DML61Zエンジン

排気量 61000cc
軸出力 1100PS


DD51を製造するにあたり開発された高性能エンジン。後のDD53、DE10のエンジンの基礎ともなった。
水冷4サイクルV型12気筒のターボ付きエンジンで、DD51では前後のボンネット内に1台ずつ計2台搭載される。
「DM」はディーゼル機関、「L」はシリンダーの数(アルファベット順でこの場合12気筒なのでL)、「61」は排気量、「Z」はインタークーラーと加給機付きであることを示す。
現代のエンジンは電子制御で各シリンダーに燃料を送り調整するが、このエンジンは、マスコンハンドルからの電気指令を電磁石によって直接換えて、燃料などのコントロールをする。4本の電磁石を組み合わせて、何通りもの指令を出すことができる。
上の写真の銀色の部分がターボチャージャー(加給機)で、排気、吸気管の間に取り付けられていて、排気圧を利用して吸気を補助している。

上記写真のボンネット内側両側に付く箱のようなものがエアクリーナーで、外気をエンジンへ通すためにこのフィルターを通してきれいな空気にする。
真ん中に付くクッションのようなものがセクションという、排気音を消すための部分。エンジン動作時の排気ガスはこのセクションを通して煙突から排気される。
車などでわかる方も多いと思うが、排気はかなり高温となるため、周りの機材を守るため断熱材で全体が覆われている。また、熱によって伸縮するので、
セクションとエンジンをつなぐ排気管は蛇腹になっている。
最終更新:2017年01月09日 14:55