彩さんへ
こんにちは。あるいはこんばんわ。
もしくはおはようございます。になるのでしょうか。
この前、久しぶりに参謀府から帰った時に彩さんに「手紙くらいかいてよね」と
ぷんすか怒られてしまいましたので
筆不精ながら、こうして手紙を書いています。※怒った彩さんも魅力的でしたよ
ええと、日常を知らせて と言ってましたね。
僕は今、赤煉瓦の建物で参謀のお仕事をしています。
ついこの前まで、窓の縁で小鳥が身を寄せ合わせて、ちぃちぃと鳴いていたのですが
もう暖かくなったからでしょうか、最近はとんと姿を見せてくれずに、すこし寂しいです。
来週には1度帰れると思います。
その時までに、小鳥たちの写真を撮って彩さんに見せてあげたいです。
では、来週を楽しみにしています!
槙
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彩さんへ
この前の週末は楽しかったですね!
お手紙喜んでくれたようで、僕も書いてみた甲斐がありました(2回ほど書き直してました(笑
小鳥たちの写真、きちんと撮ったつもりだったんですが
ぶれて影しかとれてませんでしたね。でも笑って許してくれて安心しました。
久しぶりに国に帰ったら、たくさんのヒマワリが咲いていて綺麗でした。
あのヒマワリ達のお陰で、安心してお外で彩さんと散歩できたのですから
とてもとても感謝しています。(ひまわり畑の散歩道は絵のように綺麗でしたね!)
そして、あのときに彩さんが口ずさんでいた、歌はとても美しかったです(言えなかったけれども
本当はもっと滞在していたかったのですが
またお仕事がはいってしましました。
つぎは、そうですね。
ビックリするようなプレゼントを持っていけるかもしれません。
では、楽しみにまっていてくださいね。
槙
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彩さんへ
ひまわり畑で二人で撮った写真。届きました。
いまは写真から笑いかける彩さんと変な表情に固まっている僕を見ながら手紙を書いてます。
あまりにも、にやけていたせいか
同僚のハンチョから「槙、にやりんぐがノンストップでキモイ」と言われてしまいました。
まぁ、彼には彼にはあとで制裁を加えておくので良いです。
プレゼントのことですが、この手紙と一緒に送付しておきますね。
次はいつ帰れるかわかりません。
なるべく早くかえれるようにしますから、泣かないでくださいね(笑
では、また連絡します。
槙
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彩さんへ
こんにちは。
この前、送った地図の場所には行ってみましたか?
そうです!参謀のお給金も出たので、家を買ってみました(といっても小さいですが(笑
中古ですが、広めの庭とキッチンが素敵だったので思い切ってみました。
鍵も一緒に送っておきました。
お庭が荒れ放題なので、こちらから珍しい花の種でも買って帰ろうと思います。
次は僕の(僕たちの?)お家で、庭いじりをした後、美味しいものでも食べましょうね。
それでは、また。
追伸:次は宇宙での戦いとなりそうです。そちらにも爆撃なんかがあるかもしれません。
もしもの時は、家なんか放っておいて直ぐシェルターに逃げて下さいね。
槙
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彩さんへ
だいぶ日差しが高くなり、夏になってきましたね。
涼しい北国に早く帰りたいです。(もちろん、彩さんに逢いたいからです(笑)
今は徹夜での作業が終わって、ねむねむな眼と、とろけた頭で書いてます。
次はちょっと長い休暇をとれそうです。(取ります。意地で
今はちょっと忙しくて帰れないですが、帰れ次第帰ります。
ドアの外で吾妻さんが呼んでます。
あぁ、また会議のようです。
では、なるべく早く帰りますね。
それでは。また。
槙
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彩さんへ
この手紙は参謀府へと続く汽車の中で書いています。
見慣れた北国の景色と彩さんとの距離が遠くなるのは、やっぱり寂しいものです。
あぁ、そうそう。
彩さんから貰った髪のお守り、首飾りに仕立てて今も胸元に揺れています。
この4日間は驚きの連続でした!
家に明かりが灯っていて、待っていてくれている人がいる というのはやっぱりいいものです。
でも、家のなかはカオスでしたね(笑
ちいさな鼻をすすで黒く染めて荷物に埋もれていた彩さんを発見した時は、なんとも可笑しい様な嬉しいような妙な気分でした。
笑った僕を、むーと怒ってしまいましたが、あれは可笑しかったからんじゃなくて、安心したからなのですよ。(や、ホントに
滞在中はずっと家の片付けと庭いじりしかできませんでしたが
ああして2人で過ごす時間は、僕にとって何物にも代えられない贅沢な時間でした。
最後に庭に植えた種が何かは、まだ秘密です(笑
次の季節には分かると思いますので、楽しみにしておいてくださいね(水は2日に1度程度で良いですよ
では、次に帰るのを楽しみにしています。
その時は、まっすぐあの家に帰りますね。
それでは、また。
槙
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彩さんへ
予定していた休暇が取れずに帰れなくてごめんなさい。
さっきうたた寝をしていたら、彩さんの夢を見ました。
夢の中では彩さんはお料理をしていて、僕はぼぅとそれを眺めていて
すっかり芽吹き始めた庭からの、柔らかな風が頬を撫でていました。
彩さんは高い所にあるボウルが取れなくて、僕に「槙さん、槙さん、あれを取って」
と言うので、僕はあぁボウルなのだなと(なぜか)思い、それを取ってあげると
彩さんがえへーと笑った 夢でした。
次はそんな事をしてみるのもいいかもしれませんね。
それから、僕から1月手紙が来なかったら、二回の書斎の引き出しを開けて下さい。
それまでは、開けないでくださいね。
次は、レムーリアという所に出張です。
寂しくて仕方ないですが、そんな時はお守りを握って眠る事にしています。
それでは、また。
槙
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彩さんへ
今日は七夕ですね。
一年に一度しか逢えない、牽牛と織姫よりは幾分マシなのですが
それでも、こうして夜空を見上げると
彩さんへ逢えない辛さが身に沁みます。
短冊へ願いを書く歳ではないのですが、せめてまた逢えるようにと
お星様へお願いしておきました。
それでは、また。
追伸:可愛らしい浴衣を見つけたので、一緒に送っておきます♪
槙
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彩さんへ
送ってもらった、よんた饅。美味しく頂きました。
それから、手紙に書いていたキッチンの高さ、今度調節しますね。
レムーリアからの出張からも何とか帰ってこれました。
実は死にかけたのですが、なんとか生きて帰れました。
あぁ、今では元気元気なので、だいじょうぶですよ!
そろそろ、一度帰れそうです。
浴衣で一緒に花火でも見れたら嬉しいですね。
それでは、また。
槙
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彩さんへ
久々に家に帰ってみたら、すっかり綺麗になっていたので驚きました。
え?なにがかって?
もちろん両方ですよ(笑
家事が苦手のはもう過去となってしまったのですね。
次々と出てきた夕飯はとれもひどく美味しくてびっくりしました。
頑張ってくれて嬉しいと同時に、なんだか上達の過程を見れなくて少し寂しくもありました。
夜の花火も浴衣の彩さんも綺麗でしたね。
ただ、庭をいじって、掃除して、ご飯を食べて、お話して、花火を観ただけなのに
あの日は僕にとってひどく大切な1日となりました。
本当はもう少し一緒に居たいのですが、仕事場の方が少し不穏な感じです。
早く戻れるようにしますので、待っていて下さいね。
追伸:私が話してばかりでゴメンね と言っていましたが、僕は彩さんのお話を聞くのが、その空気が大好きです。
(ホントは、僕が話をするのが苦手なのもあるんですが(笑) また、お話を聞かせて下さいね。
槙
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彩さんへ
連絡が遅れてごめんなさい。
今仕事場が、蜂の巣を突いた様な騒ぎになってしまっていて
すこし疲れてしましました。
少しいいニュースとして、暫定なんですが参謀長になりました。(出世だと思います(笑
前よりも帰る機会がしばらく減るかもしれません。
手紙は今まで通り書くので、どうか許して下さい。
それでは、また。
追伸:お給料は上がりませんでした(苦笑
槙
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彩さんへ
送ってくれたサマーセーター、ありがとうございました。
参謀府は冷房が効き過ぎな所がありますので、重宝してます(笑
同僚のりっかさんから「見事にピンクですねぇ」と言われました。
「僕くらいになるとピンクを着こなすからねー」と答えておきました(笑
そろそろ、庭の花が咲く季節ですね。
ただ正直、次はいつ帰れるか分かりません。
一緒に庭で花を見れるのを楽しみにしています。
追伸:僕から連絡が途絶えたら、その時は書斎の引き出しを開けて下さい。
槙
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手紙はここで終わってる。
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(文:槙昌福)
最終更新:2008年07月03日 17:58