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/ ,,ィィ彡 三7"´ ̄``''''ー-ァァ<ソソイソ;;;;;;|
,レ'´ィイ"´ __,′ リソ ``ヾイ;;;;!
/ィィ彡 ニ二ヲ _ __ '′ Njj!
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1//⌒ヾラ/ '" ̄``ヽ、 jソ,!
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ヾ>、 ! ; 1;;.ー'' 1 あとは仕上げを御覧じろ、とね
/.::〃Y. ; _ ,.,′,!:;;`、 ,!
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本名:ヨブ・トリューニヒト
ごく平凡なサラリーマンに見える彼は、実際その通りで、同時に
MUTEである
能力もごくごくささやかなもの……「触れた状態で念じると、ほんの少しだけその気にさせられる」
というものである
ほんの少しだけ、と言う通り、思ってもいないことをやらせたりはできないし、やりたくないことを
やらせたりもできない、当然のごとく肉体は単なる一般人のそれだ
彼にできることはといえば、例えば意中の女性に告白するかどうか迷ってる男性に告白を決意させたり、
豪華なデザートを前に体重を気にする女性に「ダイエットは明日から」と決めさせたり、その程度である
それをうまく使うなら、ほんの少し勇気の足りない人々にそれを与える、ちょっとした天使となれたろう
だが彼はその能力を、真逆に活用する道を選んだ
例えば、すでに恋人のいる女性への告白を決意をさせた男性が当然のように玉砕し、自暴自棄になって
酒場で飲んだくれてるところへ「強盗でもして憂さを晴らすか」と念じたり
例えば、豪華なデザートを楽しむ女性に対し、「太るよ?」との恋人の些細な冗談へ「殴っても許される」
と念じたり
元より、人間観察と思考誘導に長けた彼は、それと能力を活用し少しずつ少しずつ他人の人生を捻じ曲げ
破滅させることに暗い喜びを抱いていた
だがそんな彼に、一つの転機が訪れる
それを彼が知りえたのは、偶然と言うほかない――クライムシンジケートと、それに連なり財を成した名家が、
しかし後継となった少女の反逆によりすべてを失い消え去った一幕を
彼は震えた……その徹底した破滅を招いたのは、突き詰めればその少女のたった一つのささやかな願い――
すなわち、「
ヒーローに、応援の手紙を送りたい」という、あまりにもささやかなきっかけだったのだ
彼は感動に打ち震えた
たったそれだけのことで、これだけ巨大で徹底した破滅を招けるのだ!
そして同時に、幾たびも介入して破滅をコントロールした自分と、それで招いた破滅の小ささを恥じた
こうして彼は、今まで以上に人間観察に勤しむ事になる
可能な限り小さな介入で、可能な限り大きな破滅を招くためには、どの点に介入すれば良いのか――
そう、すべてが連鎖的に崩れ去る、ドミノの最初の一枚を探して
AA出展:ヨブ・トリューニヒト(銀河英雄伝説)
最終更新:2011年11月11日 00:49