ワークス・ペトロフカ
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近況
英語に「sonder」という造語があることを知った。
wiktionaryによると「通り過ぎる見知らぬ人を含め、誰
もが自分と同じくらい複雑な人生を送っており、自分が意識していようがいまいが絶えずその人の人生を生
きているのだと実感する深く響く感覚」という意味だ。
おれは旅行で長時間車や電車の窓から流れる景色を見つめているときに深くこの感覚を実感する。過ぎてい
く街並み。すれ違う人の列。通り過ぎる家々の灯り。人生で二度と交わらない人々。そこに生きている人た
ちにも家族や、悩みや、人に言えない秘密や、待ち遠しい楽しみがきっとあるはずだ。
そのような他人の日常風景を見ておれは寂寥感というか、世界の広さを実感するのである。電車やバスの車
内。隣の席に座ったサラリーマンがなんの仕事をしているかは知らない。だが、彼もおれと同じくらい、人
生をなんとか「凌いで」いるだろうことは想像つくのである(ウハウハならそもそもサラリーマンなんぞし
ていない)。だからおれは乗るなら窓際の席に座りたい。たとえトイレに行きづらくなるとしても。
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最終更新:2026年08月31日 20:13