(・・・僕は、救世主なんかじゃなかった。自分1人じゃ誰一人として救えない、何一つとして護れやしない。)
(そして、僕はあの日ダスクフレアに頭を垂れた。敵であるダスクフレアにだ・・・そして、僕は奴によって生かされ道化の烙印を刻みつけられた。)
(僕は惨めだ。絶対に護るなんて大口を叩いておきながら女の子1人として救えない。なんで、そんなにまわりの人たちはそんな僕に今まで期待していたの?)
(ハッ、そんなの簡単だろう。貴様が、フォーリナーだからだ。)
突如として謎のフードの人間が現れる。声色からして恐らく男だろう。
(異世界から呼ばれ壊れることのない武器を持ち、決して防がれない力を持つのだからな。ネフィリムで貴様らフォーリナーは何と呼ばれているか知っているか?・・・ハッ、知らねえみたいだな教えてやるよ。”生きた兵器”だとさ。)
(!!?)
(どうせ、オリジン領域で貴様を召喚した奴も貴様を”人形”として見てたんじゃないのか?)
僕の瞳は、驚愕の事実に見開かれなおも謎の男は喋った。
(だって、そうだろう?貴様は、本来ならまだ学校に通っている歳のはずだ・・・だが、貴様はさっきまで剣を握り戦っていた何の見返りもなしにな。自分の意志もなくただ言われるがままに・・・これを、”人形”と言わず何と呼ぶ?)
(・・・クロエを、彼女を・・・侮辱するなっ!彼女は、僕を人として見てくれた。彼女を侮辱するなら、僕は貴様を許さないっ!)
そう叫んで、右手に自らのマーキュリーを呼び出して男に向かって振りおろす
(おお、怖い怖い。・・・今回は、ここまでにしますか。シラヌイ カイト君)
男は、刃をかわし消えた。
とある領域の一角、そのフードの男はいた。
(貴方には、立ち直っていただきたいのです。本当に・・・)
男は、そう呟くと雑踏の中へと消えていった。
-endー