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馬鹿みたいに片思い中

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yariba

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馬鹿みたいに片思い中【ばかみたいにかおもいちゅう】

寿々歌稜駿菜々香、(桑安、美知代)


にぎやかな控え室。この感じ、好きなんやけどどうしても耳に入る名前に反応してしまう。

「昨日りょーまんがな」

ナナカちゃんは、リョウマ君と仲良しやから常に話題はリョウマ君。

神様はうちに微笑んでくれへんのかなぁ…。うちはリョウマ君と遊んだ事もないし、メ-ルだってしょっちゅうするわけじゃない。

「ナナカって本当にリョウマの事好きだよね、両想いなんじゃん?」
「…そうやんな、仲もええし、しょっちゅう一緒におるもんな」

横にいたソウアンちゃんに言われて物凄くテンション下がったのは内緒。だってうちが片思い中なんは誰も知らんし。

「みーは、すずちんちゃんとリョウマ君が怪しいと思ってたんだけどなぁ…」

前言撤回。ミチヨちゃんはきっと知ってたみたい。ありがとう、なんか嬉しい。

「うちちょっと散歩してくるわ。」

なるべく名前は聞きたくないからな。片思い中の女の子はすぐ傷付いてしまうのです。

「スズカどこ行くの?」

控え室から出たら声。タイミング良すぎて一瞬恋愛漫画か思ったけど、そんなんも真っ白になるぐらい唖然。

「あ…えっと、散歩行こっかな思って」
「あ、じゃ俺も連れてってよ」

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