無題3【むだいすりー】
「髪型変えた?てか髪切った?」
「うわ、気付いてくれた?」
「うわ、気付いてくれた?」
誰も気付いてくんなくて、と笑う。その全部が愛しくて、届きそうで届かない、君の1番になりたいのに。
「全体的に短くなったんだけど…」
「地味すぎるよ、変化」
「でも公輝が1番だよ、気付いてくれたの」
「地味すぎるよ、変化」
「でも公輝が1番だよ、気付いてくれたの」
「良かった気付いてくれて。」
瑛士は何も分かってないんだ。俺の気持ちだって、伝えたってきっと、いつもみたいに笑われるんだ。無防備に抱き付いてきたり、それだって瑛士にはただの遊びにしかなってないんだ。
「なぁ瑛士、」
イチかバチか。