「ダメ…僕……男の子だよぉ……あ…んっ…」のまとめ内検索 / 「えっちとその後」で検索した結果

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  • えっちとその後
    「ん、んふぅ、おにいちゃぁん」  郁巳がキスの合間に甘い声を漏らす。  俺の手の中では、郁巳のチンチンがぴくんぴくんと脈打っていた。 「おにいちゃん、好きぃ」  自分から俺の唇に唇を重ねてくる。  俺と弟の郁巳は、小さい頃に両親を亡くし、施設で育ってきた。  その頃からずっと一緒だったせいなのか、今ではこんな関係になってしまっている。  俺達を引き取ってくれた父さんや母さんにバレたら…と少々不安があるが、 いとしい郁巳とエッチなことをするのはどうしてもやめられなかった。 「ごはんですよー」  階下から義母さんが呼ぶ声がして、俺たちはわれに返った。  そそくさと後片付けをして食卓へ向かう。  食後の団欒のひと時。  当たり前の風景なんだろうが、俺たち兄弟にとってはそのありがたみがよく分かっていた。  テレビでは、芸能人が結婚宣言したとの話題が流れていた。 「小...
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    ... ■ えっちとその後えっちとその後 ■ 雅人と孝彦 ├ 雅人と孝彦【1】 ├ 雅人と孝彦【2】...
  • チョコ妖精【1】
    部屋に帰ると、「へんなの」がいた。 講義を終えて、一人暮らしの寂しい部屋に帰る。 あれ? なにかおかしい。違和感がある。そう、部屋の奥に何か…… いる。 その「何か」は、少年だった。窓際においてあるベッドに腰掛けて、差し込む夕日を浴びながら、脚をぶらぶらさせている。 しかも満面の笑みをこっちに向けてくる。うわ、超かわいい。 「やっとかえってきましたねー?」 まだ幼さが残る声で、そう声をかけてくる。ああ、帰ると声が返ってくる暮らしなんて、もう1年ぶりくらいか。なつかしい。 ……いや、そうじゃなくてだな。 「おまえ、誰? てか、なんでウチにいるわけ? カギは?」 「? いや、おにーさん、何言ってんのかよくわかんないです。それより、ただいま、は?」 顔に似合わず、肝が据わってるらしい。 「ああ、ただいま」 律儀にあいさつ返すあたり、何やってんだろう。オレ。 ちょっと泣きたくなった。 「えっと...
  • 未確認飛行物体【1】
    帰り道、俺は不思議な光を目撃した。山に向かって落ちる光。 それは流れ星のように美しく、しかし何か違和感があった。 「…なんだよこれ……」 近づいてみると遠くからは光にしか見えなかったそこには 巨大な船、人にはUFOと呼ばれる物体が浮かんでいた。 文字通り目が釘付けになった俺の目の前に船から一筋の光 そこから現れた生命体は俺の予想とは全く違い人間の形をしている。 端正な顔立ちのまだ幼い少年。俺はその少年から目を離すことができなくなった。 「システムレッド…メインシステムニ異常アリ……スタディーモードニ移行シマス」 少年から機械的な言葉が繰り出される。 「やはりそっちは異常が出たか…」 後ろからもうひとり少年が顔を出す。目があった。 「この星の方ですね、驚かせてすみません。」 「あ…いえ…」 「我々は旅の途中この宙域を通っていたのですが、  船に異常が...
  • 永遠の放課後【7】
    「で、でも、この際だから言っちゃうね。僕、進藤君のこと好きです」 「湯崎……」 「それで、一緒にさっき言ったみたいなことしたいです。  それから、一緒に卒業して、一緒に大人になって、それでもずっと一緒にいたいです」 「俺も、俺もだよ湯崎ぃっ」  ぎゅっと湯崎に抱きつく。  そうだ、ずっと一緒にいるってのはそういうことなんだ。  湯崎と一緒にいられるからって、こんな放課後はぜんぜん楽しくない!  ……そうだ、時間は!?  時計の針はまもなく5時30分を差そうとしていた。 「い、いやだっ、せっかく気持ちが通じたのにっ、また台無しになるなんて!」 「進藤君!?」  秒針が12の位置に近づいていく。 「湯崎、俺を捕まえてて!また過去に飛ばされないように」 「う、うん」  俺の必死さに、湯崎はうなずいて俺を抱く腕に力をこめた。  5時3...
  • きーちゃんの遭難ごっこ【2】
     スッポンポンになった僕たちは、ベッドの中で向かい合ってぎゅっと抱き合った。 「こうすると本当にあったかいんだね」 「そうだね……」  お腹も胸も、きーちゃんとぴったりくっついてる。人間の肌って心地いいな。  その心地よさをもっと感じようと、僕はきーちゃんの背中をなでまわした。 「きーちゃんの背中、すべすべしてるね」 「ゆーちゃんの身体も」  きーちゃんも僕の身体をなでなでしてくれる。  背中だけでなく、腕も、胸も、お腹も、わき腹も、それから、お、おしりも。  きーちゃんの指と手のひらが触れたところから、しあわせなものが体の中に入ってくる感じがする。  身体中がしあわせでいっぱい。だから、一生懸命お返ししてあげた。   「すごくぽかぽかしてきたね、ゆーちゃん」 「うん」 「ね、いつものしよ」  すぐに意味をさとった僕は、きーちゃんのメレンゲのように柔らかい唇にチューをする。 「はむっ、んっ...
  • チョコ妖精【2】
    もういいや。この妖精さんも流れる涙も、全てを受け入れることにした。 「で、キミは何ができるのかな?」 「あ、やっと受け入れてくれたんですね? 嬉しいです。僕ができることは『チョコレート』です」 「……それは動詞でも、動作を示す名詞でもない。『チョコレートが作れる』ってことでいいのか?」 「いいえ。ぼくは『チョコレート』なんです」 「……はぁ?」 「だから、『チョコレート』なんですってば! ああもう、なんでわかんないかな……」 ちょっとイラだったように可愛い声を荒げて、考え込んで、 「もう! アタマよりもカラダのほうがよくわかりますよね? おにーさん、ぼくを食べてください」 なんでベッドに腰掛けてそんなことを言うのか。 少年よ。オレはまだ壁の向こうに行きたくもないし、「そういう」新しい嗜好も開発したくない。 「うふふ。おにーさんのえっちー」 結局、オレはこの1時...
  • きーちゃんの遭難ごっこ【4】
     自分のおちんちんを、きーちゃんのお腹とおちんちんにこすりつけるように腰を動かしてみる。 「はぁんっ、ゆーちゃん…っ!」  きーちゃんの切なそうな声が、僕をどんどんおかしくさせる。 「んっ、ふっ、きーちゃあん、んあっ、好きぃ、大好きぃ」 「ゆーちゃん…ん、ちゅ……」  きーちゃんがチューをしてくれる。口の中に差し込まれたベロにチュッチュッと吸い付く。  いつの間にか、僕の動きは腰だけでなく全身の動きになっていた。  乳首をきーちゃんの胸にくにゅくにゅとなすりつけ、足はぷにぷにした内股同士がこすれ合わせる。  僕たちのお腹は、おちんちんから出るヌルヌルでぐちゃぐちゃになっていた。 「はふぅっ、ボク、こんなにゆーちゃんを感じてる……すごい……」 「僕もだよっ、あんっ、このまま、溶けちゃいたいっ、きーちゃんと、あひゃぅっ、一つになっちゃいたいよぉっ」  あ、あ、なんか、おちんちんの奥で何かが膨れ...
  • タイトル別
    タイトル別 タイトル別にわけてみました。 なお、職人さんご自身が命名されていない場合、登場人物などから拝借させていただくことがあります。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。 htmlプラグインエラー このプラグインを使うにはこのページの編集権限を「管理者のみ」に設定してください。あ行 ■ 相沢 ├ 相沢【1】 ├ ...
  • 猫耳少年【16】
    「は・・・?何するんだ・・・秋。」 「・・・・ゴメン。欲望が抑えられない。」 「はぁ?」 秋は顔がにやけたままそこにあった椅子に腰掛けさせ。椅子に手足を縛る。 「・・・何する気だ・・・」 「さぁ・・・?」 秋はテキパキとその行為の準備をする。凛のボタンシャツをゆっくりと外した。 「・・・!!!!!まさか・・・・やめろ!!」 「うるさいなぁ・・・ははは・・・」 秋は首筋をなめる。しかし蓮とは違いなかなか反応しない。 「う・・・何舐めてるんだよ・・・ていうか外せよこれぇ!!!!」 「うーん・・・首はそんな感じないようだね・・・・じゃあここは・・・」 そういうと秋は凛の猫耳を甘噛みする。 「んはぁっ!!・・・ちょ・・・まじかよ・・・・」 「あー耳かぁ~そかそか。耳ね。」 秋が一人でぶつぶつ言いながら徹底的に耳を攻めた。 「あ・・・やぁ・・・め・・んん・・」 「体...
  • チョコ妖精【4】
    「はぁっ…… っはぁっ…… もぅ、おにーさんたら、突然なん、だから……」 ……。あれ。 時計が一回り位してるわ。あれー? あ、あー、だんだん落ち着いてきた。何だこの状況。 身元不明の少年を、自室に閉じ込めて、挙句の果てにレイプ。はい、変態犯罪者一丁挙がり。で、一生終わり。 うわぁ、これはひどい。 「おにーさん? おにーさーん? もー。ヤるだけヤって茫然自失? ちょっとー?」 「あ、ああ? その、なんだ……」 「そうですよぉ! ちゃんと、ヤりたいんならそう言ってくんなきゃわかりません!」 ……。なんだと? 「おい、少年。それはどういう……」 「妖精を甘く見ないでください。ぼくにだってそれなりの対応くらいできますよ。こちとら、伊達に不老不死してるわけじゃないんですから」 「不老不死って、おまえ、いくつ?」 「えっとぉ、そろそろ200くらいにはなるかなぁ……? うふふ。年相応の場数だって踏んでま...
  • 猫耳少年【14】
    凛と秋は再びテーブルにすわり向き合う。蓮は・・眠いのかベッドで横になってしまってる。 「・・・で。詳しく教えてもらおうか。・・・しかし・・・何について教えてもらうのがいいのか・・・・」 秋は質問の量が多すぎてどれから聞けばいいのか迷う。 しばらく二人は沈黙になった。 「・・・じゃあ俺が勝手に話す。いいか?」 永遠と思われるようなこの沈黙を破ったのは凛。秋は凛のその言葉に黙って頷いた。 「・・・じゃあお前らに無い。これのことについて話そうか。」 凛がそういうと自分の猫耳を指す。 「実はな・・・・まあ現実離れして信じられないかもしれないんだが。俺たちは人体実験されていて。その実験体なんだ。」 「・・・・え?はぁ?」 凛が突然わけわからないことを言って。秋は顔をしかめる。 「人体実験て・・・今でもやってるわけ?」 「あぁ。秘密裏でやられててな。孤児とか見つけては拾っ...
  • 無人島【1】
    無人島に行く人。 電波少年で飛ばされたろっこつマニア。 漂流する十五少年。 自分のことがサトラレだとわかった不幸な人。 そして、僕。 僕は毎朝足繁く無人島に通っている。 その無人島には荒涼として不毛な土地が広がり、北側には大きな岸壁がそそり立っている。 気候は温暖だが、やはり天気は変わりやすく、突然降水があったりする。 無人島とはいっても何も生息していないわけではなく、島固有の生物が生息している。 僕が島に行くと近寄ってくる性質があり、さまざまな泣き声を発する。 じっとしていれば危害を加えてくることは少ないが、手癖が悪くすぐに履物などを盗むので注意が必要である。 白いものを汚す習性があるらしく、無人島での出来事を書き記すために持ち込むノートなどは汚されることが多い。 ここで最も得難いのは食糧だ。 オアシスらしきところに植物が自生しているが...
  • 永遠の放課後【3】
     間違いない。俺は今日の午後四時から五時半までを何度も繰り返している。  前回の放課後は、一体なぜなのか、どうすればこのループから抜け出せるのか、考え続けているうちに終わってしまった。  それから数回、いろいろと以前の放課後とは違った行動をしてみたがだめだった。  10回目の放課後は、湯崎が俺の話を信じてくれた。 「なんだかよく理解できないけれど、進藤君がそんな顔してるの、見てられないよ」  俺は相当悲壮な顔をしていたのだろう。湯崎はそういって真剣に考えてくれた。  こいつは本当にいいヤツだ。だからこそ、好きになったんだけど……。  しかし、いい考えも思いつかず、時間は五時半になってしまう。 「タイムアップ、だ」 「ごめん、何も出来なくて」  湯崎はなんだか俺以上に落ち込んでいる。  俺はふいに、今何をしても湯崎は何も覚えていないと思いついた。 ...
  • 永遠の放課後【5】
     もう何回目の放課後なのか数えていない。 「ほら、湯崎。みんな見てるぞ」  俺は湯崎の後ろからがんがんチンコを突き入れながら言った。 「ううっ、えぐっ、えっ、んんっ……」  全裸で後ろ手に縛られ、窓際で俺に犯されている湯崎は、もう何の抵抗もしない。  無限に続く繰り返しの中、俺はどうすれば湯崎が従順になるかを心得ていた。  この四階の窓からはグラウンドがよく見える。  それはグラウンドからも容易に見られる位置にあるということだ。 「ほらほら、みんな俺たちのセックスを見てるぜ。みなさーん、生徒会長は俺にチンコ入れられて、ビンビンにしちゃってまーす」 「いやあああああっ、やめてぇぇぇぇっ」 「んー?でも事実じゃねーか」  天を向いて起き上がった湯崎のチンコを握る。その先からは先走り汁がたっぷりと溢れていた。  汁を擦り付けるようにしごいてやる。 「んんんああああっ!」...
  • 猫耳少年【5】
    蓮が家に住み着いてから2日たった。 秋は今日、大学もありバイトもあるので。少し蓮のことが心配になった。 「蓮。俺今日出かけなきゃならないんだけど。一人で居られる?」 そう蓮に聞いてみると、蓮は朝ごはんを猛スピードで食べながら答えた。 「んぁ。別に平気だよ~。」 「じゃあ絶対外とかに勝手に出て行くんじゃないぞ。わかったか?あと昼飯これだから。」 コンビニで買った数個のおにぎりを置きながら秋が蓮に聞くと大きく頷き、絶対出ないといったので安心して家を出ることにした。 「じゃあ行ってくるから。」 「いってらっしゃ~い。」 そして秋は蓮を後に大学へ向かった。 大学にて。 昼休みのときに秋の友達と昼飯を食べてるとき。その中の一人。宏斗(ヒロト)が秋にたずねた。 「なぁ。秋。お前なんかあった?」 「へ?」 いきなりの友達の質問に、秋は間抜けな声を出してしまった。 「何か...
  • 狼と狐の二人旅【3】
    「いやぁ、危ないトコだったねぇ、リュオ。」 「…ジグ…お前、オレに切り刻まれたいのか?」 ジグ、と呼ばれたのは魔術師風の、銀髪の少年。 だが、その髪の色も然る事ながら、むしろその頭上に生えた…同色のイヌ科の耳が特徴的だった。 背後に見える尾も見ると、恐らく狐の其れと思われる。 リュオの言葉に少しだけ不満げに見開かれた紅い眼は、その銀髪と白い肌に良く映えていた。 「へ?なんでさー。助けてあげたじゃんー…」 「あの場でお前、オレが回避しなくても撃つ心算だっただろう!」 責め立てる様なリュオの怒鳴り声。 ぎくり。 少しだけ、ジグの顔に焦りの色がにじんだ。 耳と尾が少しだけ、垂れているのがよく解る。 「そ、そんなことあるわけないじゃない、か。あはは、はは…」 今一要領を得ない表情をするジグに、リュオはさらに責め立てる様に一瞥して、落ちつく様に息を吐く。 すると、黒い鎧と兜の様なモノと剣の様なモノ...
  • 未確認飛行物体【6】
    「何いってんだ!?ふざけてないで…」 「ふざけてなどいません。この地の人は多少の違いはあれど姿は私たちと酷似しています」 「だから…?」 「もしかしたらこの地の生殖行為が私たちにも当てはまるかもしれない」 なるほど、その意見も分からない事も無い。 しかし…俺にとってそれは問題が多すぎる。年齢不詳でも見た目子供だぞ?男だぞ? 「ーこうすけ!」 どれだけ頭が拒否しようと上目遣いで見てくるロアには適わなかった。 「だー!分かったよ!!教えてやる」 「ありがとうございますコウスケ」 まだありがとうを知らないロアは抱きついて喜びを表現していた。 頼んできたのは向こうだ、もうどうにでもなっちまえ!! 「で…、どっちに教えれば良いんだ?」 「2人ともは無理なのですか?」 一瞬眩暈がした。 何も知らないという事は罪である。今それを実感している ...
  • 初夢【6】
    浩司「この煮物も美味いなぁ。」 大介「そうだろ?うちの自慢の味付けだぞ。」 浩司「大介が俺の嫁さんになったら毎日この味が食えるのか。うん、いいね。」 大介「何、真顔で言ってるんだよ!俺男だから結婚できるわけないだろ・・!」 そう言ったものの、俺は少し悲しかった・・・。そうだよな・・結婚は無理なんだよな・・。 大介「ふぅ・・・。」 浩司「どうした?ため息なんかついて。」 大介「いや・・別に・・。なんでもない。」 浩司「はは~ん、さては結婚って言葉を気にしてるな?」 鋭い・・。 大介「ちっ違うって!そんなん・・じゃ・・ない・・。」 浩司「大丈夫だって~!結婚できなくても、俺は一生、大介のそばにいるからさ。」 大介「浩司・・・。」 浩司「だから今年のバレンタインも期待してるからね♪」 大介「もうっ・・・馬鹿っっ・・。」 浩司「もちろん大介本人プレゼントも大歓迎だよ...
  • 最後のページ【5】
    ぴくん、と撥ねる背中。 俺は只、獣のように、柔肌に自らを打ち付けた。出しては入れ、入れては出すこの単調な繰り返しが、 俺達を煮立たせる。 「ぐ…ッ、もう、限界、いく、ぞ……!」 噛み締めた歯の間から、何とか声を絞りだす。 「うん、にい、ちゃ、いっしょ、いっひょ、に…!」 壁に当てていた弟の両手が、俺を求めて後ろに廻される。 その手を握り締めた。離さない。離すものか。この手を離そうと画策するものは、誰であろうと許さない。 喩えそれが、今も弟の体を蝕み続ける致死の病魔であったとしても―― 「「――――!!」」 重なり合う声。重なり合う感情。重なり合う掌。 俺達は盛大に欲望を撒き散らし、その場に崩折れた。 熱い塊が薄れ、消えてゆく。 リノリウムの床が、爆ぜそうに熱かった体を冷やしてくれた。 全ての後始末を終えミネラルウォー...
  • 猫耳少年【25】
    「・・・・何するんだよ・・・・」 「ん〜・・・お前がMかどうか試す。」 「は?・・・・て・・・また見続けるんじゃ・・・」 「い〜や。違うね。」 そういうと秋は壁から突き出てる出っ張りに首輪の鎖を外れないように結びつけた。 「・・・じゃあなんだ・・・」 「あんたは今てが自由だ。さてどんなことができる?」 「・・・・?」 「わからねえようだなぁ・・・・仕方ない・・・・オナニーしろ。命令だ♪」 秋は顔をにやけながら言った。もちろん凛は拒否する。 「なんでここでしなきゃならねえんだよ・・・てかてめえの命令なんて聞くか!!」 「ふーん。別にいいんだけどね。」 そういうと秋はベッドに寝転がった。 凛は自分を見もしない秋にびっくりして、もうあきらめたのかと思ったが。 時間がたつにつれてだんだんと欲望が湧いてくる。 ...
  • ノエ【11】
    穏やかな朝の空気が、一変して緊張を孕んだ険悪な色を帯び始めていた。 客間のソファーに腰掛ける三人は、三者三様の表情で押し黙っている。 ノエは完全に覚醒した頭で、昨日の私に対する頼み――独りでは不安だから一緒に寝てくれという――が履行されなかった事を思い出し、 拗ねる様な顔で私を睨んでいる。言葉が使えない代わりに腕を組んで見せて、いかにも怒っているという心情を表していた。 至極上機嫌な様子だったルークも、毅然と背筋を伸ばし、時折横目でノエを盗み見ながら、双眸に烈火の怒りを湛えて私を睨んでいる。 ルークは、怒らせると怖い。それを事実の上では知っていようと、直面した時にはどうしようもない。 私はというと、昨晩の己の痴態や整理しきれぬノエへの複雑な気持ち、ルークに対する後ろめたさで混乱してしまい、 表面上は何も気付いていないふりをしながらも、内心、水浸しになるほどの冷や汗をかき、困窮...
  • 弘【5】
    おじゃまします。 弘がとても小さく見える。 もともと家の家系は両親からはじめ、私も弘もどちらかといえば小さいほう だったりするんだけど。 いや、そんなどうでもよかった。弘よ、そう、弘。 あの日以来あまり寝ていないし、ご飯もほとんど食べていない。 日に日にやつれて行くのが、そばにいてもわかる。 「ーーー。」 声をかけようとして口を開くけど、息を吸い込むと一緒になにもかも消えてしまう。 声をかければ「大丈夫だよ」って返事が返ってくる。それを確認しても何もならいことは 私でも判りきっていた。 私は弘のことならなんだって判ると思っていたのに、ここぞというときに何もできず、 自分自身にイライラしていた。 イライラしているのは私だけじゃなく、父も母も誰も彼もが弘を心配しつつも、慰める すべを思いつけない自分たちに失望し、苦い気持ちで時間にゆだねるという選択を せざるを得なかった。 ねぇ、弘、私た...
  • 未確認飛行物体【2】
    「所で名前は何て言うんだ?」 家に着くと、まず2人の呼び方に困った俺は名前を聞く事にした。 「有りません。言葉が有りませんので必要無いのです」 「…」 「ですが前立ち寄った所では私はリオ、彼はロアと名乗っていました」 「リオにロアね、俺は天津幸祐よろしくな」 「はい、よろしくお願いします」 リオと手を交わす。すると今までちょこんと座っていたロアが俺の袖を引っ張った。 「ん…どうした?」 「きっと貴方の名前を言えるようになりたいんでしょう」 純粋に見つめてくるロアに困惑しているとリオが助け舟をだす。 それを聞くと俺はロアの前にきちんと座りなおして目を見た。 「いいか?幸祐だ。こ・う・す・け。言ってみな」 「…お……おう…?」 「こうすけ…だ」 ロアはとても難しそうな顔をしながら一生懸命に俺の名前を呼ぼうとする。 オウムに言葉を教えているような気分だったが、その...
  • 過保護
    過保護 作者不明 小さく切り取られた様に作られた窓からいつもとは違う朝を感じた。嵌め込み式のガラス越しにも伝わるシンとした冷気、白く白く眼を閉じていても瞼を焼く光、添えた手の温度で薄く曇った景色、全てが今年初めての雪を示していた。 頬や首筋を撫でる冷気は背筋を伝い足元に丸まった毛布に吸い込まれていく。冬の朝は夏のそれより酷く暴力的だ。 全身をビリビリと打つ寒気に一瞬躊躇したが軽く頭を振り、僕はひたりひたりと猫背気味に居間へ向かった。 居間の戸を開いた途端に辺りの空気が変化したのが解る。 よく効いた暖房、蜂蜜や果物の甘い香り、そして何よりそこにはお兄ちゃんが居る。 「おはよう、お兄ちゃん」 「…おはよう」 お兄ちゃんは僕と目を合わせずに短く呟く様に言いながら読んでいた本を机に置き、席を立ち僕のカップにココアを注いでくれる。 無言で手渡されたそれ...
  • 猫耳少年【18】
    翌日、秋が学校に行くと少し様子がおかしかった。誰もが秋の方を見てあざ笑う。 『うわー、ストーカーだ・・・』 『彰君の後つけていたんでしょ?』 『しかも友達になろうだって。笑っちゃうよね。』 秋が彰が昨日のことを話したのかと思いながら自分の席へと向かう。しかし昨日と少し違う。 そこにはかなりの机にいたずら書き。生卵やらなにやら。 そう。秋のいじめがエスカレートした。 「・・・・なんだよこれ・・・・・・」 秋はこの日を境にいじめがかなりひどくなった。殴られるなんてほとんど当たり前なようで。 数週間で秋は精神的に参ってしまう。 「・・・・なんで友達になろうとしただけなのに・・・・・」 秋はベッドにもぐりこみ、泣きながら独り言を言う。 「・・・・彰・・のせいだ・・・・・彰・・・・そうだ・・・・」 秋は机のほうへ向かい何か紙へ書き始める・・・・・・ 翌日・・・・ ...
  • 無人島【2】
    今日の食糧は褐色をした液体の中にさまざまな根菜類が入っているというものだった。 人間の世界で言うカレーライスによく似ていたが、僕が知っているカレーライスはこのようなにおいはしない。 灰色の糸が浮いていることもない。 仕方なく手をつけようとした僕にシュウタがそっと声をかけてきた。 「待ってよ。」 「・・・なに?」 「それ、食べるの?」 「・・・お腹空くし。」 それは他の個体に悟られないように、最低限の声で、静かに。 シュウタは空いた皿に自分の分の食糧の半分を入れると、こっちに遣した。 どうしよう、これに手をつけてもいいんだろうか。 これに手をつけたとたん、シュウタに制裁が加わることはないだろうか。 銀色のさじを手にしたまま固まってしまった。 そして僕は決断を下すことにした。 その皿をシュウタに返す。 真鍮製のひら皿を手に取った。 ...
  • 俺とあいつ【2】
     ちょうど細い足でボールをドリブルながら、 華麗に敵チームの防衛線を突破しているあいつが見えた。  成長期でどんどん背が伸びてる他の生徒に比べると、やたら小さい。 もっとも、だからこそ、あんなすばしっこいプレイができるんだろうけど…。 「あー、あのチビか。確かに最近びみょーに調子ん乗ってるよな」 「そういう意味じゃねえっつーの」 なんてあからさまに毒づいてみたものの、俺もそんなに背が高い方ではない。 どちらかと言えばこいつの言う“チビ”に分類されるだろう。  けど、あいつよりかは幾分か大きいし、女にもモテる。 髪も黄色に染めて逆立てている所為か、強く見られてるだろう。 こうして常に取り巻き達が控えているのがその証拠と言える。  もちろん毛を逆立てて自分を大きく見せようとする猫に、 実際の喧嘩で勝ち目があるのかどうかはわからないが、 決してハッタリだけでこんな格好してるわけじゃないのは確かだ...
  • ツンデレショタ【1】
    雨降りの街。 流石にこの季節に、雨に濡れたままかえるわけにも行かず、俺は雨宿りしていた。 ──正確には、俺たちか。 つまり、隣の、クラスメイトと一緒に。 特に会話も無く、並んで軒下に立って居る。 「あー、雨上がんないなー…」 降りしきる雨の空を見上げて、そして、俺の方が背が高い所為か、少しだけ見下げる様に隣へと目線を向ける。 「…」 応えは返ってこなかった。 下を向いて黙って口をつぐんで居るだけだ。 …まぁ、こいつはいつもこんな感じで、クラスでも大体一人で居る事が多い。 だけど、今一よくわからないのは、こいつは傘を持ってるのに何故か先に帰らない。 会話もないし、聞いてみる。 どうせ、返ってはこないだろうが。 「つーか、傘持ってるなら入れてくれりゃあいいのにさ。相々傘で。」 「だ、誰が悲しくてお前なんかとそんなことッ!」 ちょっと冗談も込めて聞いてみると、予想外に反応が返ってきた。...
  • 未確認飛行物体【13】
    やはり少し痛むのか顔を歪ませるが、それも一瞬。 前からの止まる事の無い快楽の波にすぐに飲まれていった。 「ここか…な」 「んぁ…あっ…ぁぁああっ!!」 ビュビュッ 前立腺に指が触れた瞬間ロアは快楽の絶頂を迎える。 「リオの顔精液まみれだな」 「はい」 「せー…えき」 精液を被って放心状態のリオを見て笑いがこみ上げてくるのを堪えていると ロアが言葉を挟んだ 「そう、これがロアの精液。ちんちんが気持ちよくなると精液が出るんだ」 「ちんちん…きもちいい…せーえき」 リオの顔から精液を掬い取り、ロアの目の前に見せると ぼんやりと指を見つめ言葉を繰り返す。一体俺は何て事を教えてるんだ… しかし覚えてしまった事は仕方ない、今日の事を思い出すとそれが昨日でなかった事を喜ぶ事し、 俺はまた行為に集中する事にした。前立腺に刺激を集中させる。 ...
  • ショタ神【2】
    本日、ショタ神という名の下子供にされました。気に入りません。 しかし神の能力は使えると思うのでなる事を渋々承知しました。 そして今… 「我はショタ神。そなたの願いを適えて進ぜよう…こんな感じkグホァ!!!」 「全然ちがーう!!」 ぬいぐるみの右ストレートが俺の頬にクリーンヒット。こいつ中々やる…な。 何をしてるかと言うと、神として人間と会うときの練習をさせられている。 「全く、何度言えば分かるんですか。それでは萌えがないと言ってるでしょう!!」 「んな事言ったってわかんねーよ」 というと全く…と言った様子でぬいぐるみが何かを書き出した。 なんでもショタ神たるもの萌えが必要なんだそうだ。 「さあ、目の前に男の人が居ると思って読んでください」 「えっと?お兄さんお困りですか、僕でよければお手伝いさせてください括弧ウル目or笑顔括弧閉じ(棒読)」 「分かりました…貴方...
  • ヘタレ男、晴天の霹靂【3】
    回ってきたクジを引きながら、みんなキャーキャーと騒いでる。 俺のところにもダンボールで作られた箱がきた。 いつまでこの学校はこんな古臭い事してるんだか。 席なんてどこだっていいじゃねーかめんどくさい。 そう思いながらもクジを引くために箱の中に手を突っ込んだ。 先にクジを引いたあいつがこっちを振り向いて見ている。 振り向きざまの半開きの唇が色っぽい。 ついつい艶やかで厚みのある下唇に吸い付きたい衝動にかられてしまう。 クジを引いてみると、今の席とたいして変わらない位置だった。 前から5番目。隣の列に移動するだけだ。 「な、な、どの席になった?」 あいつが声をかけてくる。 「お前は?」 「俺、隣の4番目。」 「へぇ。・・・・・えっ!?」 「お前のクジの番号、俺のすぐ後ろじゃん。3ヶ月間、よろしくな。」 神様・・・・!!!  アリガト━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━...
  • オナホール
    「なにこれ?」  航太が半透明の物体をぷにぷにとつついて言った。 「オナホールだよ」 「おなほーる?」 「ここの穴にチンコ突っ込んでオナニーしたら気持ちいいらしいぜ。航太、やってみろよ」 「え、ええっ、ちょっと、潤ちゃん」  俺は航太を無理やりフルチンにした。 「兄貴が言うには、こうやってローションつけてするんだって」  手にヌルヌルのローションを取り、航太のちっちゃいチンコに塗りたくる。 「あっ、ふあっ、にゅるにゅるする……」  航太のチンコがボッキしてきた。すかさず、オナホールをチンコにはめてやる。 「ひゃっ!」 「どう?航太」 「お、おちんちんが、ふにゅふにゅしたのにくるまれてて、気持ちいい……」  それはよかった。俺はオナホールをつかんで動かし始めた。 「あっ、すごっ、ひだひだとか、いぼいぼがっ、んっ!」  オナホール...
  • バレンタイン【2】
    「……一回だけだからな…」 「え?マジしてくれんの?」 「…冗談…だったの?」 「うん」 「…ばかにぃ!もういいよ!」 顔がさらに真っ赤になってる。瞳にはうっすら涙が浮かんでる。 「嘘。本気だったよ…」 「ん…」 弟のたっぷりと赤い唇にくちづける。まだ微かにチョコレートの甘さが残る唇。「ちょっ!やめ…」 驚きで硬直する弟の身体。 ゆっくりと離れる唇。 ドキドキと心音が聞こえる。これは俺の?弟の? 「ぁん…おにぃ…」 弟の甘い声。堪らず抱きしめ、もう一度キスをする。 「ん…」 こんどは抵抗せずに受け入れてくれた。 ゆっくり、弟の唇を舌で割っていく。 「んっ!」 ビクッ、と弟の身体が反応する。 俺の舌は弟の中を探るように動く。舌の裏側、歯茎、奥、手前。 …どのくらいそうしていただろう? 別れを惜しむように離れる唇と唇。 弟は肩で息をしている。 涙のたまった大きめの瞳、キラキラ光る長い睫毛、赤...
  • たった一つのエロいやり方【6】
     ちゅ、ちゅ、とお尻をついばむようなキスをベータは繰り返す。  リュカのチンチンはいとおしげにしごかれて、すっかり大きくなっていた。  アナルに唇が触れる。 「あっ、ん……」  肛門のしわをなぞるように舌が這う。リュカを脅かさないよう、ベータは出来るだけゆっくりと舐めた。 「は、ふぅぅぅぅぅぅ」  リュカは大きく息を吐き、お尻の筋肉を緩める。  穴の中に舌が入ってくるのを感じても、リュカはリラックスしたままでいられた。  ベータの唾液が直腸に塗りこまれていく。ちゅぷちゅぷといういやらしい水音が聞こえる。 「はぁ、はぁ、んん、きもち、いいかも」  友人と思っていたベータにこんなことをされるのはたまらなく恥ずかしいが、一方で未知の快感にリュカは打ち震えていた。  肉体的なものというより、精神的な快感だ。  リュカはすっかりアナル舐めの虜になっていった。 「どうもうまく...
  • 未確認飛行物体【5】
    夜、風呂上がりの俺の目の前には前言撤回したくなる衝撃映像が広がっていた。 「だぁぁぁぁ!!何見てんだお前ら!!!」 テレビから流れる女の喘ぎ声。慌ててテレビの電源を切る。 その速さ光の如く 「すみません。下の機械を少々拝見していたのですが、このボタンを押したところあのような映像が…」 再生ボタンを指差すリオ。情けない、AV入れっぱなしにしてた俺の責任…だよ…な。 「コウスケ、先ほどの男女は一体何をしていたのですか?」 …直球ど真ん中ストライクな質問を投げかけるリオ。 2人はSEXという行為を知らないようだ。 「こうすけ?」 ロアの純真無垢な顔が追い討ちをかける。 「あー、えっと。つまりはおしべとめしべが……」 「この地の人は植物だったのですか?」 「いや、だから…つまり生殖行為だよ」 「なるほど…この地ではあのようにして繁殖を。興味深...
  • 未確認飛行物体【9】
    チュン...チュン... 雀の囀りが朝を伝える。意識がしっかりして来ると共に昨日の事が思い出された。 気まずい、相手に望まれての事とは言え、会って二日目に関係を持つとは…それも男、宇宙人。 逃げ出したかった。 「…すけ……こうすけ!!」 「うわ!!…あ…」 急に名前を呼ばれ思わず飛び退ける。ロアは驚きで目をまん丸にしていた 「先ほどから浮かない顔ですが…どうかしたのですか?」 「なんでもない。ちょっと夢見が悪かっただけだ。ロアもごめんな」 本当の事を言える訳も無く適当にごまかした。 見るとリオは心配そうにこっちを見ている。 ロアに至っては俺に避けられたショックで目がウルウルと涙を蓄えていた。 それでも頭を撫でてやると安心して抱きついてくる。 気にしているのは俺だけだ、落ち着け俺、何時も通りでいい。 あれは2人に知識を教えただけ。 ...
  • ユキトとシュウ【4】
    いつしかボクは押し倒され、美術準備室の床に仰向けに横たわっていた。 ボクとシュウ君の唇が重なりあい激しく求め合う。 シュウ君の舌が堅く閉じていたボクの上下の唇をこじ開け咥内に侵入していく。 クチュ・・・・・・ヌチャ・・チュプチュパァ・・・・・・・ 唾液と唾液が絡み合ういやらしい音があたりに響く。 ぷはぁ・・・・ 長い長い口付けを終え一時的に唇を離す。唾液が白い糸を引き二人を繋ぎとめる。 「ハァ・・ハァ・・・・・・ユキトの口ん中あったかい・・・」 「やぁ・・・そんあこ・・・ボク・・・」 恥ずかしい。耳が真っ赤になる。恥ずかしくて恥ずかしくてもう眼をそらしたいのに、 シュウ君の瞳がボクの視線から離れない。 「ごめん、オレもう、我慢できないよ・・・・・」 また唇が重なり、シュウ君の手がボクの学ランのボタンをはずしていく。 もう片方の手はボクのズボンの中でぱんぱんに膨らみ苦しそうにしているモ...
  • ノエ【14】
    その時、世界が揺れた。 私を取り巻く空気が、風が、そしてあの恐ろしい心地が激しく揺さぶられ、瓦解し、崩壊してゆく。 ——これはきっと、目覚めの予兆。ならば私は、やっと此処から抜け出せる—— 覚醒へと近づく意識。靄と疲労感に包まれる私がその夢の中で視た、最後のモノ。 それは、あの赤い禍々しい瞳から、透明な涙を一条頬に伝わせるノエの姿だった。 「……兄様。兄様——」 遠慮がちな声が、聞こえた。何か嫌な夢を視ていた気がして、その声に安堵する。 「——私は、そうか……眠ってしまっていたのか……」 重い頭を無理矢理に起こして、一度だけ目を瞬かせる。ぐるりと首を巡らすと、徐々に眠る直前の行動が蘇ってくる。 「あんな所でお眠りになられるからです。入浴して強張りが取れたせいで、疲れが出たんでしょうね」 ルークの冷たい手が、額に乗せられる。それがとても気持...
  • ノエ【15】
    しまった、と思った時にはもう遅い。後悔は先に立たないって言葉があるけど、僕はそれを痛感していた。 ……正直言うと、見惚れてしまっていた、という気持ちの方が先立ったのだけど、それよりも何よりも、逡巡は打算で打ち消された。 恐る恐る、兄様の顔を盗み見る。……ああ、悪い予感的中。こんな兄様の顔を見るのは初めてだ。 本当に凄いモノ——感情の受け皿から溢れる衝撃を受けた時、人が取る行動は二つに分かれる。 一つは、笑い。それに比べて小さな自分という存在が、それでも人間でありたいと思うから、きっと人は笑うんだろう。 もう一つは——今の僕たちみたいに、黙ってしまう、というもの。……どんな言葉も、それが“凄い”事であるという事実は飾れないから。 “凄い”もの、というのは、その存在自体が完成されている。——僕たち部外者は、恐々とそれを眺めることしかできないんだ。 恥ずかしそう...
  • となりの兄弟
    となりの兄弟 written by 72ポインツ(*´ω`) 「…また同じ場所だ。」 迷子…少年の頭に不吉な二字熟語が浮かんだ。 さっきから、同じ場所を行ったり来たり…疲れた。 「お兄ちゃんのために、どんぐりいっぱい集めたのにな…ぐすん。」 肩には少年の体の大きさほどもある袋をかついでいる。 少年の言葉通りならば、中身はどんぐりなのだろう。 「おうちどこかなぁ…」 少年がまた家を目指して歩き始めた時、ふと後ろに視線を感じた 振り返ってみるとそこには。 おさげ髪で帽子を被り、真ん丸い目。 そして、自分の何倍もあるその体、、 「やばい!人間だ!!」 捕まったら、何をされるかわからない。 少年は、一目散に走りだした。 人間の少女は、笑いながら追って来ている。 これはやばい。 食べられたくない、捕...
  • たった一つのエロいやり方【4】
    システム・オールグリーン、DT0928-βリブート完了 「はっ」  ベータがセーフモードから復帰する。 「……艦長?艦長っ!?」 「ん……あぅ……はぅっ」  ベータの視覚センサーに飛び込んできたのは、化け物に捕らえられ辱めを受けているリュカの姿だった。 「今助けます!」 原則1項適用。身体制御リミッターオフ  目覚めたベータに気がついた化け物が、ぎろりとベータを睨み触手を飛ばしてきた。 「こんなもの……っ!」  ベータは両手で触手をつかみ引きちぎる。  普段は負荷のことを考えて押さえられていたパワーが、人命救助のために最大限発揮されていた。 「はあああっ!」  湖岸から一気に化け物の本体へと飛びかかり、渾身の一撃を食らわせようとする。 「ギイイイイッ!」  あと少しで拳が届くというところで、化け物がバリアを発生させる。  障壁に阻まれ、反発力...
  • 猫耳少年【9】
    ネズミーランドに行く一週間の間にあった会話・・・ 「そいえばさ。蓮はネズミーランド行ったらどんなアトラクションに行くんだ?」 そう秋が聞いてみると。蓮は即答した。 「ジェットコースター乗りたいんだ~w面白そうだもん!」 「へ~。意外だな。ジェットコースター乗れるのか・・・じゃあお化け屋敷みたいなのも平気?」 「!!!!!ムリムリ!!絶対ムリ!」 「ええ?!何で~?」 「お化け怖い・・・・やだよぅ・・・」 蓮が潤んだ目でこちらを見てくる。そんなに嫌なのか。 「ふぅ~ん・・・・」 秋は少し考えた後。蓮をお化け屋敷に入れてみようと思った。 あっという間の一週間。この日に良い思い出ができるといい。そんなことを考えながら秋は用意していた。 「チケットも用意した。金もよし。蓮も服着てただの男の子。これでよし。」 「わ~い!」 蓮ははしゃぎながら外に出た。その姿はど...
  • チョコ妖精【3】
    「アレ」以来というもの、なんかますます運気が下がってる気がする。 家にダチは呼べないし、三食分余計に準備する手間と費用が増えた。 隙を見ては「舐めて舐めて」とかじゃれてくるアイツの相手もしてやりつつ、でも学校は春休みだからそっちに逃げるわけにも行かずに、ベッドでごろごろしている。 「おい、少年」 「ん? なんですかおにーさん? あ、舐めたくなりましたぁ? うふふ、おにーさんから誘ってくれるだなんて珍しい」 ………………。ぷつん、と何かが切れる音が聞こえた気がする。 あー、そういうのも、いいかもしんないな。 ……もう、いいや。いろいろと。 っていうか、こんな状況、なんらかのリワードがないとやってらんない。 「おうよ。少年。こっち来い」 「はーい」 無防備なソイツを捕まえるのは簡単だった。あ、軽い。 「なんですかぁ? 突然抱きついてきちゃって。 まっ、まさかおにーさん、ぼくにラヴ!?」 「……...
  • 兄貴と俺【3】
    そう思っていると兄貴が今度は、僕のお尻の中に指を1本入れてきた。 「はぁっ・・・・あぁん・・・・・くぅっ!・・あぅ・・ん・。」 自分のお尻の中で兄貴の指が動いてるのがわかった。 中で小刻みに兄貴の指が動いている・・・。 「ほら、俺の指を離してくれないぜ。俺の指に吸い付いてくる・・。ほらクチュクチュと汁まで出てる。」 「男のくせに女のマンコみたいな穴しやがって。」 その言葉に僕は興奮しながらも少し嫉妬もした。 (兄貴は女とした事があるの?所詮僕は女の代わりなの・・・?) そんな事を深く考える余裕もなく、兄貴はさらに僕の穴に入れる指の数を増やした。 「はぁぁん・・・!はぁ・・・・ぅ・・・んっ!・・・。」 痛いのもあるが、それ以上に僕は感じていた。 指の動く感覚とそして前立腺に当たる刺激が快感を強くしていった。 「感じてるみたいだな。」 兄貴はそういった。もう僕はあま...
  • 最後のページ【1】
    覚悟や――決意、のようなものを込めてその部屋の前に立った。 いつものように一度だけ深呼吸。管理された清潔さや、新緑の萌える香りと相反する薬品の臭いを体に浸透させる。 これは俺なりの儀式だ。この扉の向こう、閉ざされた世界で毎日俺を待ち続けるアイツに会う為の、礼儀でもある。 「うし、行くか」 克己の言葉を呟いて、重く分厚い引き戸の取っ手を掴んだ。 …ひんやりした感触と、蛍光灯を受けて鋭く輝くそれが、俺が今日初めての来訪者であることを無言で告げた。 (いつも、ひとりぼっちだから、ね。本当に嬉しいんだよ) 静かな廊下にアイツの声が聞こえたような気がして、俺は扉を開け放った。 顔には微笑を。哀しみはこの胸に。 これは、たった二人きりで常識や道徳に立ち向かった兄弟の思い出、その最後のページ。
  • ツンデレショタ【2】
    …とか考えてたら、少しだけ顔が綻んでた様だ。 「…ふーん」 少し間を開けて、さっきと同じように言った。 「な、なんだよその目つきっ!…こっち、見んなよっ!」 「うん?ほら、意外とお前って献身的だな~とか思ってさ。…ってか、なに照れてんの?」 俺は白々しく、ちょっとニヤニヤ顔で聞いてみる。 まぁ、さっきからそう言う風だったかもしれないけど。 「っ…!」 …案の定、傘を開いて先に行く様子だ。 「ん?行くの?…じゃ、また明日な。」 俺は苦笑顔で見送ろうとしたが、一歩あいつが踏み出したところで、くるりとこっちを向く。 あいつは、一瞬言葉に詰まったように、俯いた。 そして、口を開いた。 「…そんなこと言うなら、さっさと入れ!」 「え?…入れてくれんの?じゃ、お言葉に甘えちゃおうかなー。」 一瞬、俺はアイツの言葉にびっくりして、ボーっとしてしまった。 でも、普段こんな事を言わなさそうなあいつがこん...
  • 人形
    陶器の人形のようだ、と雅人は思った。 孝彦の顔には、およそ感情と呼べるものは窺えない。 度々こういうことがある。何も感じていないはずはないのだ。 なのにこうやって、雅人を拒むかのように、心を見せようとしない。 「たか君、本当に東京に行っちゃうの?」 「うん、父さん転勤だから。仕方ないよ」 微笑とも、苦笑ともとれない笑みが孝彦の口元に浮かぶ。 「なんで…、なんで」 鼻の奥がつんっとする。 「たか君、こっちに残ればいいだろ」 「…僕だって、こっちには友達がいるし、雅人と離れたくない。でも、」 聞きたくない。 「無理だよ。わかるだろ?子供には、無理だよ」 孝彦はいつもそうだ。 できないことをできるとは決して言わない。 ほんのちょっとだけ現実から目を逸らすような、そんな一時凌ぎの嘘でさえ。 「2度と会えないわけじゃない」 また会おう、とは言わない。会いに来れるか判らないからだろう。 遠くても、電車...
  • トオル【5】
    「トオルくーん、俺怒ってんだぜ?お前のこと叱ってんだぞ」 耳元で囁きながら素早く擦る 「ふ、ふぐぅ!は、はァ…ん、止め、てよぉ!」 トオルの足が痙攣する。ソファーに力いっぱい頭を押し付け、必死で何かに耐えてるようだった 「わかってんのかぁ?何でチンコ勃ってんだよ」 先端に軽く爪を立てる 「あああぁ!!」 拍子にトオルはガツンと机を蹴り飛ばした 上に置かれたコップが倒れ、ジュースがフローリングに零れ落ちる 「あーあーイっちゃったー」 代わりにトオルは俺の手の中に精液を零した。粘つくその手を広げて見せ、トオルの目前で振る トオルは荒く息をしながら、自分の精液を見て目を伏せた 「はぁッは…ご、ごめ、ん…ごめん」 きっとオナニー覚えたてであろう少年が初めて他人にシゴかれその上爪まで立てられた日にはイって当たり前なのだが、俺はさっきコイツを泣かせる...
  • 俺とあいつ【3】
    「っ、ん…ぁ…はぁっ…あっ…」  暑い。教室の中心でひっきり無しに喘ぎ声をあげるあいつを他所に、 俺は窓の外を見つめておもむろに呟いた。  夏だから、と言ってしまえばそれまでなのだが、 もう何年も使われていないこの旧校舎には、冷房が無い。  もっとも、“使われていない”というのは建前で、 かつては立ち入り禁止の壁紙がいくつも張られ、鍵が何重にも設置されていた入口の扉を、 一年前にこの俺が跡形も無く破壊した所為で、 今では複数のカップルが、誰にも目撃されず事に及ぶ為の、最適な場所と化しているのだが。 「んっあぁ!・・・やぁっ!」  あいつは背中を仰け反らせ、びくびくと脈打ちながら、今日何度目かの絶頂に達した。 それまで挿入していた生徒は、乱暴に自分の性器を引き抜いて、他の生徒と交替する。 そしてその小さな体の蕾は、水を入れ過ぎたペットボトルのようにゴポゴポと音を立てな...
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