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とある宿屋の一室で僕は深く大きな溜息を吐いていた。
「はぁ~・・・クロエ。なんであんなこと言っちゃうのかなぁ。どーやって、誤解解けばいいんだよ。」
そう呟いてまた僕は溜息をついた。
そもそも、彼女は突拍子もないことをいきなり言うのだから心臓に悪いことこの上ない。
ヴァルトやライドウは、こっちを見て「若いな・・。」しか、言わないしそのあと即効部屋から出る羽目になって逸れるし色々ありすぎた。

(こっちに来てから結構経ったけど、向こうは大丈夫だろうか?父さんや母さん・・・一番心配するのは美咲かな。でも、まだやらなきゃいけないこともあるし帰れないよな・・・あっ!)
そこで僕はあることを思い出した。
初めて小夜姫に会った時に僕はフォーリナーであることを黙っていたことを・・・。
(やっぱり嘘ついたままはだめだよなぁ・・・)
そう思ってももう一度、富嶽を訪れるのはやることを終えた後って約束だしなぁ。
「なぁ、クロ。こんな時はどうすればいい?」
返事は返ってこないそりゃそうだ尋ねられた当人(?)は、現在絶賛お昼寝中だからな。
「・・・うん。手紙かなやっぱり。」
そう呟いて、僕は鞄から筆箱と紙と取り出す。手紙だったらちゃんと便箋を使った方がいいんだろうけどこっちの世界のお金なんて持ってないからなぁ・・・、といっても仕方ないし書くとしますか。

拝啓、小夜姫様。僕は、あなたに黙っていたことがあります。本当は、もう1度会った時に言おうと思ったのですがやっぱり嘘はいけないと思ったのでこうやって手紙を書いてるんですが・・・あー、やっぱり丁寧な言葉は苦手なんで簡単に言いますね僕は、オリジン人でもこの世界に元々いた人間でもなくフォーリナー。この世界とは、別の世界からこの世界に召喚されて来たんだ。一応、あんな目の色や髪の色をしているけど日本・・・こっちでいう富嶽と同じ感じの国の生まれなんだ。
と、長々と書いても仕方ないのでこれで終わりにするけど今度会った時はもう少し僕の故郷の話を聞かせてあげるよ。
では、また会う日まで

「ふう・・・これでいいとしてどうやって手紙を出すかだよな。はぁ、クロエに頼むしかないか。」 
そう呟いて僕は部屋を出た。 

最終更新:2011年08月22日 19:25