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活動日
2014年06月27日(金)
学習テーマ
耳の話し
あらまし
耳鼻咽喉科を経営されている方にお話ししてもらいました。
耳の構造。
からだの外側から内側へと外耳・中耳・内耳と区分けしている。
外耳から中耳の領域までに発症する聴覚障害が伝音性難聴。
内耳で発症する聴覚障害が感音性難聴。
近年増えている加齢性難聴は内耳で発症するので、感音性難聴の一種である。
加齢性難聴は小さな音や高い音に対する聞こえの力が弱くなる疾病であると説明された。
内耳には有毛細胞がある。高い音とは周波数が高いことなので、有毛細胞の振動がより激しくなる。
今までも有毛細胞は高い音でより振動させられてきたが、近年の高齢化で、有毛細胞が摩滅しても生きていることができる程度に医療が発達したことにより、加齢性難聴が増加傾向にあるかもしれない。
補聴器の装用について。
機器ですから買ったその日から、きちんと満足した運用ができる!などとは思わないこと。
補聴器は育てることが大切。何を育てるかといえば、補聴器が拾う音の中から自分の欲しい音、不要な音を認定補聴技師と気長に育てる必要がある。
幼児と両親。幼児と家屋周辺の小さな世界、学校・社会。
人が音に接してきた成長過程を振り返ってみれば、聞こえの訓練課程が長い道のりであったことがわかろう。
いざ、補聴器や人工内耳などの機器になると万能感を持ってしまう。
人間のおごりであろうかと?
補聴器も人工内耳も、装着して聞こえのためのスタートラインに立ったということを肝に銘じして欲しい。
不完全な人間が作り出した機器に完全性を求めるのは、無理な注文となろう。
産婦人科で新生児聴覚スクリーニング検査で要再検査となった場合は、小児科ではなく耳鼻科となる。
このあたりの診察科の分担が一般人にはよくわからない。
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最終更新:2014年06月28日 06:55