どんぐりの背比べ【どんぐりのせいくらべ】
女の子なんだからさ、もうちょっとおしとやかに…。
「元太ー!おっはよ!」
ことりは第一に元気が良い。
毎朝こうして頭を殴っ…
あれ?
元気良すぎだよね。
毎朝こうして頭を殴っ…
あれ?
元気良すぎだよね。
「痛いよー」
その叩かれた場所をおさえながら、苦笑いを浮かべる。
ことりはしてやったり!って顔で満足げに頷いていた。
ことりはしてやったり!って顔で満足げに頷いていた。
「元太は背が小さいから叩きやすいの!」
「むっ…そんなに変わらないですーだ」
わざと怒ったような表情で軽く背伸びをした。
そしたらほんのちょっと、ことりが小さく見えた。
そしたらほんのちょっと、ことりが小さく見えた。
「そのうち僕の方が大きくなるんだからね」
「へっへーん、元ちゃんには無理無理」
少し疲れて踵を落とすと、ほぼ同時にことりに背中を叩かれた。
でもニッシッシ、っていたずらっ子みたいに笑うことりが好きだから、
本当に怒ったりはしないんだけどね。
でもニッシッシ、っていたずらっ子みたいに笑うことりが好きだから、
本当に怒ったりはしないんだけどね。
「元ちゃんちっちゃいちっちゃい」
ニマニマと笑いながら今度は僕の頭を撫でて来る。
「…もー」
何だかんだ言って、撫でる手つきの優しいことりは、
やっぱり女の子だ。
やっぱり女の子だ。
えーい、いつか僕が撫でてやるもんね!