伸縮継目

伸縮継目(しんしゅくつぎめ)とは、レールとレールを継ぐ継目の一種。
英語では、Breather switch(ブリーザースイッチ)、Expansion joint(エクスパンションジョイント)、Adjustment switch(アジャストメントスイッチ)と言い、主にロングレール(CWR、連続溶接レール)の継目に使用さる。
温度変化によるレールの伸縮はそのレールの長さに比例するため、ロングレールのような長いレールを使用すると通常の遊間のある継目では吸収しきれず曲がりや欠損の原因となり使用できない。
そこで、斜めにカットしたレール断面をそれぞれつなぎ合せることによって温度変化によるレールの伸縮を吸収するようにしたのが伸縮継目である。
ロングレールと伸縮継目により継目の箇所を大幅に減らすことができるため保守面でも有利であるが、伸縮継目自体の構造が遊間継目にくらべ複雑であるため、継目を減らした分のしわ寄せが伸縮継目に集中することも事実である。

東海道新幹線のロングレール採用とともに普及し始め、各国の高速線はもちろんニューヨークの地下鉄等都市圏交通でも採用されている。
最終更新:2018年12月30日 12:59