現在の表示中のページ:活動報告/20091211
活動日
2009年12月11日(金)
活動テーマ
みんなの国語・算数・理科・社会
あらまし
やじろべえの会員はかつては、ろう者の生徒と聴者の生徒でした。
それぞれの学校でどのような勉強を行ったのか?またその学習方法は?など。相違点を話し合って、違うのはなぜなのかを話し合ってみました。
3つのグループに分かれて話し合いを持った。共通していたのは・・・
かつて愛知県下のろう学校は口話教育主義でした。小学校低学年では「音声」伝達をよりよくこなすための基礎練習に明け暮れていた。このため聴者の学習内容に比べ、3年程度教育課程が遅れていた。
学習内容の遅れは中等部、高等部に入っても取り戻すことは事実上無理であった。
中等部、高等部では普通教科の授業時間が短く、職業科目の座学・実習に多くの時間がさかれた。
それぞれのグループで話し合った内容から、「3つの壁」が存在するとまとめられた。
学内の壁。
生徒は手話を使う。学校内では手話を禁止されていた。手話のできる教師も存在しなかった。このため教師と生徒の間で意思疎通・対話が不十分であった。
年代の壁。
ろう者どうしでも使われる手話がさまざまに違う。このため先輩が築き上げたノウハウ・知恵を若年者に過不足なく伝えるのに苦労があった。
地域の壁。
ろう学校では遠方より生徒が集まる。終業後友達同士で集まって教えあうという行為が地域間の距離の隔たりや交通機関の発展の遅れのためほとんどなかった。
ページタグ
最終更新:2009年12月14日 09:49