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卜【編集中】


卜(マブイ,mavei)とはD.Wの内コミューン間の比較的汚染度が低い
地域で定住生活する者達の総称。その多くは託宣、呪(まじな)いを生
業とし、新世界市民権は有していない。

託宣の民

卜はコミューン市民の生活の中で冠婚葬祭の重要な場面に招かれる事が
多い。例えばある辺縁コミューンでは子が産まれた時には卜が名付け親と
なり、「良きに巡り合える事」を願う風習がある。

世界樹思想

卜の根本教義は「相似と相関」であり、「一から一へ」である。
全ての出来事には兆候があり、全ての出来事は何かの兆候
であると卜の民は経験として知っているのである。

寄り集まる弱視者たちの集落

夢の底に未来を覗く卜の民は、その明けらかな未来視と引き換えにほとんどの者が
視力の大方を失う。実際的には主な原因として極度の精神集中に由来した眼圧亢進
に伴う視力の低下が考えられる。しかしコミューンの人々からはそれは彼等卜の民が
人生に目に映るよりも豊かな色合いを手にした為であると信じられている。

祭祀に関わる卜は新世界に於いて特権的な地位を持ち、武装法務官の徴税区域、
つまり支配区域を離れている。生まれつきの弱視者や年老いる前に盲いた人々を卜
は無条件でその懐に受け入れ、夢の臥所を共にする。

自治会の支配区域からの逸脱は、即ち新世界の庇護からの孤立も意味する。特権
的、と言えば聞こえは良いが実質的には経済からの孤立と大差は無い。徴税権の働
かない場所に開発の手も行き届くはずも無く、ただ民間からの援助に任せられる。そ
こで卜もまた二手に分かれる。生計を立てる為に新世界の黒社会に衣食を依存する
か、清貧にその身を晒すかである。


安楽椅子の民

卜は皆眠りを愉しむ。彼等にとり眠りとは生活であり、日々の営みであり、生命
の糧である。盲しいた卜の民は幻眠を以って運命束を手繰り、一つの夢を紡い
でいく。



夢繰り
「コミューンの災厄は夢の形を取って訪れる」とされる事から、市民
の夢占いも卜の民の仕事の一つである。
最終更新:2012年02月11日 11:39