DB ET425(BR425)

基本情報
運用会社 DBAG ドイツ鉄道
製造所 アドトランツ、ボンバルディア、シーメンス、DWA
性能諸元
編成数 ET425:4両編成236本
ET426:2両編成43本
軌間 1435mm
電気方式 交流15kV 16.7Hz 架空電車線方式
主電動機 三相誘導電動機
最高速度 160 km/h

ドイツ鉄道425形電車(BR425)はドイツ鉄道が運用するSバーンおよび地域輸送向けの交流電車。電車を意味する「ET」を用い、ET425形電車とも呼ばれる。1998年にSバーン用として登場したET423形電車の地域輸送向け派生車種として1999年から2008年まで製造された。また2両編成版のET426形電車も製造されている。

 基本形式のET423形はドイツのSバーンなどの都市近郊で運用されていたET420形電車や客車列車の置き換え用として登場した。車体は片側3つのプラグドアを装備し、車内はクロスシート、トイレおよび自転車の積載スペースを有し、連接式台車を用いて4両で1編成を組成している。車体はアルミニウム製で軽量化と省エネ化が図られている。のちにハノーファー万国博覧会開催を機にハノーファーSバーンが開業し、低床ホーム対応2つドアのET424形が製造された。
 ET425形はこれに続く形で製造された。基本構造はET423、ET424を踏襲した4両編成だが、立席定員を削減し、最高速度を160km/hに引き上げることで近郊輸送を重視した設計になっている。さらに輸送量の少ない地方路線向けに2両編成版のET426形も投入されている。これらの形式は併結運転が可能で、SバーンからRE(レギオナルエクスプレス)などの近郊、快速運用まで幅広く用いられている。


模型について

KATOによってET425、ET426形が製品化されている。連接構造はTGVやユーロスターで用いられているものと違って連結が容易で、破損の心配も少ない。運行される各都市ごとに仕様を変えてセット化されている。基本は欧州で商品展開されたもので、説明等はドイツ語と英語のみ表記。日本でも販売はされたものの流通量は少ない。価格はET425が\15000~\20000程度、ET426でも\10000以上と日本車両に比べて高額となっている。
最終更新:2017年03月16日 20:38