クロース王国
政治形態:王政
国家元首:エルネス・クロース4世(王)
総人口:約80万人
概要:
大陸の西に位置する王国。
年間を通して比較的温暖な風土と、サンゴ礁の見える綺麗な海を有することが特徴。
南国に近い風土のせいか、住民は全般的にお祭り好き。
そのせいか、ちょっとした金持ちや旅人が観光の為に寄ることも多いとか。
また、サンゴ礁にはマーマンの集落があると噂され、目撃例が多い。
政治:
オーソドックスな王政。
しかしながら、現在の国王は臣下の意見を重視する傾向があり、現実には政治の中心は王ではなく官僚たちとなりかけている。
それに歯止めをかけているのが第一王女であり、其処に若干の対立構造が生まれている感は否めない。
政策に関しては可も無く不可も無く。特に特徴的なものは見られない。強いて言えば、記念日や祭りの類が他国よりも若干多い。
海路を利用した貿易を通して大陸外周の国とは比較的友好な関係を結んでいるものの、山脈に隔てられていることもあり、内陸の国との関係は友好とは言いがたい。
亜人に対しても一般的な対応をとっているものの、唯一マーマンに対してのみは集落が近くにあることもあってか比較的寛容である。
経済:
特産は、海から取れる海産物と、内地で取れる果実等。
また、広い平野を利用しての農業が全体的に盛ん。
海路を利用した貿易を行っており、大陸外周の国との遣り取りが多い。
また、観光の為に訪れる旅人が落とす金銭も、地味に収入源となっているようだ。
一部の噂ではあるものの、サンゴ礁に暮らすマーマン達と交易をしている者もいるとか居ないとか。
軍事:
近衛騎士団、鉄網騎士団、三叉騎士団と3つの騎士団を有する。
長年戦争と遠ざかっていた為、若干兵の意識に不安は残るものの錬度・兵数は充分に。
特に近衛は、将軍の地位に第一王女がついて以来徹底した訓練が行われ、王国一の精兵へと生まれ変わっている。
また、立地条件から、海戦に於ける戦術がある程度発達・重視されているとか。
宗教:
国教は無し。民間では名も無き海の神や、漁師の間では邪神ではあるもののミルリーフ信仰も根強く残って居るとか。
王国としても、漁師の迷信深さを知っているが故に特にそれを弾圧しようとはしていない。
建国:
古代王国期の終了後よりしばし。かつてこの地を支配していたのは、人間ではなく一人のヴァンパイアだったとされる。
それを銀の杭と十字架で打ち倒し、人々を不死者の支配から解放したのが初代の王と伝えられる。
不死者の名はクドラク。初代の王の名はクルースニクスであったとか。
重要人物:
《国王エルネス・クロース4世》
子沢山の王様。南国だけあってか、何処かのんびりしたおおらかな性格。
気さくな性格であるらしく、国民には好かれている。
反面、為政者としては人並みであり、若い頃には細かい失策も目立っていた。
現在ではある程度落ち着いているものの、子供が大量にいるところを見れば最大の失策が何かは言わずもがなである。
浮名には、相当のものがあったらしい。
《『姫将軍』カサレリア・クロース》
王位継承権第二位の第一王女にして、3つある騎士団のうち一つ、近衛騎士団を取りまとめる将軍。
父親とは似ても似つかぬ性格であり、己の実力のみでなく王女の地位や政治的な駆け引き、利用出来るものを片端から利用して将軍の肩書きを手に入れたと噂される。
冷静さ、容赦の無さ、使える者をなんでも使う性格、と為政者としての才覚を過不足無く有しており、恐らく今現在尤も次期国王に近い人物。
……ちなみに、本人はいいかげん『姫』などと呼ばれる年ではないと考えている為、そろそろ姫将軍呼ばわりは遠慮したいと思っているらしい。
《その他の王族》
第一から第四までの王子と、第一から第六までの王女。
全員合わせれば現在の王には10人の子供がいることになり、今はまだ健在ではあるものの、万が一倒れるようなことがあったら、と重臣達は戦々恐々としているとか。
以下、簡単な特徴と性格設定。年齢は表記の順番で上から下に。
第一王子カートリック
29歳。金髪碧眼の優男。父親譲りの放蕩癖で、女性関係にだらしがない。
第一王子は政治よりも女の尻に興味があるようだ、ともっぱらの噂。
よくお忍びで街に繰り出しては遊び歩いているらしい。独身。
王都脱出の際、単身魔王へと挑み敗北。死亡。
第一王女カサレリア
上記参照。28歳。
第二王子ヘンドリック
26歳。子供の頃より病弱で、ひょろ長い体格。
学問に強い興味を抱いており、学者志望。既婚で子供が一人。
妻は賢者の学院で出会った下級貴族の娘。
第三王子ロドリック
24歳。芸術家気取りで、常に竪琴を持ち歩いている。
基本的にナルシスト。自分を天才と言って憚らない。
王都脱出の際、行方不明。
第二王女アリーシャ
第三王女イリーシャ
第四王女シリーシャ
22歳。三つ子の王女。そっくり。
アリーシャが赤、イリーシャが緑、シリーシャが青を好み、基本的に服装で見分ける。
三人揃うと、非常にかしましい。
アリーシャは国内の大貴族であるオルトの街の領主に。
イリーシャは隣国である
トライデント王国の王族に。シリーシャは同じく隣国であるバノイ連邦の有力部族の長へと嫁いでいる。
第四王子ラスロム
15歳。素直な少年。
騎士物語に憧れており、将来は立派な騎士になると言って憚らない。
第六王女ミチェル
13歳。ふわっとした金髪を長く伸ばした小さな娘。
年齢と、末娘ということもあってか、余計なしがらみ抜きに可愛がられることが多い。
若干、マセたところがある。
最終更新:2008年02月04日 20:33