DD51用に開発された、機関車の中でも
電気機関車とは違い、大きなモーターが無いので、車輪径の小ささが特徴的な台車。車両の両端に付く。
軸箱はウイングバネ式を採用。ウイング(羽)のようなバネ受けが底からバネの下部を保持していて、台車の高さを抑える事ができる。
真ん中に2つ付くのは減速機。ディーゼル車にはなくてはならない装置で、変速機からの回転の減速や力の伝達、方向を変える役目を持っている。
この中は電車のギアケース同様、歯車の摩耗を抑えるためにオイルが満たされている。このオイルは歯車の回転、摩擦により高温になるので、上記写真2枚目でわかるように、レール方向にフィンを設けて、走行中の自然放熱を助けている。
大きく横に飛び出るように4つ付く箱は、砂箱。大きい電気機関車とは違い、DD51の小さな台車では砂箱の存在感が大きく感じる。
空転時にレールと車輪の間に空気圧で砂を撒き、摩擦を上げて走行を助ける。車輪の前後に設置されているので、坂道でいったん後退してからの発進時にも使用することができる。この時代は本物の砂を使用していたが、近年の機関車の砂箱には、砂ではなく特殊なセラミック製の砂状のものが入っており、霧状に吹き付けている。
最終更新:2017年01月09日 14:52