BR Class 17

BR Class 17(イギリス国鉄 クラス17)は、1962年から1965年にかけて117両が製造された本線用電気式ディーゼル機関車である。クレイトンタイプ1形としてもしられる。


基本情報
運用者 イギリス国鉄
製造所 クレイトンイクエメント会社及びベイヤーピーコック社
形式 Class 17
車両番号 D8500~D8616
製造年 1962年~1965年
製造数 117両
運用国 イギリス
運用範囲 スコットランド
イングランド北部
性能諸元
軸配置 Bo-Bo
軌間 1,435mm
全長 50ft 7 1⁄2in(15,430mm)
全幅 8ft 9 1⁄2in(2,680mm)
全高 12ft 8in(3,860mm)
機関車重量 69t(68lt/76st)
車輪径 3ft 3 1⁄2in(1,003 mm)
軸重 17.25t
軸重クラス RA 4
燃料搭載量 2,300L(500ガロン)
動力伝達方式 電気式
機関 Paxman製6ZHXL
ロールスロイスD型(V8)
機関出力 456PS(450hp)
発電機
主電動機 GEC WT421
駆動装置 吊り掛け駆動
制動装置 自動真空ブレーキ
設計最高速度 60mph(96km/h)
定格速度 13mph(21km/h)
引張力
最大引張力
MU ワーキング記号 D8500~D8587:赤の菱形br()D8588~D8616青の星印
暖房装置 蒸気暖房

概要

スコットランド南部とイースタン地域・ミッドランド地域の北部に配属され、蒸気暖房装置を持たないことから主に貨物列車牽引用や車庫への引き上げ用などとして活躍した。
この機関車では、同じくセンターキャブを採用していたClass15・16では視界が悪いことが問題視されており解消するためにPaxman製6XHXL直列6気筒エンジン(450hp)を横置き2基構成とすることでボンネットを低くさげ視界を確保していた。
しかし、このエンジンは信頼性が著しく低くまた2台も搭載していることから故障が相次ぎ、大規模な改修などを行っても稼働率が60%程度にしか満たない上、ボンネットを低く抑えたとはいえ車両直近をはじめとした視界の悪さの抜本的な解決にはならず、製造はClass20に代わる形で打ち切られ、産業用に譲渡されたものを除き1971年までに全車運用を離脱した。
活躍は短いものでは新造からわずかに5年あまりであった。

外部リンク

最終更新:2021年05月07日 23:26