」
(あわてて近寄る)
「…あと2秒遅かったら、
 死んでやろうと思った。
ちゃんと、責任もって私をカワイがりなさいよね。
 お花にお水をやるように」
(自分を指差す)
「なによ、自意識過剰なんじゃないの?
 アンタと話している奴がみーんなアンタに
 気があるなんて思わない事ね。
あと相性占いを外すような事をする奴は
 乙女心を無視する奴で牛に踏まれて
 ペラペラになるんだから…。
えーと、だから、
 心、入れかえるように…」



「なんか、悪い事してる感じがあるよね。
 青森のみんなに。
 私たちだけがバカンスしてる感じがする」
(向こうには敵でてないって)
「ああ、敵ね。
 そっちはあんまり心配してないんだ。
 空先生がいるから。
一応、これでも信頼してるんだぞ。
 喜べ、コラ! わかってるのか?」
(そうねえ)
「うん、それに…、
私アンタを独り占めしてるから…。
あ、いや、でも手放す気は無いからね。
ホントよ!? ホントだからね!
そんな風に笑ってるけど、絶対なんだから」


「そういえば、やっぱりその、私の為に大学、
 行くんだよね」
(運命の前借だから/うん)
「よーし、私も頑張って一緒の学校行くぞー。
え? 前にも言ってたって?
アハ、アハハハ、いや、
 そりゃそうなんだけどね、うーんと…。
あ、そうだ、泳ごう!
 その、約束! 勉強は一緒に泳いだ
 翌日から始めるから、うん…」


「やっぱり私、ゆ-わくに弱い女よね…。
頭にいいとわかっているけど、
お魚よりもお肉が好きだし」



【新規ED】



船の中で勉強しました。


       (父島守備隊、生き残りの証言)



その日、あなたは乃恵留と二人で戸締りをして、
島を離れる事にしました。
長い坂道を降りています。
「……。
告白、してもいい?」
あなたがドキドキしていると、
乃恵留は口を開きました。
「勉強全然やってなかった…。
 大学、駄目かも…。
あ、ちょっと、まって、見捨てないで!
わーん! お願いだからぁ!
 だってしょうがないじゃない!
 歩いて何分かで海なんだから!」
あなたはため息をついて、勉強しろと
言いました。

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最終更新:2007年05月24日 21:22