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未確認飛行物体【4】 - (2006/02/06 (月) 15:21:42) の編集履歴(バックアップ)


「さて…と」 
リオを見送ると俺はくっ付いてるロアに目を向ける。 
目が合うとニコニコと笑ってみせた。元よりかなり人懐っこい性格なのだろう。 
「そうだな…まずは頂きますとご馳走様、あとは…」 
1人でロアに言葉を教えるというのはそう簡単な事ではなかった。 
一番の問題はその言葉の意味を教える事だ。身振り手振り、時には自信ないが図で… 
挫けそうになる事数え切れぬほど。それでも少しずつロアは言葉を覚えていった。 
気が付くと夕方になっていた。扉が開く音がする。 
「あーおかえり。なんとか間に合ったか…」 
「リオ、おかえ…り…なさ…い」 
俺が背中をポンとたたくと少し詰りながらも間違えずに覚えた言葉を使うロア。 
リオは驚いたようにこちらを見ていた、 
会話も出来ないのに短時間で覚えさせるなんて無理だと思っていたようだ。 
「リオー、こう言われたら何て答えるんだ?」 
「あ、はい。只今帰りました」 
こういう習慣なんて無かったのだろうか、少し恥ずかしそうにリオは答えた。 
ロアは返答が帰ってきたのが嬉しかったのか満面の笑みを浮かべる。 
「もうこんな時間か…、すぐ晩飯作るから待ってろ」 
時計は既に7時をまわっていた。 
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