新たに制定された(と言うか自分で決めた)
トルコ式アルファベットを自ら教える、
トルコ共和国初代大統領ムスタファ・ケマル・アタチュルク。
定義
トルコ共和国歴史言語協会の定義によれば、トルコ語とは
1.トルコ諸民族の言語
2.トルコ共和国におけるトルコ語
となっている。
自国の言語を差し置いて、トルコ系諸民族の言語を第1の定義にもっていっているのが、
トルコ共和国の歴史観・言語観を表していて面白い。
言語改革
オスマン朝における行政言語は、トルコ語ではなくオスマン語と呼ばれる言語だった。
このオスマン語、トルコ語とペルシア語とアラビア語を3分の1づつ混ぜたような言語で、よほどの教養人でなければ理解できるような代物ではなかった。しかも文字はアラビア文字。アラビア文字はアラビア語の表記には適しているが、母音が重要な働きをするトルコ語においては、母音を基本的に書かないアラビア文字は適切な文字とは言えなかった。
そこでアタチュルクは、教育水準の向上(さらにトルコ共和国国民の統一言語を浸透させることによるトルコ人アイデンティティの確立)のために、平易に学習可能な「トルコ文字」の制定を決意。
最初は学者まかせだったアタチュルクも、議論百出で結論をいつまでも出さない学者たちに業を煮やし、ある日突然「今日からトルコ語はこう書くことに決定!!」と国会で発表してしまった。
で、そのとき定められた文字はコレ↓
もちろんこれは、アタチュルク自身が一から考えたというわけではなく、学者たちの試案からいいとこ取りをしたものである。
トルコ語は世界一難しい?
トルコ人には、トルコ語は世界一難しいと信じて疑わない人が多い。
まず第一にトルコ人のプライドが高いせいもあるのだろうが、これには国語の授業と試験がやたら文法に偏っている事もある気がする。
実際、高校入学試験問題などを見ても面白くもなんともない文法問題ばかりで、もう少し文学の分野にも目を向けさせてはどうかと、他人事ながら思ってしまう。
そうでなくてもオスマン時代と現代とでは、こと文学の分野では事実上完全に断裂があるし、トルコの文芸界はあまり活発と言える状態にはないのだから。
リンク
-
最終更新:2006年11月29日 10:06