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<解答1> 児玉(弱) 音の到来方向(音源の方向)は、両耳間の時間差・位相差・音圧差・スペクトル差によって知覚される。基本的には時間差・音圧差による知覚が大きいので、以下に ... under constructing ... が、主には、耳介がもたらす各方向の「スペクトル差」によって知覚される(耳介の複雑な形状のために、方向によるスペクトルの差が生じるのである)。 →[[次のキーワードに進む>http://www7.atwiki.jp/05ad3/pages/24.html]] ---- <解答2> (田代) 音の到来方向の知覚(音源定位)に用いられる手がかりは、音が両耳に達する時間と強度である。 ①両耳間時間差(interaural time difference : ITD) 両耳への信号の到達時間差は、信号間に位相差をもたらす。 θ:顔の正面方向と音の到来方向との角度 a:人の頭の半径 c:音速 としたとき、 左右の経路差 d=asinθ+aθ より     ITD=(asinθ+aθ)/c 最小可聴角度は1°~2°であるといわれており、約20μsのずれとなる。 しかし、両耳間の最大の時間の遅れ(840μs)よりも1サイクルが短い周波数の音の場合、有効ではない。 したがって、低周波数の音について、ITDは有効な手がかりとなる。 ②両耳間音圧差(interaural level difference : ILD) 頭によってできる陰影効果で、両耳間の強度差ができる。 しかし、頭の大きさに比べて波長が長い場合は、音波は回折しほとんど陰影をつくらない。 したがって、高周波数の音について、ILDは有効な手がかりとなる。
<解答1> 児玉(弱) 音の到来方向(音源の方向)は、両耳間の時間差・位相差・音圧差・スペクトル差によって知覚される。基本的には時間差・音圧差による知覚が大きいので、以下に ... under constructing ... が、主には、耳介がもたらす各方向の「スペクトル差」によって知覚される(耳介の複雑な形状のために、方向によるスペクトルの差が生じるのである)。 ---- <解答2> (田代) 音の到来方向の知覚(音源定位)に用いられる手がかりは、音が両耳に達する時間と強度である。 ①両耳間時間差(interaural time difference : ITD) 両耳への信号の到達時間差は、信号間に位相差をもたらす。 θ:顔の正面方向と音の到来方向との角度 a:人の頭の半径 c:音速 としたとき、 左右の経路差 d=asinθ+aθ より     ITD=(asinθ+aθ)/c 最小可聴角度は1°~2°であるといわれており、約20μsのずれとなる。 しかし、両耳間の最大の時間の遅れ(840μs)よりも1サイクルが短い周波数の音の場合、有効ではない。 したがって、低周波数の音について、ITDは有効な手がかりとなる。 ②両耳間音圧差(interaural level difference : ILD) 頭によってできる陰影効果で、両耳間の強度差ができる。 しかし、頭の大きさに比べて波長が長い場合は、音波は回折しほとんど陰影をつくらない。 したがって、高周波数の音について、ILDは有効な手がかりとなる。 以上のように、音源定位は、低周波数についてはITD、高周波数についてはILDという二重のシステムで行われる。 これを、duplex theoryという。(システム間の切り替えは1000~5000Hzの範囲内) その他に、頭部伝達関数(head related transfer function : HRTF)も大きな手がかりとなる。 耳介によって、陰影ができたり、フィルタの役割をしてディップ(音色づけ)が起こったりする。 →[[次のキーワードに進む>http://www7.atwiki.jp/05ad3/pages/24.html]] ----

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