基本情報 |
製造所 |
日本車両 川崎重工 |
運用会社 |
小田急電鉄 |
運用開始 |
1987年 |
引退 |
2012年 |
愛称 |
ロマンスカーHiSE |
性能諸元 |
編成 |
11両編成 連接車 |
編成長 |
146.1m |
編成定員 |
432人 |
最高速度 |
110km/h |
軌間 |
1067mm |
制御装置 |
東芝製 MM-39-A |
概要
小田急開業60周年を記念して製造されたロマンスカー用車両で、HiSE(ハイエスイー)と愛称が付けられた。
HiSEの「Hi」は、「High decker」、「High grade」、「High level」、「High performance」など、上級を表す単語から来ている。
なお、同社他形式の愛称にもある後ろの「SE」は、「Super Express」の略である。
前述に「High decker」とあるように、前面の展望席以外の席を客席を高床式にしたことがまず大きな特徴といえる。
登場の翌年、1988年にはブルーリボン賞を受賞し、2002年の50000形「VSE」の登場までは、小田急ロマンスカーブランドのシンボル、イメージリーダー車両として長く活躍した。
しかし2000年に交通バリアフリー法が制定され、車体更新時のバリアフリー化が義務付けられた。
10000形は自慢の高床式構造が仇となり、バリアフリー化困難と判断され、さらにその後50000形が登場することもあり、更新工事の施工をせず廃車されていくこととなった。
50000形導入と同時に順次廃車されていき、2012年3月に、先代7000形よりも先に全編成引退となった。
引退したうち2編成は、日本車両で4両編成化され、長野電鉄へ譲渡された。形式は1000系と改め、同社の特急ゆけむり号として活躍を続けている。
特徴
先代のロマンスカー車両でも採用されていた、前面展望と連接車11両編成というスタイルを踏襲しつつ、展望席以外も高い目線からの景色を楽しめるハイデッカー構造を全車全席に採用。この頃は観光バスや他の鉄道車両でもハイデッカーが採用されていて、流行に乗った形となった。
先代7000形とよく似た形だが、先頭の運転席と客席ガラスの傾斜が一体化しており、角度もきつくなって、よりシャープでスピード感のある形状となった。
客室内
落ち着きのある暖色系のデコラを採用。
シートは回転式クロスシートを採用。リクライニングはしないが、背もたれが高くなった。
先頭側6両(1、2、3号車と9、10、11号車)と、中間5両(4、5、6、7、8号車)で、シートの色が違い、赤系統と青系統色のシートが使われた。なお、展望席は1席ごとに交互に色違いのシートが配置されていた。
3号車と9号車には喫茶コーナーを設けた。小田急では初めてコーヒーマシンが設置された。
模型について
汎用
メーカ名 |
品番 |
製品名 |
軌間 |
縮尺 |
電源 |
購入場所・サイト |
状態 |
金額 |
TOMIX |
92604 |
小田急10000形HiSEロマンスカーセット(2004年製造ロット品) |
9mm |
1/150 |
DC |
ホビーランドぽち秋葉原店 |
中古 |
7000円 |
最終更新:2017年02月28日 21:17