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活動日
2014年01月31日(金)
学習テーマ
きのこの里
あらまし
定年後、シイタケ栽培を行っている会員にお話しを伺いました。
まず最初にこれを言っておかなければならない。
シイタケを栽培するには木は必要ない。
もちろん今でも、シイタケ原木栽培方法を行う農家もある。だが他のやり方だってある。
今回お話していただいた方は、原木を使わずにシイタケを栽培する農法派。
その方法とは、菌床ブロック栽培法。
まさか菌床ブロック栽培法でシイタケを育成されている方が、身近にいるとは思いませんでした。
雑菌を抑えるために保冷室でオガ粉に、トウモロコシや石灰など幾種類かの秘薬を混ぜる。
100度程度に8時間加熱し、殺菌を行う。
これをビニールにパックしブロックが完成。
シイタケ菌を加える際にも雑菌の混入に細心の注意が必要とのこと。
完成した菌床ブロックをシイタケ育成室に移し変え、温度管理と水やりを行いシイタケの発芽を待つ。
細心の注意をして作った菌床ブロックでもこの段階で、アオカビなどが優勢となり使い物にならなくなる。
良い菌床はブロック全体が白くなった後、茶色に変色する。
この同一の菌床ブロックで3回シイタケを育成、収穫しているとのこと。
また菌床ブロックにキクラゲの菌を加えればキクラゲを収穫できるが、シイタケの栽培に比べると難度が高いようです。
使用済みの菌床ブロックを育成室の外に置いておいたらカブトムシが住み始めた。このカブトムシに卵を産ませ、翌年成虫したカブトムシを出荷するように業務を拡張。
さらにシイタケが栽培できなくなった、やせた菌床ブロックでも腐葉土・堆肥として園芸用に転用できるらしいです。
なお菌床ブロック栽培法は正式名称ではないかもしれません。
だが知っている人にはこれで通じる。
今まで本を通してしか知らなかった菌床ブロック栽培法。
実践者から話しを聞くことができとても有意義でした。
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最終更新:2014年02月01日 06:20