DW2A液体変速機


自動車でいうオートマチック機構にあたる部分。台枠下の台車と台枠上のエンジンを繋ぐ性質上、台枠に空いた穴に装備される。
重量のある貨物列車を動かす低速域、旅客に合わせて走る寝台列車などの中、高速域までひとつのハンドルで制御できる、当時では画期的な技術を盛り込んだ装置となっている。
中はコンバーターと呼ばれる空間が3室あり、空間の中には羽根車が向かい合わせで設置されている。
この羽根車が入った空間に、ポンプで油を充排油することで速度の組み合わせを巧みに変えて変速している。
なお、1速のコンバーター室だけは特に高温になるので、冷却効率の関係で本体とは分離して別室となっている。
ポンプへの充排油は、エンジンと同様に電磁石を使って行われている。
この変速機には、前進後進を切り替える逆転機も付いていて、逆転機は空気の力で動作する。
最終更新:2017年01月09日 14:56