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夢【ゆめ】



「公輝ってさ、好きな子、いるの?」

「いないよ、なんで?」

こうやって公輝と二人で授業終わり、屋上で話す。毎日
ってか
聞くんじゃなかったな、
諦めきれないよ。

「…気になっただけ」

「ふっ、なんだよ気持ちわりぃなぁ」

笑いながら言う公輝
傷つけない言い方が公輝の得意技だよね。

「もー…」

「あ、わり、ちょっと待って」

ブー、ブーとマナーモードの携帯がなり公輝は急いで携帯を見た
きっと女の子、なんだろな。
「…わりー、かえんなきゃだ。愛美まだここいる?」

用事、ね

「うん、もうちょっとだけ」

「そっか、じゃ俺先帰んな」

手をふりまた空を見上げる
私は、本気なんてなんないはずなのに。
公輝だけだな、マナだけだよ、っていってくれないの

あーあ…

「ツマンナイ。」

マナはこんなはずじゃないもん。

座り込み黙ってうつ向いた


「ぷっ。」

へ?誰か笑った?誰かいるの?
白馬の王子様?、後ろから
聞こえた声に振り向く

「やな男だねー、こんなかわいこちゃん一人にするなんて。」

ゆっくり近づいてきた人
公輝と同じぐらいの身長
でも大人っぽい。先輩?かな。

「…公輝は忙しいから。」

「あいつ忙しいんだ?モテるもんなー」

ははっと笑いながら横にきた

「公輝のこと、知ってるんですね」

なるべく顔は見ないように、冷たい雰囲気を出すように

「知ってるよ、俺のかわいいかわいい生意気な後輩だかんな」

この人、公輝と知り合いなんて信じらんない。
王子様とかってバカみたい。

「…マナそろそろ帰んなきゃ。」
立ち上がりそう言うと
後ろから抱き締められた。

あったかい
でも、違うよ、好きじゃないから。
マナこの人知らないし。

「ねー、俺とは遊んでくれないわけ?」
肩に顔をおき囁くように耳元で言われた
なんて色っぽいんだろ。
でも、公輝、がいる

「…やめてください」

本当は…このまま。
この人はどんな人なんだろう
マナのこと好きでいてくれるのかな

こんなことばかりしか頭に浮かばない。

「やめない、って言ったら?」

やだやだ、マナこの人…
本気で愛して、

「ね、マナは。」
遊び人、本命は謙二郎、だけど優しい公輝に出会い抱き締めてくれた公輝も本命、っしょ?」

え?なんで、
謙二郎、公輝、マナ最低
謙二郎にも公輝にも嫌われたくない。

「…俺は遊びでもいんだけど。」

やだ。
マナを見抜いている。


「マナは…っ」

急なくちづけ
マナも、口あけて
この人の舌を追いかけている

強引、でも…

「なぁ、愛美ちゃんさぁ。
俺も本気になりなよ。」

もう遅い。

名前知らないし
年も知らないし

あなたはもう



「マナだけのものでいて?」

抱き締めてくれるだけで
いいから。
あなたの胸の中で夢、見させて

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