「ダメ…僕……男の子だよぉ……あ…んっ…」のまとめ内検索 / 「弘【1】」で検索した結果

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  • 龍神池の主【1】
    龍神池の主【1】 written by 妖怪布団かぶり 木々に囲まれた澄んだ泉に、木野正宗はそっと足を浸した。  ほう、と息をつく。  やはり、龍神池に来ると気分が落ち着く。中学校での嫌なことなどすべて忘れられるようだ。  どこからかヒンカララララとコマドリのさえずりが聞こえてきた。コマドリが山に現れると、もう初夏だ。  池の透明度はガラスのように高く、浅いところは底まではっきり見える。  目を遠くへ向けると、池は木々の蒼を映しこんでいた。  時間もここで足を休めているかのようなゆったりとした雰囲気。  よく晴れた空からの日差しも、心なしか優しい。  正宗は目を閉じて、そのまま岸辺に寝転がった。  彼の祖父は、龍神池には本当に竜が住むからあまり行くんじゃない、とよく言っている。  しかし、正宗はここで涼むのが殊更に好きだった。  ...
  • 桜【1】
    桜 written by ラッキージャーク 前屈みの姿勢で美しい少年が犯されていた。煌々とした照明が少年の裸体を照らしつづける。 美しい線を綺麗に重ねた二重瞼、濡れ羽色の艶やかな長髪、直線的な形の良い鼻梁、                                           薄くも厚くも無いその可憐な丹花の唇。完璧な造形美が、閉月羞花の美貌がそこにあった。 白磁の如き透明な美しさ、艶やかさを持つ滑らかな肌に浮かんだ珠の汗が、静かにこぼれ落ちる。 肛門に埋め込まれた男の陰茎が少年──桜の腸内部を何度もえぐり抜く。 汗で濡れた首筋や額にべっとりと髪を張り付かせ、桜は辛そうに顔を歪めた。 「相変わらず締まりの良い尻だな。桜の肛門は最高だぜ」 結合部分がローションと腸液にまみれ、ヌチャヌチャと淫らな音を立てながら泡だつ。 桜の直腸は火傷...
  • 声楽【1】
    「リノ、どうした」  私はピアノの伴奏を止めて言った。 「このアリアは神の愛に感謝する歌だ。それなのに、お前は神様に文句を言っているように聞こえるぞ」  星の瞬きのような、と評されたリノの歌だが、このところどうものりが悪い。 「……すみません先生」  翡翠色の瞳を伏目がちにしてリオが謝る。 「責めてるんじゃない。なにか悩みでもあるのかい?」 「先生……ぼくもそのうち、この音楽学校から追い出されちゃうんでしょうか」 「なんだいきなり」 「このまえ、クルトがここを出て行きましたよね。クルトが声変わりしちゃったから、追い出されたんじゃないかって、みんな噂してるんです」  確かに、優秀な歌い手だったクルトは、声変わりを機にここを離れた。 「あの子は、声楽とは別の道を進むことを決断して、少年合唱団から去っていったんだよ」 「でも、みんなぼくの高音域の声が素敵って言ってくれてる...
  • 初夢【1】
    「おまえ、初夢は何見たんだ?」 唐突にあいつは聞いてきた。 「えっ!?べっ・・別に何も見てねぇよ!!」 「何でそんなにムキになるんだよー?はは~ん、さてはエッチな夢でも見てたんだろう?」 あいつがニヤッと笑いながら言う。 「夜中に、寝ながら俺の名前を呼んで、喘いでたのは誰だっけ?」 「!!!!!!!!、おっ、お前起きてたのかよ!?人の寝言聞くなんて失礼だぞ!」 「あっ、マジだったんだ。」 騙された。 「ちょっ!お前騙したな!!」 「まぁまぁまぁ、ムキになる所も可愛いね。クスクス」 そういって、あいつは、俺にキスをした。 「うっ・・・あぁん・・。おまぇ・・ずるぃ・・。」 あいつのキスは上手い。とろけてしまいそうだ。 「はぁ・・んっ・・・。」 お互いの唾液が混ざり合い卑猥な音を立てている。 「はぁ・・あっ・・・・ぅん・・。」...
  • あきと【1】
    「りくにぃ」 りくがランドセルの中身を明日の時間割に入れ替えていると、 弟のあきとが部屋に入ってきた。 「おまえ、ちゃんとノックしろよ」 「りくにぃ、練習つきあってよ」 あきとは、兄の咎めなどどこ吹く風といった様子だ。 「練習…?」 「うん」 「キャッチボールか?」 「うぅん」 「じゃぁ何だよ」 弟の考えが読めずに、りくの声にわずかな苛立ちがこもる。 あきとは後ろ手でドアを閉め、答える。 「お医者の練習」 「お医者…?」 手を止めてあきとの方に向き直ったりくは、 不思議な生き物でも見るような目で弟をみつめる。 「お前、4年生にもなってお医者さんごっこがしたいのか…?」 「違うよ!」 呆れたような、馬鹿にしたようなりくの口調に、 あきとは頬を紅潮させる。 「ごっこじゃなく、練習!俺、医者になるんだ!」 ...
  • トオル【1】
    俺はその時まで、弟のことを「そういった目」で見たことなど一度もなかったのだ 弟のトオルはそれはそれはガキ臭い小6であった 俺が自室で課題に取り組んでいてもお構いなしで 「兄ちゃんムシキング知ってる!?」 「ぅん」 「…それでさぁ、ぼ…、俺の友達なんかさぁ…ねぇ聞いてる!?」 「ん」 「隣の席のブスがさぁー、俺のことチビチビ言ってマジムカツクの!最悪じゃん!?」 「ふーん」 こんな具合に一方的に喋っているし、仕舞いには 「うんうんばっか言ってて何も聞いてないじゃんか!兄ちゃんの馬鹿!!」 と一方的に話を終わらせ部屋から出て行く。しかし30分後には俺の部屋に潜り込み、 再びベラベラと訳のわからないことを喋りだすのだ。とにかくうるさいガキだった
  • 保と守【1】
    夜も明けようとする頃、俺の隣で黙って俺の保守ぶりを見ていた守がポツリと呟いた。 「この字、僕とお兄ちゃんみたいだね」 守を見ると視線はディスプレイに向けたままだ。 普段はよく笑いよく泣きよく怒る、そんな表情豊かな守だが、今はやはり退屈そうにしている。 俺の隣の椅子で自分の膝を抱く様な姿勢で、無表情にじっとレスの並ぶ画面を見つめているだけだ。 俺も再びディスプレイに向き直り、再び保守作業に戻る。 「そうだな、俺の名前が保、お前が守だもんな」 何の気なしに言った。 しかし、 「うん、いつも隣に並んでるね」 その言葉を聞いた瞬間、ディスプレイに映り込んだ守と目があった。 心臓がドクンと鳴ったのが分かった。 ディスプレイの中で、守はじっと俺を見つめていた。 俺はディスプレイの中の守から目がそらせなくなった。 しかも、動かないのは目だけではない。保守を続けなければな...
  • 無人島【1】
    無人島に行く人。 電波少年で飛ばされたろっこつマニア。 漂流する十五少年。 自分のことがサトラレだとわかった不幸な人。 そして、僕。 僕は毎朝足繁く無人島に通っている。 その無人島には荒涼として不毛な土地が広がり、北側には大きな岸壁がそそり立っている。 気候は温暖だが、やはり天気は変わりやすく、突然降水があったりする。 無人島とはいっても何も生息していないわけではなく、島固有の生物が生息している。 僕が島に行くと近寄ってくる性質があり、さまざまな泣き声を発する。 じっとしていれば危害を加えてくることは少ないが、手癖が悪くすぐに履物などを盗むので注意が必要である。 白いものを汚す習性があるらしく、無人島での出来事を書き記すために持ち込むノートなどは汚されることが多い。 ここで最も得難いのは食糧だ。 オアシスらしきところに植物が自生しているが...
  • 兄貴と俺【1】
    僕と兄貴しかいない部屋・・・・そこで僕は・・・。 「おらぁ!!何ぼーっとしてんだよ!」 兄貴が大声で僕に言ってきた。 「次はこれをつけてやるよ。」そのとき僕は、裸ですでにお尻にもバイブを入れられていた。 そういいながら、兄貴は薄汚い首輪をつけてきた。 僕はそれをつけると兄貴は、 「今日からお前は俺様だけのペットだ」 その言葉を聞いただけで、僕のちんぽは、さらに勃起していた。その様子を兄貴が見逃すわけがなかった。 「おらぁ!何勝手に勃起させてるんだよ!この変態野郎が!」 そういって、兄貴は僕の首輪をグイッと引っ張り自分の所に引き寄せた。 「いやぁ・・っ、やめて・っ・・兄貴・・・。」 「俺の言った言葉だけで、大きくなるなんて変態以外の何があるっていうんだ?」 そういって兄貴は僕のちんぽに手をのばし・・・ そういって兄貴は僕のちんぽに手を...
  • 旅人の詩【1】
    深緑の木々が鬱蒼と茂げる山々。 辺りには鳥の鳴く声。風に揺れ葉がかすれる音。 絶えることなく響き続けている。 「ふぅ。こりゃ、日が暮れるまでに山を越えるのは無理そうだな…」 男は溜息をついて、道無き山の地を踏んだ。 男の名は七科。名前以外は、いや、名前すらも意味もない男だ。 旅をして、なんの目的もなく、ただ生きている。 だから何も必要もなく、七科は全てを捨て去った。 「ん…鳥の声が止んだな」 七科は顔を上げて、帽子をずらして空を仰いだ。 先程まで響いていた音が一つ二つと消えて、今響く音が不協和音に聴こえる。 「ん…こんなとこに」 ふと足を止めた先には、緑の海の中にぽつんと屋敷が存在していた。 七科は少しだけ笑うと、屋敷の玄関戸を叩く。 長くかからず戸が開かれて、中から少年が顔を出した。 「どなたでしょうか?」 「旅してるもんだが、一泊だけ泊まらせてくれんかと...
  • 雅人と孝彦【1】
    陶器の人形のようだ、と雅人は思った。 孝彦の顔には、およそ感情と呼べるものは窺えない。 度々こういうことがある。何も感じていないはずはないのだ。 なのにこうやって、雅人を拒むかのように、心を見せようとしない。 「たか君、本当に東京に行っちゃうの?」 「うん、父さん転勤だから。仕方ないよ」 微笑とも、苦笑ともとれない笑みが孝彦の口元に浮かぶ。 「なんで…、なんで」 鼻の奥がつんっとする。 「たか君、こっちに残ればいいだろ」 「…僕だって、こっちには友達がいるし、雅人と離れたくない。でも、」 聞きたくない。 「無理だよ。わかるだろ?子供には、無理だよ」 孝彦はいつもそうだ。 できないことをできるとは決して言わない。 ほんのちょっとだけ現実から目を逸らすような、そんな一時凌ぎの嘘でさえ。 「2度と会えないわけじゃない」 また会おう、とは言わない。会いに来れるか判...
  • 俺とあいつ【1】
    俺はあいつの事が大嫌いだった。 明確な理由なんてない。見てるだけで無性に腹が立つのだ。 きっと他の奴の目には、明るくて元気があって、勉強ができてスポーツができて、 おまけに顔が良くて人懐っこくて、誰とでも仲良くなれる“良い奴”に見えるんだろうが、 そいつらは知らない。あの笑顔の正体を。 あの笑顔は、いつも権力者の下でへいへい命令を聞くだけの、 毎度の如く臆病者がするような媚びた笑顔とは違う。 ひとりでいる事の苦痛を知っていて、それをひどく恐れている者の目をしている。  あいつはかなり無理をして、苦しみながら、助けを求めながら、 それでもなんとか明るいキャラを作ってる。  心の底から笑って、何かを忘れようとしている。 「気に入らねえ」俺は噛んでいたガムをぺっと吐き出し、ついでに毒も吐き捨てる。  取り巻きの一人が、びくっと肩を揺らした。お前の事じゃねーよ。  ついでにからっぽになったジ...
  • チョコ妖精【1】
    部屋に帰ると、「へんなの」がいた。 講義を終えて、一人暮らしの寂しい部屋に帰る。 あれ? なにかおかしい。違和感がある。そう、部屋の奥に何か…… いる。 その「何か」は、少年だった。窓際においてあるベッドに腰掛けて、差し込む夕日を浴びながら、脚をぶらぶらさせている。 しかも満面の笑みをこっちに向けてくる。うわ、超かわいい。 「やっとかえってきましたねー?」 まだ幼さが残る声で、そう声をかけてくる。ああ、帰ると声が返ってくる暮らしなんて、もう1年ぶりくらいか。なつかしい。 ……いや、そうじゃなくてだな。 「おまえ、誰? てか、なんでウチにいるわけ? カギは?」 「? いや、おにーさん、何言ってんのかよくわかんないです。それより、ただいま、は?」 顔に似合わず、肝が据わってるらしい。 「ああ、ただいま」 律儀にあいさつ返すあたり、何やってんだろう。オレ。 ちょっと泣きたくなった。 「えっと...
  • コウとセイ【1】
    チュパ…クチュ… 「んっ、ぅん……はぁ…」 「あっ、コウ物足りなそうなこえ出してるー」 放課後の教室から一人の少年のクスクスと笑い声が漏れる。 その教室にもう1人、コウと呼ばれた少年はその声を聞き、 只でさえ上気していた顔を真っ赤に染め俯いてしまっていた。 「…セイちゃんなんか大ッキライだ!!」 「あ…ちょっとコウ?コウってば!」 コウはセイと呼んだ少年に向かってランドセルを投げつけると バシン!!という大きな音を立てて扉を閉め走って行った。 セイちゃんのバカバカ!人の声聞いてわらってさぁ… いっつもボクが恥ずかしがるの見て笑って…わざと恥ずかしがらせてくるし。 やっぱりきらわれてるのかな…? コウはそう思うと涙が止まらなくなり、その場から動けなくなってしまった。 ねえセイちゃん、やっぱりボクの事キライなの? コウとセイがこのような関係になったのは少し前の事。 それは何時も通りの...
  • 食べたいもの【1】
    「ね、何食べたい?」 「お前が作った物ならなんでもいいよ。」 「何でもいいが一番困るんだって言ってるだろ。」 「じゃ、お前。」 「・・・・バカ!もういいよ。」 「そんな怒るなよ~。」 「お前いっつもそんな事ばっかり言ってるし!アホ!」 「ほんとのことだからしょうがないだろ~。」 「・・・・もういい!てきとーに作る!」 「そんな怒んなよ~。」 「うっさいバカ!」 「だってほら・・・お前を見てるだけで・・・な?」 「・・・・!エロ!変態!」 「な~飯なんて後でいいから。・・・な?」 「俺は腹減ってるの!離せバカ!」 「なんだよ~じゃ俺のコレはどうすりゃいいんだよ~。」 「自分でヌイとけサル!」 「んな冷たい事言っちゃって。」 「お・・・っおい・・!やめ・・ろ・・。」 「んな事言っちゃって。実はお前もしたかったんじゃない...
  • 夏の日、監房【1】
    「うあぁっ…!」 ついに捕まった。僕は全力疾走中に後からシャツをつかまれて倒れ込んだ。もう逃げられない。 その瞬間、僕の心を支配したのは、恐怖と絶望と羞恥心、そして後悔。 「約束は守ってもらうからな!」 僕の視界のなかで、陽に灼けた男の子が僕を見下ろしてそういった。ヒロ。僕のクラスメートで小学6年生。 普段は学校の野球部で活躍している。すこし癖のある髪を短めに刈ったヒロが口元を歪ませている。 こういうヒロの表情をなんて言うんだろう。シギャクテキ? いつもなら整った感じのする彼のほっそりとしたあごも、今の僕にはひどく攻撃的に見える。 「………」 むしあつい夏の公園のグラウンドに座り込んで、僕はなにも言えなかった。 あまりにも高まった緊張のせいかなのかぼやけてしまった視界に、今度は二人の人影が入り込んできた。 二人もやっぱり僕のクラスメートだ。その片方は不満そうな表情を、もう片方は期待に満ちた...
  • 最後のページ【1】
    覚悟や――決意、のようなものを込めてその部屋の前に立った。 いつものように一度だけ深呼吸。管理された清潔さや、新緑の萌える香りと相反する薬品の臭いを体に浸透させる。 これは俺なりの儀式だ。この扉の向こう、閉ざされた世界で毎日俺を待ち続けるアイツに会う為の、礼儀でもある。 「うし、行くか」 克己の言葉を呟いて、重く分厚い引き戸の取っ手を掴んだ。 …ひんやりした感触と、蛍光灯を受けて鋭く輝くそれが、俺が今日初めての来訪者であることを無言で告げた。 (いつも、ひとりぼっちだから、ね。本当に嬉しいんだよ) 静かな廊下にアイツの声が聞こえたような気がして、俺は扉を開け放った。 顔には微笑を。哀しみはこの胸に。 これは、たった二人きりで常識や道徳に立ち向かった兄弟の思い出、その最後のページ。
  • バレンタイン【1】
    「はい。おにぃ。」 「ん?なにこれ…?」 「…今日何月何日だよ?」 「今日?二月…バレンタインか!!」 「そーだよ」 「って、なんでお前が俺にくれるんだよ!!」 「もらいすぎて余ってんだよ!べ…別におにぃの為に用意したとかじゃねーからな!」 俺は弟がこっそりチョコを用意していたのを知ってる。 「そっか。まぁ、ありがと」「…ホントは…おにぃのために…」 「ん?」 「なっ、なんでもねーよ!」「ふふふ…ほんとはしってたよ。」 「……ばかぁ…」 「こんなにいっぱい食えるかな…」 「……別に食べなくてもいいし」 「嘘嘘。俺チョコ大好物だから。」 「そーなの?」 「うん。じゃ、いただきまーす」 ジーッ 「ん?もしかしてお前も食いたい?」 「…うん」 「そっか。ほら、あ~ん」 「ばか…(パクッ)…甘い…」 「ほら、口んとこ、ついてるぞ」ペロッ 弟の口元についたチョコを舌の先で舐める。 「ひゃっ!...
  • 永遠の放課後【1】
    「そろそろ下校の時刻だね」  生徒会長の湯崎が言った。 「…ああ、そうだな」  俺は立ち上がって生徒会室の黒板を消す。  湯崎と副会長である俺は、遅くまで残って文化祭に向けての仕事をしていた。 「進藤君が手伝ってくれて助かったよ。ありがと」  湯崎の微笑みに、俺はドキッとする。  女の子のような可愛らしいルックス、優しくて嫌味のない性格のおかげで、湯崎は女子の圧倒的な支持によって生徒会長になった。  そして、そんな湯崎に俺もまた魅了されてしまったんだ。彼に近づきたくて、柄でもなく生徒会にまで入った。  そのかいあって、今はこうして湯崎と二人だけでいられる。でも、そこから先の勇気が、出ない。  五時半になると下校の時間を知らせるチャイムが鳴る。湯崎といられる時間も終わりだ。  ……放課後がずっと続けばいいのに。  そう思った瞬間、俺の意識は急に...
  • ツンデレショタ【1】
    雨降りの街。 流石にこの季節に、雨に濡れたままかえるわけにも行かず、俺は雨宿りしていた。 ──正確には、俺たちか。 つまり、隣の、クラスメイトと一緒に。 特に会話も無く、並んで軒下に立って居る。 「あー、雨上がんないなー…」 降りしきる雨の空を見上げて、そして、俺の方が背が高い所為か、少しだけ見下げる様に隣へと目線を向ける。 「…」 応えは返ってこなかった。 下を向いて黙って口をつぐんで居るだけだ。 …まぁ、こいつはいつもこんな感じで、クラスでも大体一人で居る事が多い。 だけど、今一よくわからないのは、こいつは傘を持ってるのに何故か先に帰らない。 会話もないし、聞いてみる。 どうせ、返ってはこないだろうが。 「つーか、傘持ってるなら入れてくれりゃあいいのにさ。相々傘で。」 「だ、誰が悲しくてお前なんかとそんなことッ!」 ちょっと冗談も込めて聞いてみると、予想外に反応が返ってきた。...
  • ユキトとシュウ【1】
    「ユキト、悪いけど終礼の後一緒に美術準備室に来てくれない?手伝って欲しいことがあるんだけど」 一緒にシュウ君とトイレ掃除をしていたら彼にそんな事を言われた。 なんだろう?皆目見当がつかない。 だけど彼の数多い友人の中でボクを選んでくれた事が何故だかとても嬉しかった。 シュウ君はボクの髪を触りながら「ダメかな?」と呟くように言った。 シュウ君は事あるごとにボクの髪にふれる。やわらかくってさわっていると落ち着くのだそうだ。 実はボクもシュウ君に髪を撫でられると心が落ち着くのでいつも特にいやがったりはしない。 「大事な用事なんだ・・・」 シュウ君は普段の強気な態度とは裏腹に不安気な目をして言った。 ボクは少し戸惑いながらいいよ、と頷いた。 シュウ君とは中学最後であるこの学年で初めて同じクラスになった。 ボクは対人恐怖症と言っていいくらいの極端な人...
  • 狼と狐の二人旅【1】
    幾つもある世界のどこか。 此処とは違うどこかの世界。 そんな世界のどこかに浮かぶ星。 蒼い星の上、そこは此処と同じように、人々が暮らしていた。 だけれど、此処とは大きく違うのは…── 竜を始めとする怪物たちが地上を闊歩し、 それらの怪物達と、ある者は剣や鎧を振るい、ある者は弓を引き、 またある者は不思議な力──"魔法"を持って戦う。 人々たちが知恵を持ってその怪物たちから自らの生存領域を勝ち取り幾分かの繁栄を始めた時代。 そんな時代の片隅の、物語。
  • 未確認飛行物体【1】
    帰り道、俺は不思議な光を目撃した。山に向かって落ちる光。 それは流れ星のように美しく、しかし何か違和感があった。 「…なんだよこれ……」 近づいてみると遠くからは光にしか見えなかったそこには 巨大な船、人にはUFOと呼ばれる物体が浮かんでいた。 文字通り目が釘付けになった俺の目の前に船から一筋の光 そこから現れた生命体は俺の予想とは全く違い人間の形をしている。 端正な顔立ちのまだ幼い少年。俺はその少年から目を離すことができなくなった。 「システムレッド…メインシステムニ異常アリ……スタディーモードニ移行シマス」 少年から機械的な言葉が繰り出される。 「やはりそっちは異常が出たか…」 後ろからもうひとり少年が顔を出す。目があった。 「この星の方ですね、驚かせてすみません。」 「あ…いえ…」 「我々は旅の途中この宙域を通っていたのですが、  船に異常が...
  • ショタコニウム【1】
    一人の天才科学者(十二歳)によって発見された新たな元素、 ショタコニウム。 次世代エネルギー源として目されるも使い道がなく次第に忘れ去られる。 主人公の誠(まこと)は元気いっぱい、ちょっぴりおませな小学六年生! 今日も隣の家のお姉ちゃんのお風呂を覗くぞー! 「誠君!貴方の中に眠る高純度のショタコニウムをいただくわ!」 ゲェーッ、お姉ちゃん、どうしちゃったの!? あ、お姉ちゃん、だめだよ・・・そこは汚いよ・・・はうぅ・・・ 高純度のショタコニウムを内包する為に狙われる五人の少年! 彼らが狙われる理由とは?ショタコニウムの力とは?彼らを襲う秘密組織「憧れのお姉ちゃん党」の目的は!? 遂に始動する新本格SFラブコメサスペンスミステリーバトル小説 「少年戦隊ショタレンジャー」! 第一話「お姉ちゃんやめて そこは育ち盛り」に、アクセス!
  • ラッキージャーク【1】
    桜 written by ラッキージャーク 前屈みの姿勢で美しい少年が犯されていた。煌々とした照明が少年の裸体を照らしつづける。 美しい線を綺麗に重ねた二重瞼、濡れ羽色の艶やかな長髪、直線的な形の良い鼻梁、                                           薄くも厚くも無いその可憐な丹花の唇。完璧な造形美が、閉月羞花の美貌がそこにあった。 白磁の如き透明な美しさ、艶やかさを持つ滑らかな肌に浮かんだ珠の汗が、静かにこぼれ落ちる。 肛門に埋め込まれた男の陰茎が少年──桜の腸内部を何度もえぐり抜く。 汗で濡れた首筋や額にべっとりと髪を張り付かせ、桜は辛そうに顔を歪めた。 「相変わらず締まりの良い尻だな。桜の肛門は最高だぜ」 結合部分がローションと腸液にまみれ、ヌチャヌチャと淫らな音を立てながら泡だつ。 桜の直腸は火傷しそ...
  • ショタ色航海日誌【1】
    艦長日誌 宇宙暦53819.2 探査目標の地球型惑星に到着。  船体バリア形成に必要なシルディオンの天然鉱脈が存在する可能性があり、降下して調査することにした  ごつごつした岩ばかりの惑星の上で、銀河艦隊士官の服に身を包んだ二人の少年が、岩壁に開いた洞窟の前に立っている。 「ベテルバーグ艦長、どうやらこの洞窟の奥にシルディオン鉱石が集中しているようです」  色白の少年が探査装置(スキャナー)の表示を見て言った。 「わかった、ベータくん」  艦長と呼ばれたもう一人の活発そうな少年がうなづく。 「でも、艦長って呼ぶなって言ってるだろ?リュカでいいよ。どうせ二人だけなんだし」  彼らの乗るC級深宇宙探査艦「エンノイア」は、重要度や危険度の高くない探検に使われる小型の宇宙船で、クルーはリュカとベータだけだった。 「ですが、艦隊の規律が……」 「んもー、固いなぁ。もっとやわらかーくやわらか...
  • 最悪の「あいつ」【1】
    蒸せ返るような熱気、蝉の声。 今日から待ちに待った夏休みだ。 昨日ははしゃいで夜更かししたせいで、午後起きだけれども、気にしない。 中学になって初めての夏休み、最高に楽しい気分…のはずが、 この暑さのせいでそうもいかない。 だってありえないだろう。 平成のこのご時世にクーラーの無い家なんて… いや、正確には「無い」のではなく「使えない」のだが… 昨日兄と喧嘩して、投げつけたリモコンがクーラーにクリーンヒットしなければ… あいつが無駄にガタイがあるせいで、俺が物に頼らなきゃいけない。 そうだ、あいつがすべて悪い。あいつが。 …いや、そんな事考えても仕方がない。余計に暑くなるだけだ。 しかしどうしよう、暑くて死にそうだ。 時計を見る 「四時かぁ…」 もう少し我慢すれば日も落ちる それまでコンビニで涼んで来ようか…...
  • ナルキとユウちゃん【1】
    ボク馬鹿だ・・・なに考えてたんだろ・・・・・ ほんと・・・なんであんな事言っちゃったんだろ 昨日まではクラスの皆といつもどおりに会話してたのに じゃれあったり、ふざけて走り回ったり、宿題を見せ合ったりしてたのに・・・ 思考はぐるぐると同じところで回転し、一向に纏まる気配をみせない。 登校してきてから何処か皆の様子がおかしいとは思っていた。 ジロジロと遠巻きにボクを眺める友達を見て胸騒ぎがしたのは確かだ。 だけどそんな筈がないと何度も考えなおした。そんなわけない・・・ だってアノ事をユウちゃんが・・・だってユウちゃんは・・・・・ 皆がニヤニヤと笑ってる。ねっとりとしたクラス中の好奇の視線を浴び、ボクは机にじっと座り俯く。 黒板の前ではダイちゃんとケン君が、ドアの近くでトオル君達が、 其々昨日のボクの真似とおぼしきセリフを大袈裟な口調で演じている。 ユウちゃん...
  • ヘタレ男、晴天の霹靂【1】
    学校の廊下で   ド ン !! 「いたっ!」 「ぅわっ!」 「いって~~~。」 「ごめんごめん。考え事してて・・。」 「あ・・・お前か。」 「大丈夫か?ほら。」 手を差し出す俺。その手を握り返してきた。 「ったく。考え事はいいけど、前くらい見とけよな。」 「だからごめんって。」 「で?何を考えてたって?」 「ん?いや・・・何でも。」 お前のことだなんて、口が裂けても言えない。 「何だよ、教えろよ。」 「あ・・・いや・・・いいんだ。あ、そろそろ教室戻ろうぜ。」 「なんだよケチ~~教えろよ~~~。」 お前が平気でいられるなら教えてやる。・・・って、言えるかボケ! 「なあ、女のこと?それかバイトでも始めた?」 「そんなんじゃねーよ。バイトなんてしてねーし。」 「ふぅん。最近考え込んでる事多いんだろ。・・・好きなやつでもいるのかと思って。」 あぁいるさ...
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