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活動日
2012年08月24日(金)
学習テーマ
職場のろう者の話が聞きたい
あらまし
統一試験 場面通訳の予定を変更して、若いろう者の話を聞いた。
会員の聴者が同じ職場に勤める、若いろう者の考え・悩み・想いなど本音を聞きたいとの一言から今回の学習となった。
聴者が職場のろう者を引っ張ってくるのは大変珍しいこと。
話してくれた内容をまとめると、仕事関係での要求はない。
今のところは、趣味に夢中であるとの話でした。
サークルではろう者から職場での様々な不満を聞くことが多い。だが今回の彼は違った。
高望みしないことがポリシーだそうだ。
これは「足るを知る」ということだろうか?
仕事環境に多くを望んで時間とパワーを使い込むより、己の趣味の世界にまい進する。
これが幸せの形だろうか?
様々な差別と闘い、いかばかりかの権利を勝ち取ってきた古参のろう者はどのような想いで話を聞いていたのだろう?
あきらめだろうか?高望みしなければ、一定の生活を送れるような社会を作ってきたのは古参の者。
感謝の念が足りない?あたりまえの権利を認めさせてきただけなので、感謝の念などおおげさ?
生き方はひとそれぞれ。どれが正しいなどといえない。
それでも趣味を通して集まる場があること。
職場でのコミュニケーションが不足しており、話を聞きたいと考え、行動した人がいること。
初対面の多くの人に、自らの価値観を話してくれたあなた自身。
話の場に貴重な週末の時間を費やしてくれた人々がいること。
このような暖かな社会だけは失いたくない。
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最終更新:2012年08月25日 13:08