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カリブ海の中央に位置する島が[[ジャマイカ]](Jamaica)です。 &html(<center><img src="http://www28.atwiki.jp/wikiska/?cmd=upload&act=open&page=%E3%82%B9%E3%82%AB%E8%AA%95%E7%94%9F%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2&file=1.jpg" width="480" height="400"><p align="right">http://maps.google.co.jp/maps) &html(<center><img src="http://www28.atwiki.jp/wikiska/?cmd=upload&act=open&page=%E3%82%B9%E3%82%AB%E8%AA%95%E7%94%9F%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2&file=2.jpg" width="480" height="400"><p align="right">http://maps.google.co.jp/maps) [[ジャマイカ]]の北にある横長の島が[[キューバ]]。 そしてその上、縦長に突き出た半島がフロリダ半島(アメリカ)です。 この地図を見ながら、[[スカ]]のおおまかな歴史を追っていきましょう。 **第二次世界大戦以降 ・船舶によるアメリカ南部と[[ジャマイカ]]間の貿易が盛んになっていた ([[ジャマイカ]]はボーキサイト、アルミニウムを主に輸出していた) ・アメリカ南部に移民が流出していた という事実があります。 このことから推察するに、 [[ジャマイカ]]とアメリカ南部を往復する移民が、 南部の都市・ニューオーリンズ(New Orleans)やルイジアナ(Louisiana)から、 (スカのもととなる)ジャズ(jazz)やリズム&ブルース(rhythm and blues)を 何らかの形で[[ジャマイカ]]に持ち込んだものと思われます。 **1950年代後半 アメリカから持ち込まれた音楽を[[ジャマイカ]]で容易に聴くことができないかと考えた [[Prince Buster]](プリンス・バスター) [[Clement "Coxsone" Dodd]](コクソン・ドッド) [[Duke Reid]](デューク・レイド) といったレコード屋の店主が[[サウンドシステム]](soundsystem)を展開しました。 音源となる[[レコード]]、[[ターンテーブル]]や[[スピーカー]]などの機材をアメリカから調達して、 車に搭載したり運べるように工夫したりして音楽を流した結果、 アメリカのジャズやリズム&ブルースが[[ジャマイカ]]中に広がるようになりました。 **1960年代前半 60年代に入ると、こういう人が現れました。 「ジャズやリズム&ブルースを、[[ジャマイカ]]風にアレンジして演奏した曲の[[レコード]]を作ってみよう。」 [[ジャマイカ]]の伝統音楽である「[[メント]](mento)」および [[トリニダッド]]の伝統音楽「[[カリプソ]](calypso)」と、 アメリカの「ジャズ」「リズム&ブルース」を組み合わせて、 「[[スカ]](ska)」を作り出しました。 極端かつ単純な言い方をすれば、 日本の音楽「演歌」+アメリカの「黒人音楽」=俗に言う「昭和歌謡」とするならば、 [[ジャマイカ]]の音楽「[[メント]]」+アメリカの「黒人音楽」=「[[スカ]]」というわけです。 [[スカ]]の誕生に関わったプロデューサーには、 先の[[Prince Buster]](プリンス・バスター)、 [[Clement "Coxsone" Dodd]](コクソン・ドッド)、 [[Duke Reid]](デューク・レイド)に加えて、 後の[[ジャマイカ]]総理大臣となる[[Edward Seaga]](エドワード・シーガ)も含まれています。 こうして、[[ジャマイカ]]の首都・[[キングストン]]にある 「[[Studio One]](スタジオ・ワン)」や「[[WIRL Records]](WIRLレコード)」などのスタジオで、 [[スカ]]が発明されました。 **スカのラジオ発祥説に関して 「アメリカから届くラジオの電波を頼りに、 かすかに聞こえるジャズやリズム&ブルースを、 [[ルードボーイ]](rude boy)が独自に発展させたのが、[[スカ]]のはじまりである」 という説もあります。 フロリダ-[[ジャマイカ]]間は、飛行機で実に1時間半の距離です。 当時のラジオの感度や距離を考えると、この距離で電波が届く可能性は低いのですが、 湿度の高い日には、ニュー・オーリンズやマイアミからの電波が届いたかもしれません。
カリブ海の中央に位置する島が[[ジャマイカ]](Jamaica)です。 &html(<center><img src="http://www28.atwiki.jp/wikiska/?cmd=upload&act=open&page=%E3%82%B9%E3%82%AB%E8%AA%95%E7%94%9F%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2&file=1.jpg" width="480" height="400"><p align="right">) &html(<center><img src="http://www28.atwiki.jp/wikiska/?cmd=upload&act=open&page=%E3%82%B9%E3%82%AB%E8%AA%95%E7%94%9F%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2&file=2.jpg" width="480" height="400"><p align="right">http://maps.google.co.jp/maps) [[ジャマイカ]]の北にある横長の島が[[キューバ]]。 そしてその上、縦長に突き出た半島がフロリダ半島(アメリカ)です。 この地図を見ながら、[[スカ]]のおおまかな歴史を追っていきましょう。 **第二次世界大戦以降 ・船舶によるアメリカ南部と[[ジャマイカ]]間の貿易が盛んになっていた ([[ジャマイカ]]はボーキサイト、アルミニウムを主に輸出していた) ・アメリカ南部に移民が流出していた という事実があります。 このことから推察するに、 [[ジャマイカ]]とアメリカ南部を往復する移民が、 南部の都市・ニューオーリンズ(New Orleans)やルイジアナ(Louisiana)から、 (スカのもととなる)ジャズ(jazz)やリズム&ブルース(rhythm and blues)を 何らかの形で[[ジャマイカ]]に持ち込んだものと思われます。 **1950年代後半 アメリカから持ち込まれた音楽を[[ジャマイカ]]で容易に聴くことができないかと考えた [[Prince Buster]](プリンス・バスター) [[Clement "Coxsone" Dodd]](コクソン・ドッド) [[Duke Reid]](デューク・レイド) といったレコード屋の店主が[[サウンドシステム]](soundsystem)を展開しました。 音源となる[[レコード]]、[[ターンテーブル]]や[[スピーカー]]などの機材をアメリカから調達して、 車に搭載したり運べるように工夫したりして音楽を流した結果、 アメリカのジャズやリズム&ブルースが[[ジャマイカ]]中に広がるようになりました。 **1960年代前半 60年代に入ると、こういう人が現れました。 「ジャズやリズム&ブルースを、[[ジャマイカ]]風にアレンジして演奏した曲の[[レコード]]を作ってみよう。」 [[ジャマイカ]]の伝統音楽である「[[メント]](mento)」および [[トリニダッド]]の伝統音楽「[[カリプソ]](calypso)」と、 アメリカの「ジャズ」「リズム&ブルース」を組み合わせて、 「[[スカ]](ska)」を作り出しました。 極端かつ単純な言い方をすれば、 日本の音楽「演歌」+アメリカの「黒人音楽」=俗に言う「昭和歌謡」とするならば、 [[ジャマイカ]]の音楽「[[メント]]」+アメリカの「黒人音楽」=「[[スカ]]」というわけです。 [[スカ]]の誕生に関わったプロデューサーには、 先の[[Prince Buster]](プリンス・バスター)、 [[Clement "Coxsone" Dodd]](コクソン・ドッド)、 [[Duke Reid]](デューク・レイド)に加えて、 後の[[ジャマイカ]]総理大臣となる[[Edward Seaga]](エドワード・シーガ)も含まれています。 こうして、[[ジャマイカ]]の首都・[[キングストン]]にある 「[[Studio One]](スタジオ・ワン)」や「[[WIRL Records]](WIRLレコード)」などのスタジオで、 [[スカ]]が発明されました。 **スカのラジオ発祥説に関して 「アメリカから届くラジオの電波を頼りに、 かすかに聞こえるジャズやリズム&ブルースを、 [[ルードボーイ]](rude boy)が独自に発展させたのが、[[スカ]]のはじまりである」 という説もあります。 フロリダ-[[ジャマイカ]]間は、飛行機で実に1時間半の距離です。 当時のラジオの感度や距離を考えると、この距離で電波が届く可能性は低いのですが、 湿度の高い日には、ニュー・オーリンズやマイアミからの電波が届いたかもしれません。

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