概要
FreeBSDとPalmデバイスをUSB経由で連携する。PalmデバイスはVisor Platinum、デスクトップソフトはjpilot、連携ソフトはpilot-linkを使う。
手順/メモ
1)インストール
# cd /usr/ports/palm/jpilot
# make install clean
※依存関係からpilot-linkもインストールされる。
※pilot-linkはconfig画面が表示されるが「USB」をOffにしておく。
2)pilot-linkの設定と動作確認
USB経由での連携を可能にする為、uvisorを有効にする。下記のoptionを設定してカーネルを再構築する。(単にモジュールをkldloadでもいけるかも、未確認だけど。。。)
option uvisor
option ucom
デバイスファイルの権限を設定する為に、devd.confに下記設定を追記する。
attach 10 {
device-name "ucom0";
action "chmod 0666 /dev/ttyU0";
};
デバイス名は実際にHotSyncを実施した時のログで確認する。ログの例は下記の通り。cuaU0でもttyU0でもどちらでもいけるっぽい。
All threads purged from cuaU0
All threads purged from ttyU0
動作確認はクレードルのHotSyncボタンを押した後に下記のコマンドを投げる(このコマンドでPalmデバイスの内容が変更されることは無いです)。タイミングがあるので、失敗した場合でも何回か試してみる。
# pilot-xfer -p /dev/ttyU0 -l
うまくいけた場合は下記のようにファイルがリストアップされる。これでpilot-linkの使用設定はOK。
Listening for incoming connection on /dev/ttyU0... connected!
Reading list of databases in RAM...
ATDBLrn
ATOKPnlm
~中略~
AddressStatesDB
AddressTitlesDB
List complete. 107 files found.
Thank you for using pilot-link.
2)jpilotの設定と動作確認
jpilotを起動して、まずは環境設定を変更する。
「地域」タブの「文字セット」を「UTF:Japanese(SJIS)」にする
※「Japanese」と間違えないように
「設定」タブの「シリアル接続の転送速度」を「H460800」にする
※「USBには無関係」と書いてるけど、ucomはjpilotからはシリアルポートに見えるので、この設定は関係有りです。んで、初期値の「9600」だとHotSync時に「SYNC_ERROR_PI_CONNECT」エラーが発生してうまくいきません。。。)
クレードルのHotSyncボタンを押して、jpilotの同期アイコンをクリック(もしくはCtrl+Y)。これでデータの同期が実行されます。タイミングがあるのはpilot-linkの時と一緒。同期アイコンの下のバックアップアイコンを使用した場合はPalmデバイスのバックアップもあわせて実行される。
3)個人的なメモ
環境設定での設定
「地域」タブの「時刻形式」を「22:44:44」にする
「予定表」タブの「DateBkのノートタグを使う」にチェックを入れる
環境
- OS: FreeBSD 6.1-Release
- PC: Panasonic CF-R3
注意事項
- クレードルのHotSyncボタンを押してからjpilotの同期を開始するタイミングが合わない時はCtrl+yを何回か連打。エラーログに「デバイスファイルがないよー」みたいに表示されたらまずタイミングの問題。
問題点、課題
- jpilot-dumpで日本語が表示されない
- クレードルのHotSyncボタン一つで同期できるようにしたい。usbd.confとかいじればできそうな気がするんだけど、、、未調査。
- ファイルのインストールはまだ実験してない
- メールの同期ができていない(せめて読むだけでも何とかしたいなぁ。。。)
最終更新:2007年01月17日 00:52