Q&answer【きゅーあんどあんさー】
好きな人に告白されました。だけど、僕には他に好きな人がいます。
さて、どうしたらいいでしょうか。
「矛盾してるよなぁ…」
自分でも分かってる。分かってるから、あいつの笑った顔見ると辛くなる。
他の人の前で笑うな、とか思ってしまう。口には出さないけど。
告白されたは良いけど、付き合うとかそういうのじゃなくて、ただの好きって告白。ただで略すのはちょっとあれだけど。
何の為の告白なの?なんで俺なの?…何で好きなの?
そうだ、分からない事は大人に聞けばいい。
「加藤さん、起きてー」
「…ん?なんだよ。」
「…ん?なんだよ。」
机に突っ伏して寝てる加藤さんを揺らして無理矢理起こしたらちょっと不機嫌そうな目で睨まれた。…慣れたけど怖。
「あのさぁ、俺告白されたって言ったじゃないですか」
「…またその話かよ」
「俺その人好きなんすよ…だけど、」
「みんな好きなんだろ、何回耳にすりゃいいんだよそれ」
「…またその話かよ」
「俺その人好きなんすよ…だけど、」
「みんな好きなんだろ、何回耳にすりゃいいんだよそれ」
飽きたよ、って笑うからどうしても甘えてしまう。
「そいつが他の人と話したり、笑ったりしてるとモヤモヤってなるんです」
「お前も交ぜてもらえば」
「お前も交ぜてもらえば」
出た、結論。でも今回は譲れない。
「いやですよ。」
「だからって起こすなよ、俺を」
「だからって起こすなよ、俺を」
何か泣くのとかは違う気がする、でも。駄目だ、俺分かったんです。
「俺、…えいじが一番好きなんです。でも、加藤さんが好きで好きで仕方無いんです」
泣いて言ったらびっくりしてた。ちっちゃい声で、うわって言ってた。だせぇ…俺。
「好きなんです、ほんと。加藤さんほんと好きで、…だから俺」
「分かった」
「…あ、返事いらないです」
「分かった」
「…あ、返事いらないです」
だって俺えいじ好きじゃん。えいじが一番好き。
「分かったから、泣く事かこれ」
ほら、またそうやって笑うから。勘違いしちゃうんだ。
「あのさ、俺が泣かせたみたいだから、泣き止めって」
「…無理です」
「…無理です」
だってそばにいてくれてるから。いつも嫌とか言ってもそばにいてくれる。こういう優しい所とか、好きだな。
加藤さんは俺の事ただのガキだって思ってるだろうけど、俺はただ加藤さんが好きなガキです。
「あー、ごうき泣いてる!」
「加藤さん泣かしたー」
「ごうき君って泣くんや…」
「加藤さん泣かしたー」
「ごうき君って泣くんや…」
えいじはきっと分かってくれてるから笑ってるんだ。好き、二人とも大好きです
(うるせーな、勝手に泣いたんだよコイツが!腹いてーって)
(加藤さんひどいー)(狂犬狂犬!)
(加藤さんひどいー)(狂犬狂犬!)
また女子に馬鹿にされてる。それ見てえいじと目を合わせて笑った。