似ているような似てないような【にているようなにてないような】
たまに聖夜が分からなくなる。
「りょうま?」
悩んでいるのはコイツの事でなのに、コイツは何も悩んでくれないのか。俺ばっかりが卑屈になって、悩んで悩んで悩んで。
「りょーうまー」
付き合ってるわけじゃない。だけど、キスだってしたし、成り行きかもだけど何回も体を重ねている。
俺はそれに溺れているだけなんだ。その事実が悲しすぎて、机に置かれた携帯を手に取った。アイツに届きますように。
瑛士君や公輝君と話してる中ごめんね。今目に映る君にどうしても伝えたくて。
「…好きだよ、俺も」
そうやって抱きしめられた腕にまた溺れそう。
(うわ、いちゃついてる)
(俺らもしてみよっか)
(は?)
(俺らもしてみよっか)
(は?)