嫉妬の嵐【しっとのあらし】
何かむかつく。
よく分かんないけどむかつく!
よく分かんないけどむかつく!
「羅夢さんすげえー」
甜歌と居る時でも、のんちゃんは他の女の子の話を欠かさない。
この間はりいちゃんだったし、その前はりんりんだったし。
今日はというと、ついに羅夢だ。
この間はりいちゃんだったし、その前はりんりんだったし。
今日はというと、ついに羅夢だ。
「ん?甜ちゃん?」
「…むかつくー」
機嫌の悪い甜歌の異変に漸く気付いたのか、のんちゃんは話をストップさせた。
あわあわとしながら甜歌の顔を覗き込んで来る。
ザマーミロ、だ。
あわあわとしながら甜歌の顔を覗き込んで来る。
ザマーミロ、だ。
「ええ、急にどうしたの」
全然ザマーミロじゃなかった。
全然分かってないよ、このお方。
全然分かってないよ、このお方。
もう何なのー。
ムスッとした表情を浮かべていると、のんちゃんはほっぺをつまんできた。
ムスッとした表情を浮かべていると、のんちゃんはほっぺをつまんできた。
「ひゃはあ、甜ちゃん変な顔ー」
「にゃっ…にゃにい、のんちゃんらって変な顔」
ろれつが上手く回らないにも関わらず、甜歌ものんちゃんのほっぺをつまんだ。
端から見れば、猫のじゃれあいか頭のおかしい人のふれあいだ。
でも甜歌は、こんなじゃれあいが好き。
「のんちゃん、甜歌の前で他の女の子のこと話さな」
「うん分かったあ」
間髪入れずに即答するのんちゃん。
何事かと目を見開いていると、くすっと怪しげに微笑んだ。
何事かと目を見開いていると、くすっと怪しげに微笑んだ。
「だあって今までの、全部わざとだもん」
嫉妬の嵐は去りました。
でも何だか、もう一波乱ありそうな予感。
でも何だか、もう一波乱ありそうな予感。