分かっていたのに。【わかっていたのにまる】
「ふふーん」
鼻歌歌ってご機嫌な友達を見て、何だか複雑だった
それは、今朝の事
登校中にたまたま会って、おはようって挨拶交わして、何となく一緒に登校する流れになった
たったそれだけ
登校中にたまたま会って、おはようって挨拶交わして、何となく一緒に登校する流れになった
たったそれだけ
別に、元々よく喋る仲だから、不思議じゃないんだけど
あの人と一緒になると、私の友達は乙女になるから
あの人と一緒になると、私の友達は乙女になるから
「ご機嫌だね、寿々歌ちゃん」
「えへへー、そうー?」
「えへへー、そうー?」
今日、たまたま、私の友達がリップの色を変えてて
勿論私は一番に気づいて似合ってるねって褒めたけど
きっと、友達から言われる「似合ってる」と好きな人から言われる「似合ってる」は違うから
勿論私は一番に気づいて似合ってるねって褒めたけど
きっと、友達から言われる「似合ってる」と好きな人から言われる「似合ってる」は違うから
彼女は、好きな人から言われた「似合ってる」に有頂天なのだ
「そういえば、聞いてくれへん?」
彼女の机の前の席に座って、椅子を彼女向きに置く
膝が、当たるくらい、近くに座った
膝が、当たるくらい、近くに座った
「何?」
「あのさ…もうすぐバレンタインやん?チョコレート、作ろうかと思ってんけど、好き嫌いあるかもしれんくて…」
「大丈夫だよ、きっとあの人なら手作りしてくれたってだけで、喜んでくれるから。不安なら、チョコレート以外のものも一緒に渡したら?」
「なるほど!その手があったかー!」
「あのさ…もうすぐバレンタインやん?チョコレート、作ろうかと思ってんけど、好き嫌いあるかもしれんくて…」
「大丈夫だよ、きっとあの人なら手作りしてくれたってだけで、喜んでくれるから。不安なら、チョコレート以外のものも一緒に渡したら?」
「なるほど!その手があったかー!」
いっそ、あの人が甘い物嫌いだったらいいのに
そうしたら、彼女があの人のために作ったチョコレートを代わりに食べてあげるのに
そうしたら、彼女があの人のために作ったチョコレートを代わりに食べてあげるのに
end
友達を、やめたい相手が居ます