D-zug(Dツーク)はドイツ鉄道で運行されていた列車種別の一つ。
Durchgangszug(ドゥルヒガングツーク)の略で直訳すると「通過列車」あるいは「回廊列車」の意味を持つ。日本の「急行」に相当する種別。
戦前より設定されており、特急がまだ高嶺の花であった時代に庶民の足として国内を縦横に結んでいた。また国際列車として隣国へも足を延ばしていた。座席は一等車と二等車で構成されたが二等利用が中心だった。また食堂車が連結された列車もあった。
戦後には特急の大衆化など需要の変化もあり赤字路線が増え、1988年に新急行種別「インターレギオ」が登場すると徐々に置き換えられていった。現在では車両設備などの理由から特急の格付けを名乗れない夜行列車が「D-nacht」(Dナハト=夜行急行)を名乗る形でわずかに残るのみとなっている。
関連項目
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最終更新:2016年12月27日 17:45