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活動日

2013年03月01日(金)


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学習テーマ

今どきのろう学校


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あらまし


ろう学校に勤務経験のある方たちから、ろう学校の近況をうかがった。

非常勤教師であるため全体のことは不明であることを踏まえてほしいとのことわりあり。
現在はろう重複学校に近い状況である。
全盲の児童も2名おり、うち一人はかなり聴力が残っている。視覚障害重複児童へのよいよい指導のために、教師は盲学校へ赴き研修するそうです。

重複障害児童が学校を選択する場合は、支援学校の枠組みから保護者が選ぶ。たとえば知的障害と聴覚障害を持つ児童の場合は、養護学校または、ろう学校から選ぶ。

学校間の交流という視点を児童側においてみると、児童が居住する地域の、一般小学校との生徒同士の交流が年に2回程度ある。
この交流は、ろう学校側から一般学校を訪問する形で行われる。

幼稚部から進級した児童は問題なく手話を使える。
児童同士だけでなく、児童と教師、教師間でも手話での会話が行える環境が整備されつつある。
また人工内耳児童がかなりいるそうだ。
人工内耳児童の中でも聴力・発語ともにスムーズな児童もいるが、顕著な効果を確認しづらい児童もいる。

授業の中では、濁音に留意する必要があるとのことでした。

8年ほど前に介護員としてろう学校に勤めた経験のある方の話し。

働き始めはろう学校内はキューサインが隆盛を極めた時代だった。入学式や文化祭などで、申し訳程度に手話を使う教員がいた状況。
授業では、手話を使ってのコミュニケーションが生徒とできず、あわててキューサインを覚えた。
数年してキューサインは一気に使われなくなっり、代わりに手話が取り入れられた。

自然言語に比べ、人造言語は普及しづらいようです。

また手話を使っての教育的コミュニケーションはできるが、社会的コミュニケーションでの壁が発生している。
家庭・学校・スクールバスでの通学と、すべて手話で問題なく成長するので、実社会に出てから相当の苦労・困難があるようだ。
かつては耐え忍び、社会的障壁を乗り越えようと権利に目覚めた。
今は、自由気ままに生き、権利と身勝手の境界があいまいになり、精神的に思慮ある大人になりきれないのではないかとの指摘もありました。

行政の障害者就労支援・ジョブコーチ制度と民間企業の障害者雇用実態・就労環境との橋渡し、相互情報公開・交流に多くの問題を抱えていると受け止めました。

当初は10分程度の話ししかできないといってみえましたが、終わってみれば1時間を超過。
興味深い話が聞け、とても参考になりました。


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最終更新:2013年03月02日 08:48
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