「ダメ…僕……男の子だよぉ……あ…んっ…」のまとめ内検索 / 「永遠の放課後【3】」で検索した結果

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  • 永遠の放課後【3】
     間違いない。俺は今日の午後四時から五時半までを何度も繰り返している。  前回の放課後は、一体なぜなのか、どうすればこのループから抜け出せるのか、考え続けているうちに終わってしまった。  それから数回、いろいろと以前の放課後とは違った行動をしてみたがだめだった。  10回目の放課後は、湯崎が俺の話を信じてくれた。 「なんだかよく理解できないけれど、進藤君がそんな顔してるの、見てられないよ」  俺は相当悲壮な顔をしていたのだろう。湯崎はそういって真剣に考えてくれた。  こいつは本当にいいヤツだ。だからこそ、好きになったんだけど……。  しかし、いい考えも思いつかず、時間は五時半になってしまう。 「タイムアップ、だ」 「ごめん、何も出来なくて」  湯崎はなんだか俺以上に落ち込んでいる。  俺はふいに、今何をしても湯崎は何も覚えていないと思いついた。 ...
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  • 永遠の放課後【6】
     どんどんどん!と生徒会室のドアを叩く音がする。  どうせ先生たちだ。途中で邪魔されないように、鍵もかかっているし、机でバリケードも作ってある。 「どうだ、みんなの前で射精した気分は」  俺の精液でいっぱいになったアナルを、ずちゅずちゅとチンコでかき混ぜながら訊く。 「うっ、ひどいよ……どうして……」 「…………」  自分でもひどいと思う。  この時の牢獄に閉じ込められるまでに悶々と溜まっていた欲望を、生のままぶつけているだけなのだから。  もう未来も過去もない。あるのはこの『放課後』だけ。  だったら、無限に繰り返される『現在』を思う存分楽しんで、何が悪い。 「…だったのに」  湯崎が何かをつぶやく。 「え?」 「進藤君のこと、好きだったのに……ずっと、ずっと……なのに」  な、なんだって。  ずるりとチンコが抜ける。そのままふ...
  • 永遠の放課後【2】
     そして、下校時刻。 「そろそろ下校の時刻だね」  生徒会長の湯崎が言った。 「…ああ」  俺は立ち上がって生徒会室の黒板を消す。 「進藤君が手伝ってくれて助かったよ。ありがと」  湯崎が微笑む。またデジャビュだ。この笑顔もいつかどこかで……。  下校時刻を知らせるチャイムが鳴る。  なんだ、急に眠たく…な……。 「……藤君、どうしたの?ぼーっとして」  俺ははっと気がついた。時計はまだ四時、消したはずの黒板には打ち合わせのメモが残ったまま。  ほほをつねる。痛い。 「夢じゃ、ない」 「なにが?」 「俺、今日の放課後を繰り返してる……?」 「進藤君、本当に大丈夫?」  心配そうに湯崎が俺の顔を覗き込んでくる。 「嘘じゃない。信じてくれ。ほら、もうすぐ消防車が通る」  俺がそう言ってすぐに、消防車と救急車がサイレン...
  • 永遠の放課後【5】
     もう何回目の放課後なのか数えていない。 「ほら、湯崎。みんな見てるぞ」  俺は湯崎の後ろからがんがんチンコを突き入れながら言った。 「ううっ、えぐっ、えっ、んんっ……」  全裸で後ろ手に縛られ、窓際で俺に犯されている湯崎は、もう何の抵抗もしない。  無限に続く繰り返しの中、俺はどうすれば湯崎が従順になるかを心得ていた。  この四階の窓からはグラウンドがよく見える。  それはグラウンドからも容易に見られる位置にあるということだ。 「ほらほら、みんな俺たちのセックスを見てるぜ。みなさーん、生徒会長は俺にチンコ入れられて、ビンビンにしちゃってまーす」 「いやあああああっ、やめてぇぇぇぇっ」 「んー?でも事実じゃねーか」  天を向いて起き上がった湯崎のチンコを握る。その先からは先走り汁がたっぷりと溢れていた。  汁を擦り付けるようにしごいてやる。 「んんんああああっ!」...
  • 永遠の放課後【7】
    「で、でも、この際だから言っちゃうね。僕、進藤君のこと好きです」 「湯崎……」 「それで、一緒にさっき言ったみたいなことしたいです。  それから、一緒に卒業して、一緒に大人になって、それでもずっと一緒にいたいです」 「俺も、俺もだよ湯崎ぃっ」  ぎゅっと湯崎に抱きつく。  そうだ、ずっと一緒にいるってのはそういうことなんだ。  湯崎と一緒にいられるからって、こんな放課後はぜんぜん楽しくない!  ……そうだ、時間は!?  時計の針はまもなく5時30分を差そうとしていた。 「い、いやだっ、せっかく気持ちが通じたのにっ、また台無しになるなんて!」 「進藤君!?」  秒針が12の位置に近づいていく。 「湯崎、俺を捕まえてて!また過去に飛ばされないように」 「う、うん」  俺の必死さに、湯崎はうなずいて俺を抱く腕に力をこめた。  5時3...
  • 永遠の放課後【4】
     ……45回目。 「んぐっ、んぶっ、んちゅっ」 「ああ、気持ちいいよ湯崎ぃ。フェラうまいじゃん」 「うう……なんで、こんなことさせるの……」 「ん?さっきまで俺がお前のしゃぶってやったろ」 「わけわかんないよぉ…んぐぅっ」 「そうそう、カリのところをもっと……あーっ、いくいくっ」  …………。 「進藤君、どうしたの?」 「ちっ、46回目か。もうちょっとで湯崎の口の中に出せたのに」 「えっ?何が?」 「なんでもいいよ。おい湯崎、俺のチンコしゃぶれ」 「え?ええーっ!?」  ……72回目。 「いっ、やあああああっ!」 「おーすげえ。湯崎のアナルの中ヌルヌルだ」  ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ。 「ひ…あっ!痛いっ!お、おしりの中、熱くて固いのが動いてるっ、なにこれぇっ」 「なにって、俺のチンコだってば」 「痛い、痛い...
  • 永遠の放課後【1】
    「そろそろ下校の時刻だね」  生徒会長の湯崎が言った。 「…ああ、そうだな」  俺は立ち上がって生徒会室の黒板を消す。  湯崎と副会長である俺は、遅くまで残って文化祭に向けての仕事をしていた。 「進藤君が手伝ってくれて助かったよ。ありがと」  湯崎の微笑みに、俺はドキッとする。  女の子のような可愛らしいルックス、優しくて嫌味のない性格のおかげで、湯崎は女子の圧倒的な支持によって生徒会長になった。  そして、そんな湯崎に俺もまた魅了されてしまったんだ。彼に近づきたくて、柄でもなく生徒会にまで入った。  そのかいあって、今はこうして湯崎と二人だけでいられる。でも、そこから先の勇気が、出ない。  五時半になると下校の時間を知らせるチャイムが鳴る。湯崎といられる時間も終わりだ。  ……放課後がずっと続けばいいのに。  そう思った瞬間、俺の意識は急に...
  • 龍神池の主【3】
    龍神池の主【3】 written by 妖怪布団かぶり 正宗が家を出ようとしたとき、玄関先で近所の農家の人たちが集まっていた。  正宗の祖父の武宗が難しい顔で相談を聞いている。 「梅雨だというのに、もう3週間も雨が降っていないんだ」 「木野さん、また雨乞いやってくれないか?」 「うむ、雨乞いはかまわないんじゃが……おや、正宗、出かけるのか?」  武宗が気づいて声をかけてくる。 「うん、山に行ってくる」 「あまり遅くなるなよ。それと、龍神池には行ってないじゃろうな?」 「い、行ってないよ」 「ならいいが……今の時期は…の可能性が…」  ぶつぶつつぶやく武宗を尻目に、正宗は家を飛び出した。 「来たか正宗」  池のほとりに立っていたリュウが、正宗の来訪に微笑む。 「ここも水位が下がっちゃってるね」  正宗は竜神池を見て言った...
  • 弘【3】
    「弘さぁ、お姉さんと仲いいほう?」 「おねぇ?結構仲いいほうだと思うけどなぁ」 部活も終わると、夏が近いとはえもう辺りはどちらかといえば 夜と言えるくらい夕方の気配が無くなっている。 僕の右側を歩く智はなんだかいつもと違っていて、疲れているように見えた。 「智とお兄さんは?」 「・・・・・」 智の返事はなかった。そればかりか、急に歩みが遅くなる。 「どうしたの?」 振り返った僕の視線が彼の不安げな視線と交した。 「喧嘩でもした?」 「う、うーん・・」 なんだろういつもの智らしさがなく、歯切れが悪い。 入学式の日に智をみたとき、酷く儚げに見え、「イジメのターゲットにならなきゃ いいけど」なんて余計な心配をしたんだけど。 でも付き合ってみると、僕たちと同じ歳とは思えないヘンな落ち着きと筋の通った 強さが感じられ、僕も含め沢山...
  • 声楽【3】
    「~~~…♪」  夜明けの星が消え行くように、アリアが締めくくられる。  歌が終わっても会場は静まったままだった。やがて、ぱらぱらと拍手が起きると、すぐに割れんばかりの歓声が沸き起こった。  彼らが絶賛しているのは、もちろんリノだ。 「リノもスランプから抜け出したようですわね」  いつの間にか初老の女性が私の隣に立っていた。 「あ、校長」 「むしろ前よりとても素晴らしいわ。技巧も情感のこめ方も数段上。  高音域が出にくくなりつつあるのもうまくカバーしてる。あなたの指導のおかげよ。ただねぇ」  校長が意味ありげに私を見る。 「どうも神の愛への感謝というよりは、年上の男性を慕う乙女のような感じなのよね」 「は、はは……」 「今後もリノを導いてあげてくださいますわね。……でも、あんまりヘンなことまで教えちゃダメよ」  ほほほと笑う校長。さすがというかなんと言うか……怖ろしい人だ。 「ほら、あなた...
  • あきと【3】
    息が上がってきたりくは、口ではぁはぁと呼吸するのが恥ずかしく、 必死で鼻から大きく空気を吸った。 そうすると、りくに覆いかぶさるように胸に触れているあきとの匂いを嗅ぐような格好になってしまう。 あきとは、草の匂いと土の匂いがした。 お日様の匂いと、汗の匂い。 夏の少年の匂いがした。 その泥臭いすえた匂いに、すでに走っていた動悸が、よりいっそう早くなる。 りくは、薄暗い室内に自分の鼓動が響いているのではないかと心配になった。 その間にも、あきとの手は鎖骨の下あたりにターゲットを移している。 子ども特有の体温の高い手は、しっとりと汗ばんでいる。 その手が、徐々に乳首に近づいていることに、りくは気付いた。 一度意識してしまうと、そこに急に神経が集中したように、 ひどく敏感になってしまうようだった。 期待とも恐怖ともつかない不思議な予感がゾクゾクと背筋を這い登り、 りく...
  • トオル【3】
    「…?」 何やらソファーの向こうで弟は喘いでいるらしかった やけに鼻にかかった声…まさか…いや、でもあのトオルがそんな… 俺は静かにソファーの背に手をかけ、トオルの動向を覗き見た 「はっ、はぁ、ふ…」 間違いない…。コイツ、オナニーの真っ最中だ! 嫌でも視界に入ってきたそれはどう見ても発展途上の小さなものであったが、 しっかりと勃起していた。おいおい、ガキだと思ってたのにまぁ… 「にぃ、ちゃ…ン!」 心臓が跳ね上がった。今、確かに、トオルは俺を呼んだ、と思う ゴクリと一つ唾を飲み込む。俺が驚かされてどうするのだ。そうだ、落ち着け… 「………」 からかってやるか そう思った瞬間、むくむくと嗜虐心が湧き上がってきた 「ト~ォルくんっ!!」「ひァアアイ!!?」 と突然声をかけた時のトオルの驚きようといったら半端じゃなかった ...
  • 無人島【3】
    「ごめん、僕が、悪かった。」 嫌な思いまでして、僕にそうやってよくしてくれて。 シュウタは自分の内心的な規範に従って行動していたに過ぎなかったんだ。 そうとわかったら、もうこんな所にいることもないだろう。 銀色のドアノブに手をかけようとしたときだった。 「待って!」 振り返ると、シュウタの顔が間近にあった。 顔と顔が・・・いや、唇同士がぶつかった。 「だから・・・一人にならないで・・・」 シュウタの整った顔が見る見るうちに崩れていく。 顔を手で覆っても耳まで真っ赤で、肩を細かく震わせている。 「ずっと、良彦がこっちに来たときから、ずっとだったんだ。」 涙に音をにごらせながら、シュウタは話し続けた。 「そういうの、嫌でもいいんだ、ただ僕は良彦の力になりたくて。」 嫌なんてことはない。 「僕のこと、どんどん利用してよ、僕はどうなっても...
  • 旅人の詩【3】
    夜が更けてゆく。 月明かりが襖の隙間から差し込んだ。 部屋の中に灯るのは、ぼんやりと浮かぶ蝋燭の明かりだけ。 帯を緩め、紫火が着ているものを脱ぎ捨てた。 肌が露になり、七科の瞳に妖しくその裸体が映る。 だが、目線を腹部に持っていくと、山科の顔が一瞬にして凍りついた。 生々しい傷跡がそこにはあり、今にもまた血が吹き出すのではないかと、七科は心配になる。 「その傷は…」 「気色悪いですよね。僕の力じゃ…ちゃんと化けられなくて…」 衣服を広いあげると傷を隠して、紫火は苦笑する。 七科は静かに首を振って、紫火を布団の上に押し倒した。 そして、紫火の首筋に下を這わす。 「ん…あっ…」 紫火の口から、淡い吐息が漏れた。 舌は徐々に下部に移動していき、紫火の乳首を玩ぶ。 起立したその小さな蕾を舐められ、時には甘く口に含まれ、その度に紫火の体がぴくっと痙攣した。 「ひぅ……ぁん…」 七科は、紫火の平らな胸...
  • ノエ外伝【3】
    僕はどうしてしまったんだろう。 見ず知らずの人に自分の名前を明かして、その人に名前を褒められただけでこんなに泣いてしまって。 ……恥ずかしい。自己嫌悪で潰れそうだ。 でも男の人は優しい笑顔のまま、僕の頭を撫でてくれている。…この胸の苦しさは、いつものとは違うような気がした。 「僕……学校で、虐められて……みんなに、お前は混血の子だって、莫迦にされて……」 溢れ出す言葉を堰き止めるには、男の人は優しすぎる。だから節操もなく、こんな、他人が聞けば迷惑でしかない話を聞いてもらってる。 男の人は黙ったままだ。 「……僕だって、みんなと一緒がよかった……!髪の毛も、目も…みんなと一緒の色だったら、虐められないのに……!」 男の人の手が、そっと離れた。それが寂しくて、俄かに顔を見上げてしまう。 「ではルーク、問おう。君は、自分を生んだ父君や母君を恨んでいるかね?」 ...
  • 兄貴と俺【3】
    そう思っていると兄貴が今度は、僕のお尻の中に指を1本入れてきた。 「はぁっ・・・・あぁん・・・・・くぅっ!・・あぅ・・ん・。」 自分のお尻の中で兄貴の指が動いてるのがわかった。 中で小刻みに兄貴の指が動いている・・・。 「ほら、俺の指を離してくれないぜ。俺の指に吸い付いてくる・・。ほらクチュクチュと汁まで出てる。」 「男のくせに女のマンコみたいな穴しやがって。」 その言葉に僕は興奮しながらも少し嫉妬もした。 (兄貴は女とした事があるの?所詮僕は女の代わりなの・・・?) そんな事を深く考える余裕もなく、兄貴はさらに僕の穴に入れる指の数を増やした。 「はぁぁん・・・!はぁ・・・・ぅ・・・んっ!・・・。」 痛いのもあるが、それ以上に僕は感じていた。 指の動く感覚とそして前立腺に当たる刺激が快感を強くしていった。 「感じてるみたいだな。」 兄貴はそういった。もう僕はあま...
  • 俺とあいつ【3】
    「っ、ん…ぁ…はぁっ…あっ…」  暑い。教室の中心でひっきり無しに喘ぎ声をあげるあいつを他所に、 俺は窓の外を見つめておもむろに呟いた。  夏だから、と言ってしまえばそれまでなのだが、 もう何年も使われていないこの旧校舎には、冷房が無い。  もっとも、“使われていない”というのは建前で、 かつては立ち入り禁止の壁紙がいくつも張られ、鍵が何重にも設置されていた入口の扉を、 一年前にこの俺が跡形も無く破壊した所為で、 今では複数のカップルが、誰にも目撃されず事に及ぶ為の、最適な場所と化しているのだが。 「んっあぁ!・・・やぁっ!」  あいつは背中を仰け反らせ、びくびくと脈打ちながら、今日何度目かの絶頂に達した。 それまで挿入していた生徒は、乱暴に自分の性器を引き抜いて、他の生徒と交替する。 そしてその小さな体の蕾は、水を入れ過ぎたペットボトルのようにゴポゴポと音を立てな...
  • コウとセイ【3】
    ちゅ… 一瞬コウとセイの唇が触れる。突然のコウの行動にセイは何もできなかった。 「コウ!?」 「ちゅーはね、すきな人にしかしないんだよ。だからボクセイちゃんキライじゃないよ?」 男の子どうしでちゅーなんてきもちわるかったかな…? 恥ずかしさと後悔でコウは俯いてしまった。 「うん…ごめんなコウ。さっきも、いままでも…」 「ううん、ボクセイちゃんすきだから気にしてないよ」 沈黙。そして耐え切れないというように2人は笑い出す。 今まで考えてた事がとてもばかばかしく思えて仕方なかった。 「でもコウ、すきな人とするちゅーはこうするんだ」 「ふぇ?ー!!」 いきなり腕を掴まれセイの唇がふれた。 驚きでポカンとあいたままだった口にセイの舌が進入する。 歯茎をなぞるように舌が動いたと思うと舌同士を絡められ 溜まっていく唾をチュウチュウと吸われる。 それでも足りないのか唾が顎をつたっていった。 セイの舌が口...
  • チョコ妖精【3】
    「アレ」以来というもの、なんかますます運気が下がってる気がする。 家にダチは呼べないし、三食分余計に準備する手間と費用が増えた。 隙を見ては「舐めて舐めて」とかじゃれてくるアイツの相手もしてやりつつ、でも学校は春休みだからそっちに逃げるわけにも行かずに、ベッドでごろごろしている。 「おい、少年」 「ん? なんですかおにーさん? あ、舐めたくなりましたぁ? うふふ、おにーさんから誘ってくれるだなんて珍しい」 ………………。ぷつん、と何かが切れる音が聞こえた気がする。 あー、そういうのも、いいかもしんないな。 ……もう、いいや。いろいろと。 っていうか、こんな状況、なんらかのリワードがないとやってらんない。 「おうよ。少年。こっち来い」 「はーい」 無防備なソイツを捕まえるのは簡単だった。あ、軽い。 「なんですかぁ? 突然抱きついてきちゃって。 まっ、まさかおにーさん、ぼくにラヴ!?」 「……...
  • 雅人と孝彦【3】
    雅人は恐る恐る顔を上げた。 孝彦の表情は、恥ずかしがっているようにも、困っているようにも見えた。 ただ、侮蔑の色は見られなかった。 それだけで雅人は安堵した。 「い、いいの…?」 「うん」 全く嫌じゃないのか、それとも本当は嫌なのに我慢しているのか、淡々としたその返事からは判断がつかない。 でも、いいと言われたのだ。 やるしか、ない。 逸る気持ちを抑えて、孝彦の頬にそろりと手を伸ばす。 孝彦はそれに合わせ、ゆっくりと瞼を伏せる。 睫毛がかすかに震え、その微動に誘われるように、一気に唇を合わせた。 想像していたような甘さはなかった。 カサカサと乾いた感触。 これが、孝彦の心なのだろうか。でも、それなら、なぜ許したのだろう。 「ねぇ、もう1回いい…?」 確かめたい。 もう1度すれば、もっと柔らかくて甘い味がするかもしれない。 しかし、孝彦は雅人と目を合...
  • 夏の日、監房【3】
    「はぁ…はぁ…」 目の前が真っ白になる強烈な感覚から解放された僕は荒い息をついた。なにも考えられなかった。 自分の今の感情がどんなものなのかさえも、ここ十数分の間に起きたことが強烈すぎて整理がつかない。 「もうイっちゃった…にしても、すごい量だな」 声に気づいて薄目を開け前を見ると、驚いたような顔をしたヒロが自分の手を見ている。 ヒロの両手は僕の精液で完全にベタベタになっている上に、顔にまで白っぽいものが飛び散った跡がある。 ヒロはひとしきり自分の手を眺めた後、僕の左足の横のトイレットペーパーに手を伸ばした。僕はこの悪夢の終わりを予感してほっと息を着いた。 とにかく、これで僕は解放される。すぐにでも家に帰ってシャワーを浴びて、ひどく疲れたこの体をベッドに横たえよう。 だが、次のヒロの一言で僕の安堵は一瞬で凍り付く。 「じゃあ二回戦ね。」 僕は再び自分の甘さを痛いほど思い知らされた。「一回だ...
  • 最後のページ【3】
    自然と指が重なり合い、絡まる。餌をねだる子犬の様な目で見上げてくる弟の頬には、鮮やかな朱が注していた。 「ねえ、兄ちゃん…いつもの……」 下唇を噛んで呟く弟の声が、上気している。 俺は空いているもう片方の手を伸ばし、音もなく部屋に鍵を掛けた。 返す手で弟の体を抱き起こし、小さく窄んだその唇に喰らい付いた。 (餌をねだる子犬は、どっちだ?) そんな無粋な思考を排除。さあ、二人っきりの饗宴を始めよう。 挨拶代わりの優しい口付けは、待つまでもなく熱を帯びてゆく。 弟の、仄かにアイスクリームの残り香を孕んだ口腔は、酷く艶かしい。 衝動のままに舌を摺り合わせ、次に前歯から順に丹念に味わってゆく。 生えかけの親知らずに舌が触れた時、俺達は唇を合わせたまま微笑んだ。 微笑みも束の間、今度は弟の舌が俺の口腔に侵入してくる。 臆病だけど好奇心...
  • ユキトとシュウ【3】
    準備室に入りシュウ君が内側から鍵をかける。静寂の中でカチャンという音がやけにあたりに響く。 たった今訣別した彼等が後を追ってくる様子は無い。 ボクらはもうずっと無言だった。言葉は無くても握り合った手と手からシュウ君の気持ちが流れてくる。 心を通じ合わせるには傍にいるだけでいいんだ・・・もうずっと離れたくない。 少し照れくさそうに後ろ髪をいじりながらシュウ君が口を開く。 「今まで、ごめんな。もっと早くああすれば良かったのにオレ怖くって出来なかったんだ。」 「ごめんな」 そんな事ないよ、謝らなくっていいのに。ボクはずっと感謝してるのに。 でも何て言っていいか判らない。やっと首を横に振って、口下手な自分の性格を呪う。 「もっとこっち、よりなよ」 うん、と頷いてそろそろと近づく。シュウ君の左手が伸びてボクの髪に触れる。 まるで赤ちゃんを抱く女の人みたいにボクを傷つけないよう、...
  • 狼と狐の二人旅【3】
    「いやぁ、危ないトコだったねぇ、リュオ。」 「…ジグ…お前、オレに切り刻まれたいのか?」 ジグ、と呼ばれたのは魔術師風の、銀髪の少年。 だが、その髪の色も然る事ながら、むしろその頭上に生えた…同色のイヌ科の耳が特徴的だった。 背後に見える尾も見ると、恐らく狐の其れと思われる。 リュオの言葉に少しだけ不満げに見開かれた紅い眼は、その銀髪と白い肌に良く映えていた。 「へ?なんでさー。助けてあげたじゃんー…」 「あの場でお前、オレが回避しなくても撃つ心算だっただろう!」 責め立てる様なリュオの怒鳴り声。 ぎくり。 少しだけ、ジグの顔に焦りの色がにじんだ。 耳と尾が少しだけ、垂れているのがよく解る。 「そ、そんなことあるわけないじゃない、か。あはは、はは…」 今一要領を得ない表情をするジグに、リュオはさらに責め立てる様に一瞥して、落ちつく様に息を吐く。 すると、黒い鎧と兜の様なモノと剣の様なモノ...
  • 未確認飛行物体【3】
    「機械技術の発達した星で、生命と呼べるものは何もないところです」 「生命?…って事は…」 「はい。私たちがあの星最後の生命体という事です」 「…悪い事聞いた」 「いえ、気にしていません」 何事も無かったかのように食事を再開する。俺は気まずい雰囲気のまま箸が宙を切っていた。 「こうすけ!」 それに気が付いたのかロアが俺を呼び、安心させるようにニコニコと笑って… 「あーあー何やってんだ…」 見るとロアの周りには食べかすがボロボロとおちていた。 顔についた米粒を取ってやりスプーンとフォークを渡すとまた嬉しそうに笑う。 思わず苦笑する。 食事を済ませると、リオは船の修理に出かけると言う。 「ロアは一緒にいかないのか?」 「今回は損壊状況の確認だけですから、それに…」 リオの目が下に行く。見るとロアは俺にぴったりくっついていた。 引き剥がしてまで連れて行くことも無い。...
  • 修斗と兄ちゃん【3】
    兄は黙ってこちらを見つめている。 一体いつの間にこんな事を覚えたのだろう。 半年前、一緒に居た時はこんな事知らなかったのに、 「どうしたの?」 何時もとは違ういたずらな笑みで問いかけてくる。 兄のあんな顔は見たことがない。思わず目をそらしていた。 兄がクスっと笑う。 「あっ・・・やっ!・・」 体がはねる。 僕の物を根元から先端に向かって人差し指が伝っていった。 またあの変な感覚。まるで電流でもはしったみたい。 しかしそれは一瞬の事。後に残ったのは物足りなさだけ。 「にぃ・・・ちゃ・ぁん・・」 「ダメだよ?分かったから止めてって言ったのは修斗なんだから                   後はちゃんと自分でやらないと」 「・・・・・・」 確かに言った、言ったけど・・・こんな風になるなんて知らなかったし 兄ちゃんが見ていたら恥ずかしいし・・・それに・・それに ...
  • ショタ色航海日誌【3】
    「うううっ、えぐっ、えぐっ、あうぅぅぅ!」  ぐちゃぐちゃと乱暴な触手の前後運動にリュカは泣き叫ぶ。  地球から遠く離れた宇宙の外れで化け物に陵辱される。  そんな状況は、艦隊の厳しい訓練を潜り抜けたリュカといえども耐えられるものではなかった。  それでもチンチンをはち切れそうに勃起させる自分が情けない。 「んんっ!?」  ずにゅずにゅと体内でうごめいたいた触手が、急に動きを止める。  次の瞬間、リュカはお尻の中にどろりとした液体が広がるのを感じた。  口の中にも苦い汁が吐き出される。 「うええええ…」  再び触手が激しく動き始めた。  喉の奥まで触手は遠慮なく入り込み、肛門にはねじるような動きを加えて出し入れされる。  穴からじゅぽじゅぽと汁が漏れるほど、直腸内をなぶられる。 「えううううっ、ふぐぅぅぅぅぅっ!」  びゅくびゅくびゅくっ、ぴゅるるっ!  前立腺を強烈に刺激され、たまらずリ...
  • ヘタレ男、晴天の霹靂【3】
    回ってきたクジを引きながら、みんなキャーキャーと騒いでる。 俺のところにもダンボールで作られた箱がきた。 いつまでこの学校はこんな古臭い事してるんだか。 席なんてどこだっていいじゃねーかめんどくさい。 そう思いながらもクジを引くために箱の中に手を突っ込んだ。 先にクジを引いたあいつがこっちを振り向いて見ている。 振り向きざまの半開きの唇が色っぽい。 ついつい艶やかで厚みのある下唇に吸い付きたい衝動にかられてしまう。 クジを引いてみると、今の席とたいして変わらない位置だった。 前から5番目。隣の列に移動するだけだ。 「な、な、どの席になった?」 あいつが声をかけてくる。 「お前は?」 「俺、隣の4番目。」 「へぇ。・・・・・えっ!?」 「お前のクジの番号、俺のすぐ後ろじゃん。3ヶ月間、よろしくな。」 神様・・・・!!!  アリガト━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━...
  • きーちゃんの遭難ごっこ【3】
    「んんぅ、あふぅっ……そ、そうだ、ゆーちゃん」  きーちゃんが、僕のおちんちんをしごく手を止めた。 「どうしたの?」 「ぎゅーってくっついて、おちんちんどうしをこしこししたら、もっといいかも」  ふむふむ、ぎゅーって抱き合うと身体中できーちゃんを感じられて、熱くて触られたら気持ちいいおちんちんどうしをこすり合わせたら……。  うわあ、うわあ、もうとんでもないことになりそう。 「うん、や、やろ。うん」 「ふふふー、ゆーちゃんものってきたねぇ」  と言いながら、きーちゃんはベッドの上であお向けになった。 「さあ、おいで……」  その言葉に誘われるように、僕はきーちゃんの太ももの上にまたがる。  ぴょこんと立ったきーちゃんのおちんちんは、先っぽから透明な雫があふれていた。  僕のおちんちんからも同じようなお汁が漏れている。   おちんちんの先っぽと先っぽをそっと近づけると、二つの水滴が一つになっ...
  • コウとセイ【1】
    チュパ…クチュ… 「んっ、ぅん……はぁ…」 「あっ、コウ物足りなそうなこえ出してるー」 放課後の教室から一人の少年のクスクスと笑い声が漏れる。 その教室にもう1人、コウと呼ばれた少年はその声を聞き、 只でさえ上気していた顔を真っ赤に染め俯いてしまっていた。 「…セイちゃんなんか大ッキライだ!!」 「あ…ちょっとコウ?コウってば!」 コウはセイと呼んだ少年に向かってランドセルを投げつけると バシン!!という大きな音を立てて扉を閉め走って行った。 セイちゃんのバカバカ!人の声聞いてわらってさぁ… いっつもボクが恥ずかしがるの見て笑って…わざと恥ずかしがらせてくるし。 やっぱりきらわれてるのかな…? コウはそう思うと涙が止まらなくなり、その場から動けなくなってしまった。 ねえセイちゃん、やっぱりボクの事キライなの? コウとセイがこのような関係になったのは少し前の事。 それは何時も通りの...
  • ショタヨルという名の星【3】
    「くうぅうううぅっ、僕ももうっ!」  イヴァンがスパートをかける。リュカのチンチンで腸液がかき出され、イヴァンのアナルの周りがべとべとになっていく。  リュカに挿入している少年も、杭を打ち込むかのように強く打ち付け出した。 「いくっ、出る、出るぅぅぅぅッ」 「ひああああああああんっ」 「ああああっ、イッちゃうぅーっ!」 「んんんんんんっ、んぅぅううううっ!」  どびゅどびゅびゅるびゅくびゅううううびゅるるるるるぴゅぴゅーっ!  4人の射精はほぼ同時だった。  口と、お腹と、お尻の中に精液を浴び、自らもイヴァンの中に出したリュカは、さすがにぐったりとしてしまう。  何とか首を動かしてホールを見回すと、そこら中で獣のようなセックスが繰り広げられており、むせ返るような精液の香りが立ち込めていた。 「まだまだ足りないよ。もっと精子をくれないと。みんなを妊娠させるまで、帰さない...
  • たった一つのエロいやり方【3】
    「うううっ、えぐっ、えぐっ、あうぅぅぅ!」  ぐちゃぐちゃと乱暴な触手の前後運動にリュカは泣き叫ぶ。  地球から遠く離れた宇宙の外れで化け物に陵辱される。  そんな状況は、艦隊の厳しい訓練を潜り抜けたリュカといえども耐えられるものではなかった。  それでもチンチンをはち切れそうに勃起させる自分が情けない。 「んんっ!?」  ずにゅずにゅと体内でうごめいたいた触手が、急に動きを止める。  次の瞬間、リュカはお尻の中にどろりとした液体が広がるのを感じた。  口の中にも苦い汁が吐き出される。 「うええええ…」  再び触手が激しく動き始めた。  喉の奥まで触手は遠慮なく入り込み、肛門にはねじるような動きを加えて出し入れされる。  穴からじゅぽじゅぽと汁が漏れるほど、直腸内をなぶられる。 「えううううっ、ふぐぅぅぅぅぅっ!」  びゅくびゅくびゅくっ、ぴゅるるっ!  前立...
  • 俺とあいつ【4】
    「はぁ…っ、いゃ…だぁ・・・んっ、助け…てっ…」  激しい律動に呼応する形で発せられる甲高い声の中で、あいつはどうにか言葉を作る。 しかしその表情は──もはや皮一枚で残っている理性を繋げるのは、 男としての生まれ持ったプライドしか残っていないのだろう、完全に我を忘れて快楽に溺れきっている。  そのか細くピンク色に染まった愛らしい肉体を器用に動かして、自ら腰を振っている始末だ。 頭では抵抗しているつもりでも、体がその指示に従わないのだろう。だがこれでは── 「興醒めだよ」  俺は三人がお楽しみ中である事などお構いなしで、あいつの頭を思い切り蹴飛ばした。 それまで同時挿入されていた二つの性器がずるりと抜ける。  ふっ飛ばされたあいつはそのまま机にぶつかり、気を失った。  取り巻き達は何がなんだかわからない様子で、 ピストン運動の真っ最中だった二人は特に驚いた様子で、俺を凝視してくる。 「俺が見...
  • コウとセイ【4】
    その日以来2人が話す事は無くなった。 2人とも互いを気にしながらも避けるように行動し、その姿は周りが見ても不自然であった。 そんな事が続いたある日、日直だったコウは職員室からの道、あの教室の前で立ち止まった。 そういえば、あの日はセイちゃんが日直だったっけ… セイちゃん…もう話す事もできないの? ガタン… 目の前の教室から音がする。コウは今にも零れそうな涙を堪えてその教室の扉を開けた。 そこにはセイが机に腰を掛け外を見つめていた。 「セイちゃん!!」 それを見るとコウはいてもたっても居られず、思いきりセイに抱きついていた。 「セイちゃんごめんね。あんな事言ってごめんね。」 セイは何も答えない、それでもコウの口からは言葉が止まらなかった。 必死にごめんねと続けるコウを見て、セイの口から少し笑いが漏れた。 「あやまるのはオレの方なのに、コウってばおかしい」 「おかしいのかな…?」 「おかし...
  • 空間詮索、俺はここだよ
    空間詮索、俺はここだよ おまえに会えなくなってどれくらい経つだろう。 白い壁に囲まれたお前は前よりいっそう儚げになっているのだろうか。 2人で一緒にいる間、何も語らずに見つめあい、手を握り合っていた。 覚えているかい? あの小さな窓から見えた季節の巡りを。 時折訪れてくれた鳥たちのさえずりを。 お前はいつでも外を眺め、自然や動物や妖精のようなものと話しをしていた。 おまえがそんなになってどれくらい経つのだろう。 おまえの命の灯火がだんだんか細くなって。 おまえの世界がどんどん閉ざされていって。 そしてその世界から俺はだんだん消えていって。 おまえの感情がどんどん現実から離れていって。 おまえへの愛はいつもここにあるのに。 おまえだけを愛しているのに。 おまえが現実の全てを見放した時、俺は全てを受け...
  • 猫耳少年【17】
    何で無視するんだよ 何で相手にしてくれないんだよ そんなに俺の存在を否定するなら 俺の色に染めてやる・・・・ 秋は小学校のころ、かなりおとなしい性格であった。それゆえいわゆるはぶられる存在になっていた。 秋が意見を言っても誰も反応しない。近寄れば避ける。 「・・・・僕・・・・何しに学校来ているんだろう・・・」 秋は一人で給食を食べている。それと反対にとてつもなく人が群がっているところもあった。 そこに居たのは。彰という、比較的明るくてかわいい顔立ちの男子にも女子にも人気のある者だった。 「彰くんと・・・友達になれば・・・僕にも友達。できるかな・・・・」 ここからだろうか、少しずづ秋の心の変化が現れたのは。 放課後。日直だった彰は必死に日直日誌を書いていた。周りの友達はすでに帰っている。 「はぁ・・・面倒だな・・・宿題だし忘れたときによりによって日直だなんて・...
  • 聖夜
    聖夜 72ポインツ(*´ω`) 「お兄ちゃん…」 少年は、待っていた。 いや、少年と呼ぶには少し語弊があるかもしれない。 決して年令的なものではなく。 プラチナの髪にエメラルドグリーンの瞳、雪のように白い肌。 そして…背中には白銀に輝く小さな翼。 そう、彼は人で言う天使という存在なのだろう。 その天使の少年は、待っていた。 高い高い雲の上で、仕事に行った兄の帰りを。 毎年この日になると、天使は忙しい。 サンタを信じる子供だとか、永遠の愛を誓う恋人だとか… そのすべての人間に、平等に『幸せ』を運ばなければならない。 彼の兄もまた、その重要な仕事を担う役割を持った天使だった。 「お兄ちゃん、遅いなぁ…」 時刻は、地上でいうところの0時前。 そろそろ日付が変わる。 「今日はお仕事頑張って、...
  • ノエ【13】
    夢は、潜在的無意識が具現化したものであるという。 抑圧された願望や欲望、無視していた不安や恐怖が想像力の衣を纏い、心象世界として構築される——ならば。 「御主人様?お茶が入りましたよ〜♪一息吐かれてみてはどうです?」 実に快活に笑う、金髪碧眼の、少年とも少女とも見て取れる人物。 ああ、これは夢なのだな、と冷静に俯瞰視する私とは別の、登場人物としての私がそれに応えて微笑む。 「今日はダージリンか……随分気が利くようになったな」 私の背中越しに世界を視る私。 白い靄が掛かった世界はところどころ歪に捻じ曲がり、繋がりは失せ、恐らくはあの扉の先には何もないであろう。 「はいっ。もうお仕事中にカモミールを出すようなヘマはしませんよー♪」 二人は顔を見合わせて笑っている。それは何とささやかな幸せに満ちた風景だろう。ささやかで、春霞の様に儚い風景。 私は夢の中で願...
  • 猫耳少年【13】
    蓮と過ごしてもう1ヶ月もたつ。時間の流れとは早いもので。 もう蓮も外に出ることに慣れ、俺と買い物に行くことも増えていった。 「秋兄ちゃん!!プリン欲しいな~。」 「はいはい。落ち着いて・・・・」 蓮はプリンが好きになったらしく。買い物に行くたびにプリンを買うのをねだる。 そして買い物を終わらせたあと。家に帰って夕飯を作る。この日課が続いていた。 でも今日は少し。いや、かなり違った。 秋はいつもの通り鍵を取り出し、ドアの鍵をあける。 そして家の中へと入る。そこにはいつもはないものが見えた。 「・・・・あれ?」 「どうしたの?秋兄ちゃ・・あれ?」 そこには帽子を深く被った一人の少年が居た。その少年はじっとこちらを見ている・・のだろうか。 「あ・・・空き巣?!!!・・・・・でもなさそうだな・・・なんだろこの子」 秋はその帽子を深く被った少年に近づく。少年は後ずさりする。...
  • 猫耳少年【23】
    翌日。 彰は秋にやられたことを忘れたのかというくらい普通に接していた。いや。つも以上にやさしく接していた。 秋はやがてその性格は陰険でもないということがわかり。人気者とは言わないが。普通にクラスメイトと話すようになる。 そして秋は友達もできるようになったがそれは彰の手回しだということだということがわかった。 結局、秋の小学校時代は、本当の友達というものはできなかった・・・・・ 中学に入り、秋は小学校の失敗を改め。明るくクラスメイトと接することにした。 秋は瞬く間に人気者になるが、それでも何か作り物ではないかと思えてしまう。 高校に入ると、顔は悪くはなかったので、彼女ができた。 そしていよいよ性行為というところで昔の欲望が目覚めることになった。 昔、彰をめためたにしたあの破壊欲。それがいざ性行為となると少なからず出てしまい。やがて彼女ができなく...
  • 未確認飛行物体【13】
    やはり少し痛むのか顔を歪ませるが、それも一瞬。 前からの止まる事の無い快楽の波にすぐに飲まれていった。 「ここか…な」 「んぁ…あっ…ぁぁああっ!!」 ビュビュッ 前立腺に指が触れた瞬間ロアは快楽の絶頂を迎える。 「リオの顔精液まみれだな」 「はい」 「せー…えき」 精液を被って放心状態のリオを見て笑いがこみ上げてくるのを堪えていると ロアが言葉を挟んだ 「そう、これがロアの精液。ちんちんが気持ちよくなると精液が出るんだ」 「ちんちん…きもちいい…せーえき」 リオの顔から精液を掬い取り、ロアの目の前に見せると ぼんやりと指を見つめ言葉を繰り返す。一体俺は何て事を教えてるんだ… しかし覚えてしまった事は仕方ない、今日の事を思い出すとそれが昨日でなかった事を喜ぶ事し、 俺はまた行為に集中する事にした。前立腺に刺激を集中させる。 ...
  • ショタヨルという名の星【1】
    航星日誌 宇宙暦53908.4 植民惑星からの救難信号を受信した 「動力炉のパーツがない?」  小型宇宙艦の少年艦長リュカは、惑星ショタヨルのオペレーターに尋ねた。 『はい、地球本星に…呼びかけて…るのですが、物資が届くま…保つかどうか……』  通信機からの声は雑音が混じっていてうまく聞き取れない。 「ベータくん、この船の予備パーツのリスト出して」 「こちらです」  少年型アンドロイドの副長ベータがデータパッドを差し出す。 「亜空間制御プラグはまだ余ってるな……よし、お分けしましょう」 『本当で…か!ありがとうござ…ます!』  リュカはショタヨル星の座標を聞き、通信を切った。 「変ですね。その座標の星に入植した記録はないのですが」  ベータが首をかしげる。 「たまに記録漏れがあるんだ。そういう星は気づかれるまで地球からの支援が届かない。  動力炉が...
  • 雅人と孝彦【2】
    最後の思い出に2人だけでなにかしたい。 そう思って、人気のない場所を探していたら、体育用具室に辿りついた。 体育用具室というのは、なぜこうもジメジメとして薄暗くて、人の不安を煽るのだろう。 しかし孝彦は落ち着いたもので、床に転がっているロープを足でクルクルと弄んでいる。 「それで、」 囁き声とともに、孝彦の顔がゆっくり雅人のほうを向く。 闇色の瞳が雅人をみつめる。 暗がりに溶け込むような髪、対象に白く浮かび上がる顔と肢体。 暗闇に孝彦はとても似合っている、と雅人は思った。 「ここでどうするの?」 「え、えと…」 何も考えていなかった。 「その…」 いや、本当はやりたいことがある。 ずっと、願っていたことがある。 いつか、今ではなく『いつか』叶えたいと切望していたこと。 ――孝彦とキスがしたい。 それを言えば嫌われえるかもしれない。 気持ち悪い...
  • チラシの裏
    「続きを書かれないのですか?…あまり皆様をお待たせするのは、宜しくないと思われますが」 「んー?考えてるよー。次は日付を変更させて、例のアルアリッシュからはじめようかと思ってるんだ」 「あるあり?」 「……それで、アルアリッシュまでの繋ぎはどうするおつもりですか?」 「んー……よくよく考えたらまだ二日目の昼なんだよねー。どうしよっかね」 「あるあり?」 「……『松本人志・高須光聖の放送室』を聴いていればインスピレーションが沸くとでも?」 「ははは、辛辣だな君は。……折角、君と『あの兄様』が結ばれるエンディングを考えてたんだけどなぁー(ニヤニヤ)」 「くっ……なんて、卑怯な――!」 「ますた、あそぶー!!」 「よしよし、お前は可愛いなあ。……それに引き換え、君は……そんなんだから『あの兄様』に気付いてもらえないんだぞ?」 「な……っ!プロットを仕組...
  • たった一つのエロいやり方【6】
     ちゅ、ちゅ、とお尻をついばむようなキスをベータは繰り返す。  リュカのチンチンはいとおしげにしごかれて、すっかり大きくなっていた。  アナルに唇が触れる。 「あっ、ん……」  肛門のしわをなぞるように舌が這う。リュカを脅かさないよう、ベータは出来るだけゆっくりと舐めた。 「は、ふぅぅぅぅぅぅ」  リュカは大きく息を吐き、お尻の筋肉を緩める。  穴の中に舌が入ってくるのを感じても、リュカはリラックスしたままでいられた。  ベータの唾液が直腸に塗りこまれていく。ちゅぷちゅぷといういやらしい水音が聞こえる。 「はぁ、はぁ、んん、きもち、いいかも」  友人と思っていたベータにこんなことをされるのはたまらなく恥ずかしいが、一方で未知の快感にリュカは打ち震えていた。  肉体的なものというより、精神的な快感だ。  リュカはすっかりアナル舐めの虜になっていった。 「どうもうまく...
  • 猫耳少年【21】
    秋は彰から飛び散った白い液体を口に運ぶ。 彰は抵抗もせずにそれを受け止める。 「うまいか?」 秋がそう質問するが、彰は答えようとしない。 「無視・・・・?じゃあこれでどうだ?」 秋は顔がにやけたまま全く抵抗しなくなった彰に目隠しする。彰の視界が奪われた。 「怖いかぁ・・・・?怖いだろ・・・・これから何されるかわかるかぁ・・・?」 秋に質問されたが、全く口を開かない彰。それを見て秋は彰の腹を蹴った。 「無視すんじゃねえよ!!!てめぇ!!!」 そうやっても彰は何もしゃべろうとしない。本当は恐怖のあまりに言葉がほとんど喋れない状態なだけだった。 「おい。聞いてるのかよ?おい。おい!!」 しかしそんなことが秋に分かるはずもなく、彰の腹を蹴り続けた。 もう何発と秋の蹴りを食らっただろうか。彰はもう意識が遠のくぎりぎりの状態でいた。 「・・・そ...
  • 弘【4】
    「うん、びっくりした?」 「ま、まぁ、ちょっとは驚いた」 さすがにおねぇにいろいろいたずらされ続けている僕でさえ、想像の及ばない話だった。 まぁ、僕がおねぇにされていることを言ったら、智のほうがびっくりするだろうけど。 「お兄さんって、東京で働いてるんだっけ?」 「そう。それなんだ」 「ん?」 「すっごく忙しいみたいで、さっぱり会えなくって。前に会ったのなんて、去年の秋だよ。 年末にも帰ってこなかったんだから」 「忙しいんだね」 「うん。なのに、電話でだいっきらいっていっちゃって。忙しいはわかってるのに」 智は壮大にため息をついて肩を落とした。 「僕の誕生日にね、どっか旅行に連れてってくれるって言ってたんだけど、急に仕事が 入ったとかでキャンセルされちゃって」 「そっか、来月だっけか」 「うん」 「ザンネンだね」 「そうな...
  • 猫耳少年【14】
    凛と秋は再びテーブルにすわり向き合う。蓮は・・眠いのかベッドで横になってしまってる。 「・・・で。詳しく教えてもらおうか。・・・しかし・・・何について教えてもらうのがいいのか・・・・」 秋は質問の量が多すぎてどれから聞けばいいのか迷う。 しばらく二人は沈黙になった。 「・・・じゃあ俺が勝手に話す。いいか?」 永遠と思われるようなこの沈黙を破ったのは凛。秋は凛のその言葉に黙って頷いた。 「・・・じゃあお前らに無い。これのことについて話そうか。」 凛がそういうと自分の猫耳を指す。 「実はな・・・・まあ現実離れして信じられないかもしれないんだが。俺たちは人体実験されていて。その実験体なんだ。」 「・・・・え?はぁ?」 凛が突然わけわからないことを言って。秋は顔をしかめる。 「人体実験て・・・今でもやってるわけ?」 「あぁ。秘密裏でやられててな。孤児とか見つけては拾っ...
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