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活動日
2008年2月8日(金)
活動テーマ
私と仕事
あらまし
会員同士のあまり知られていない一面を知ろうの第二弾。
今回は3人の方の話を聞いた。
一人目は、大阪の堺ろう学校で歯科技工士の資格を取得した方の話。
名古屋ろう学校を卒業後、堺ろう学校へ。当時全国のろう学校の中で歯科技工士のコースを選択できたのは、北海道、東京、大阪の三箇所のみ。
資格取得後に京都、その後愛知県東部の市で歯科技工士として勤める。
しかし、人件費の安い中国に大部分の仕事が流れてしまったのと、歯科技工士自体の就業人数が減少したあたりで見切りをつけられたそうです。
現在はまったくの異業種で働いておられ、その職場は機械の作動音が大きいため健聴者は耳栓をして、手振り・身振りで会話をするそうです。このため仕事中は意思疎通を行いやすいとのことでした。
でも、朝礼などでは話のメモを渡されるだけなので困ることが度々あるとの事でした。
二人目もろう者の話。
名古屋ろう学校を卒業後地元の企業に入社。その職場を対人関係の悩みが原因で退職。その後障害者を多く雇用する別の会社に就職する。ここではろう者も多く就業し、休憩時間などに話ができとても楽しく仕事ができたとの事でした。
結婚し、家族を持つようになり生活のことを考え再び別の会社を探し、現在の職場で働いているとの事でした。
この方も朝礼やQC活動などで疎外感を覚えると訴えていました。
この日の最後は大葉を栽培する聴者のお話。
大葉の苗を植えてから育て出荷するまでの一連の作業工程を紹介されました。
またこの方の家では山椒も栽培されており、二つの品とも東京や大阪などの大都市に出荷しているそうです。昨今は油をはじめ農作物を梱包する為の備品の値段も上がり、まったく儲けの出ない商売ですと嘆いていました。
ろう者が働く職場では手話に関心を持つ人は少ない(皆無?)ようです。
朝礼では達成しなければならない会社の目標についての話がされる機会もあることでしょう。
また、QCは職場のより一層の業務改善を進めるためになさると聞きます。
でもこれら重要な事柄の実態は、こんなにも冷たく冷めたものなのですね。
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最終更新:2008年02月11日 14:31