またね、【またね、】
「あれ、久しぶり」
声に心臓が音を立てた。振り返れば紛れもなくあの人で、いつも見てた笑顔で近付いてくれた。
「…あかん、待って。それ以上近付いたら危険!」
手を伸ばしストップをかける。1メートルの距離を保たないと、懐かしい香りとか、手とか、ちょっとした癖とか、思い出してしまいそう。
声に心臓が音を立てた。振り返れば紛れもなくあの人で、いつも見てた笑顔で近付いてくれた。
「…あかん、待って。それ以上近付いたら危険!」
手を伸ばしストップをかける。1メートルの距離を保たないと、懐かしい香りとか、手とか、ちょっとした癖とか、思い出してしまいそう。
「え?なにが危険なの?」
「大丈夫、そこにいてくれたらいいから」
「大丈夫、そこにいてくれたらいいから」
ピンチ!平常心で無きゃ意味がない。
「あのさ、んーと…元気?」
「いや、元気だけど。なんか変じゃない?この距離間」
「いや、元気だけど。なんか変じゃない?この距離間」
ぐい、と腕を引っ張られ気がつけば寄りかかってて。やっぱりあの人の匂いだと改めて実感。あぁ、見られたくないな泣き顔は。
「あかんー…」
見上げて涙を溢せば、はにかんだように笑って頭撫でてくれた。こんなはずじゃなかった。こんな弱くなかった。きっと、こうなるのを望んでいた。ズルいよね、分かってる。
「あかんー…」
見上げて涙を溢せば、はにかんだように笑って頭撫でてくれた。こんなはずじゃなかった。こんな弱くなかった。きっと、こうなるのを望んでいた。ズルいよね、分かってる。
(今日だけは許してよ神様)