手を繋ごう【てをつなごう】
普段からベタベタするのが嫌いで手をつなぐのも苦手なクールな彼女
そんな彼女とのデート
今日もやっぱり手は繋がない
少し寂しい、けど手を繋がなくても藍ちゃんはうちを好きでおってくれているので我儘は言わへん
今日もやっぱり手は繋がない
少し寂しい、けど手を繋がなくても藍ちゃんはうちを好きでおってくれているので我儘は言わへん
「人多い…」
今日は少しでも長く一緒に居たくて普段通らない道を歩いてみた
すると藍ちゃんが苦手な人混みの多い所に辿り着いてしまった
どうやら今日はこの辺でお祭りがあるらしい
浴衣姿の人を何人も見かけた
すると藍ちゃんが苦手な人混みの多い所に辿り着いてしまった
どうやら今日はこの辺でお祭りがあるらしい
浴衣姿の人を何人も見かけた
「うわ…はぐれないようにな!」
「うん…」
「うん…」
本当は今すぐ手を繋ぎたかった
しかし藍が嫌がるからそれは出来ない
しかし藍が嫌がるからそれは出来ない
「わあっ」
「きゃっ!ごめんなさい!大丈夫ですか?」
「すいません、よそ見してて…大丈夫ですか?」
「きゃっ!ごめんなさい!大丈夫ですか?」
「すいません、よそ見してて…大丈夫ですか?」
浴衣姿の同い年くらいのカップルの彼女の方にぶつかってしまった
彼氏もうちに謝ってくれたが、よそ見していたのはうちの方だった
彼氏もうちに謝ってくれたが、よそ見していたのはうちの方だった
「いや…うちの方こそごめんなさい。人多いですからはぐれないように気をつけて下さいね」
「すみません、ありがとうございます!」
「すみません、ありがとうございます!」
本当に人が多い。しかも知らない場所だから藍ちゃんは早くここから抜け出したいだろう
「藍ちゃん、早よ出よか…ってあれ?藍ちゃん?」
隣に居たはずの藍ちゃんが居ない
いつのまにかはぐれてしまったようだ。こんなに人の居る所で、一体何処に行ってしまったのだろうか
辺りを見回しても見当たらない上にあまりの人の多さに途方に暮れる
いつのまにかはぐれてしまったようだ。こんなに人の居る所で、一体何処に行ってしまったのだろうか
辺りを見回しても見当たらない上にあまりの人の多さに途方に暮れる
「どうしよう…藍ちゃん…」
一瞬だけもう二度と見つからないんじゃないかという考えがよぎった
「もう!寿々歌ちゃん勝手に居なくならないでよね!」
「藍ちゃん!何処行っとったん!?おらんくなっとったんは藍ちゃんやろー良かったああ」
「もう…帰るまで離さないでよね」
「藍ちゃん!何処行っとったん!?おらんくなっとったんは藍ちゃんやろー良かったああ」
「もう…帰るまで離さないでよね」
藍ちゃんはそう言ってうちの手を握った
「うそ…」
「何?嫌なの?…私と手を繋ぐの」
「ううん全然嫌っちゃう!藍ちゃん大好き!」
「ちょっと!暑苦しいから離れてよね」
「藍ちゃああああああん!」
「何?嫌なの?…私と手を繋ぐの」
「ううん全然嫌っちゃう!藍ちゃん大好き!」
「ちょっと!暑苦しいから離れてよね」
「藍ちゃああああああん!」