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活動日
2012年12月07日(金)
学習テーマ
目覚めのとき作成秘話
あらまし
手話サークルやじろべえは、2冊の「目覚めのとき」を所有している。
「目覚めのとき 昭和 愛知に生きるろう者の記録」と、
「続目覚めのとき 昭和 写真と新聞で綴るろう者の記録」である。
この2冊の書籍作成に当たられた方をお招きして話しを聞きました。
前半が資料としての価値。後半が作成時の苦労話で構成されていました。
ろうあ運動。
全日本ろうあ連盟や全国手話通訳問題研究会を通じて学んだ運動の歴史・差別の歴史を正史とするならば、「目覚めのとき」には実史が掲載されている。
正史と実史に食い違いがあります。
なぜなんでしょう?どちらが正しくどちらが間違っているのか?
どちらも正しいのかもしれません。
聴覚障害は見た目では判断できない障害です。
昔から存在したはずのろう者に社会の目が向けられるようになって以降の歴史が浅すぎるのだろう。
また社会の中にろう者を見出そうとしたとき、正しくコミュニケーションが仲介されず食い違いが生まれたのだろう。
そしてなにより、ろう者が耐え忍ぶことを当然とし、「声」を黙殺したためだろう。
2冊の「目覚めのとき」により、ろう者の歴史・ろうあ運動には、まだまだ研究しなければならない領域が残されていることがわかりました。
時の流れの速さの中で風化してしまうかもしれない事柄を、散逸寸前で食い止めてくれたことに頭の下がる思いです。
「目覚めのとき」作成から販売まで様々な壁があった。今も残る壁は、15部の「続目覚めのとき 昭和 写真と新聞で綴るろう者の記録」が売れないことだそうです。
こんな素晴らしい書籍を欲しがらない団体や個人が、ろうあ運動関係者にいるのでしょうか?
15部の「続目覚めのとき 昭和 写真と新聞で綴るろう者の記録」は、購入したはずなのに、どこかになくしてしまう「おバカ」のために残ってくれたのでしょう。
当やじろべえも「おバカ」の集まりなので、購入したはずの「目覚めのとき 昭和 愛知に生きるろう者の記録」が見つかりません。
もう一度よく探してみます。
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最終更新:2012年12月15日 09:28