歴史
東海道新幹線開業の1964年から夢の超特急として誕生した新幹線「ひかり」という名称は、公募で選ばれた。
当初は、各駅停車の「こだま」と共に速達型を「ひかり」として運用。
後に、一番ひかりと聞いて想像するであろう100系が登場し、0系こだま、100系ひかりと区別されるようになる。
1992年、さらに停車駅の少ない「のぞみ」と同時に300系が登場した。
「のぞみ」の登場後の「ひかり」は、「こだま」より速く「のぞみ」より停車駅が多い中間速達性の列車となり、その分個室グリーンや食堂車などサービス面の充実した列車として親しまれた。
0系の引退と700系の登場により、名称はそのままに使用する車両形式は降格していき、300系や500系も「ひかり」や「こだま」として運転。
現在では700系が主にこだまとひかりを担当している。
概要
1985年に100系が登場するまでは全て0系が担当。開業当初は12両で、2両の一等指定席と、残り10両の二等指定席車で運用されていた。
山陽新幹線が徐々に開通し、列車も16両化、2両のグリーン車に加えて食堂車や、半室ブッフェ車も組み込まれた。
最速タイプのひかりは、現在ののぞみクラスの停車駅で、一部通過タイプのひかり、各駅停車のこだまと分類されていたが、徐々にひかりの停車駅は増えていった。
100系の登場とともにひかりは100系の担当となり、車内設備もグレードアップ、さまざまな派生形が生まれた。
ウエストひかり
山陽新幹線区間で、専用の0系車両を使用して運転された列車。座席も2+2でゆったり座ることができた。
グランドひかり
100系の特徴である2階建て車を4両に増やして運行した列車。4両のうち1両は食堂車に売店、他3両は階下指定席、階上グリーン席として使用された。
シャトルひかり
こだま用0系を使用した列車。
ウィークエンドひかり
名の通りの週末限定で運行された列車。6両編成の0系を使用して新大阪~広島間で主に運転された。
ファミリーひかり
0系を専用改造した車両で運行。ビュッフェを撤去してその部分に子ども用のプレイルームを設けた。全車指定席で繁忙期のみ運転された。
ひかりレールスター
上記のバリエーションの中で唯一現在も運行されている列車。山陽新幹線のみで専用の700系8両を使用した、2+2の座席配置でゆったり座ることができる。
現在では100系、300系ともに引退し、ひかりは全て700系またはN700系で運転されている。
ほとんどの場合東京~名古屋は通過駅が多く、名古屋から博多は停車駅が多い。
参考
上の写真は、2階建て車に設けられたグリーン個室のカードキー。デザインは複数種類あった。
最終更新:2017年01月15日 18:43